2010.02.09
F生

「FREE~<無料>からお金を生みだす新戦略」

FREE

Free(フリー)という言葉は人をウキウキさせます。

何しろ、「自由」で「無料」です。

「Tax free」と言われると、ヒトはあわててそのお店に走り、いらないものまで買ってしまいますし、「フリースポット」と聞くと用もないのに、無理してノートPCを広げて、来るはずのないメールのチェックを始めてしまいます。

「キリンフリー」を飲めば、意味もなくクルマを運転して、「酒酔い運転じゃないもんね」と検問を探してみたりします(そんなヤツはいないか)。

ことほど左様に「Free(フリー)」は人を興奮させます。その興奮の意味を説き明かそうと試みたのが本書。(なわけないですね。さっぽろ雪まつり期間中なので気分が昂揚しています)

「FREE~<無料>からお金を生みだす新戦略」は、あの「ロングテール」を世界に広めたクリス・アンダーソン氏が書いたベストセラー本です。

本書では、サービスや商品を無料で提供しつつ、収益を上げているビジネスを取り上げ、なぜそれが可能なのかを、数々の実例を挙げながら解き明かしていきます。

そして、その一つのモデルとして、「フリーミアム」という考え方を提唱しています。

「フリーミアム」とは、95%の人々に無料のサービスを提供しつつ、残り5%のユーザーにプレミアム(有償)版を提供することで、すべての費用を賄っていくという新たなビジネスモデルのことです。

例えば、SkypeはPC同士の通話は無料ですが、PCから電話への通話にはお金がかかります。また、あるオンラインストレージのサービスでは2GBまでは無料で使えますが、それ以上の容量のストレージを利用するには課金の対象となります。(どちらの例も多数の無料ユーザーと一部の有料ユーザーという構図になっています)

これが成り立つ背景には、現在のインターネットのしくみがあるのです。

インターネットを支えているインフラの費用が年々安くなっていること、本来なら有料で提供されるべきアプリケーションや情報が、多数の無名のボランティア(?)の人々から提供されていること、その他諸々の事由(端折ってます)を集約して利用することにより、サービスの限界費用を限りなくゼロに近づけているという事実が背景になって、「FREE」を実現しているのです。

もっと詳しい内容は本書を読んでみてください。。。。って、無責任ですね。

実は、https://www.freemium.jp/ にアクセスすると、このエッセンスが書いてあります。

この本自身も先着1万名には無料で読むチャンスがあったのです。(残念ながら、その1万名から漏れたので、本書を買ったわけです。みごとに著者のフリー作戦にはめられてます)

で、上記のWebを見て、興味を覚えたり、物足りないと思ったりするとまたまた著者の思うつぼにはまるわけです。

そう考えると。フリーって怖いですね。(「3千円ポッキリ」の呼び込みに騙される自分を見ているようです)

私は、いつもの焼鳥チェーン「串鳥」のランチタイムの「ご飯とキャベツおかわり自由」以外のフリーを信用しません(って、こんな締めでいいのかな・・・?)。

おまけ・・・Amazonで「FREE」を検索すると1番目が本書で、2番目が篠山紀信撮影の月船さららの写真集です。そして、この写真集をクリックした人の39%が本書(クリス・アンダーソン著「FREE」)を買っているそうです。

おまけ2・・・蛇足ですが、フリーマーケットは、自由市場でも無料市場でもありません。「蚤の市(Flea Market)」のことです。

(F生)

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