2009.09.03
waka

手紙とインスタントメッセンジャーとわざとらしい宣伝

拝啓 残暑の候、皆様お変わりなくお過ごしのことと存じます。私どもも皆元気で過ごしておりますので、他事ながらご休心下さい。日頃何かと心お留めいただき厚く御礼申し上げます。

さて、皆様におかれましては、最後に手紙を書かれたのは一体いつのことになられますでしょうか?

私の話で恐縮でございますが、普段から筆不精なものでして、そもそも手紙を書くような機会もほとんどなく、この文章も……もう限界です。私にはこれ以上思いつきません。

それにしても、最近特にこのような季節の挨拶であるとか、手紙の定型文というものを使うことがなくなってきました。勿論「今でもよく使っているよ」と仰る方もいらっしゃるでしょうが、全体的にやはりそもそもの「手紙を出す機会」というものが減ってきているような気がします。

それはやはり、Eメールというものの台頭、というのが大きいのではないでしょうか?

手紙独特の季節感であるとか、現実のものとして存在しているという点。絵葉書などが醸し出す空気感といったものはやはり素敵なものだと思うのですが、しかしEメールの利便性、というものにはなかなか抗えない、ということなのでしょう。手紙と比べたときの圧倒的な速度感、というのはビジネスにおいて、またプライベートな場面でも助かる部分が多いと思います。

勿論、「速い」ということがいいことであるように、「遅い」ということもまた価値のあるものでもあると思います。私はしたことはないのですが、例えば「文通」などの行為は、やはりある程度届くまでにラグがあるからこそロマンチックなものになるのだと思います。「出した手紙は届いたかな?今返事を書いてくれているのかな?」みたいな想像を掻き立てられるのは手紙ならではなのではないでしょうか。

同じように、手紙とEメールのように比べられるものとして「電話」というものもあると思います。

手紙も電話も(そしてEメールも)、どれもが「遠くの人間に情報を伝達する手段」としては仲間といって差し支えないと思いますが、その方法についてはやはり違いがあります。

一番大きなものとしては、手紙は出しっぱなしですが電話はそうではない、という違いがあります。手紙はポストに入れた後は、言ってしまえばあとは野となれ山となれといった感じで「本当に届いたかどうか?」というのを確かめる手段は直接相手に会いに行く、というくらいしかありません。だからこそ、配達記録のようなサービスがあるのです。

ただし、後は野となれ山となれなのですから、手紙をポストに入れてしまえばそのままどこかに行っても家で寝ていても問題ありません。

その点電話の場合は、掛けっぱなしというわけにはいきません。電話を掛けたままどこかに行ってしまえば、相手からすればそれは不気味な無言電話に他なりません。ただし、掛けた側からすれば、相手が電話に出なければ用件は伝えられないのですから、少なくとも「相手が電話に出たかどうか?」ということは確実にわかります。

とまぁ、わざわざ取り立ててこのようなことを大仰に言わなくても、普段から皆さん「普段はEメールで済ませるけれど、火急の場合や、確実に伝えたいことがある場合には電話を掛ける」なんて使い分けをされていることと思います。

ですが、手紙には配達記録のようなサービスがあるように、電話には留守番電話機能があるように、どちらかだけでも、そしてどちらであってもやはり一長一短、甲乙つけがたい便利な点と不便なところがあります。

そもそも、電話であっても手紙・Eメールであっても、「相手が連絡を受けられる状態なのかどうか?」という問題があります。相手の都合が悪ければ、そもそも連絡を取ることが出来ません。どうにかして、相手の状態を知ることができれば電話と手紙・Eメールの使い分けももっとうまく出来るのですが……。

というわけで非常に前置きが長くなりましたが、今回の主役はその「相手の状態を知りながら連絡を取ることのできるツール」である「インスタントメッセンジャー」です。代表的なものとして、MSNメッセンジャーやAIM、Yahooメッセンジャーなどがあり、一部のインターネット電話ソフトでもインスタントメッセンジャー機能を有しているものがありますね。

特にインターネット電話ソフトにインスタントメッセンジャー機能を持たせているものでは、相手の状態を把握しながらメッセージを送るか、電話を掛けるかを選択することが出来ます。これはつまり電話とEメールのいいところ取りが可能であると言えるでしょう。

このようなインターネット電話ソフトの代表格といえばやはりSkypeが挙げられます。そういえばちょうど1週間後の9月10日に札幌で「Skype Night in Sapporo」というイベントがあるそうです。興味のある方は参加されてみてはいかがでしょうか?

ええと、ここがイベントのサイトのようですね。主催はSkype社と……なんとビットスター株式会社じゃないですか!へぇ、全然知らなかったなぁ(棒読み)。

ということで、みなさん是非ご参加いただければ幸いです。

それでは皆様、季節の変わり目ですので、くれぐれも御自愛くださいませ

かしこ(痛恨のミス)(tel)

一覧に戻る