PRIDE消滅以降の総合格闘技は、DREAMがメインとなっていますが、やっとUFCが地上派で放映されるようになりました。以前もあったのですが、日本の五味選手が参戦したからでしょうか、やはり日本人選手がいると盛り上がります。
DREAMやPRIDEとの違いは、金網で囲まれたオクタゴンと呼ばれる8角形のリングで試合を行うという点でしょう。
「アルティメット」の呼称のほうが馴染みがあるという方もいるかもしれませんね。PRIDEよりも歴史があり総合格闘技の先駆けです。
歴史があるせいか初期の頃は総合格闘技というよりは、「空手対柔道」といったような異種格闘技のような試合でした。
ルールも今のように競技化されたようなものではなく、グローブ着用も選手の自由で、大体の選手が実際素手で殴り合います。
第一回目ルール
目潰し・噛み付き・金的の禁止で、レフリー不在での元、戦闘不能か、降参するまでやる。
※レフリー不在なのでほぼ無法地帯といっていいでしょう
第二回目ルール
金的が有効になる
※実際ガンガン殴ってたりします。見ていて恐ろしいです。
15回目ルール
頭突き、金的、後頭部への打撃、ダウンした相手への蹴り、指などの小さな関節が禁止
※今まで禁止じゃなかったことが恐ろしいです。
初期の頃のUFCは喧嘩さながらです。金網があることで逃げ場が完全になく、ロープブレイクももちろんなくなります。
さらには普通に正面から首を絞めたりしています。スリーパーホールドではなく、ただの首絞めです。
喉をつかむ、または潰す行為も通常は反則です。
さらに暗黙のルールに反して、相手のパンツを下ろすという試合もありましたが、これは選手のモラル的な問題ですね。
その中で名をはせたのが初代王者ホイス・グレイシーでした。
当時は総合格闘技の戦い方も何も知らずに喧嘩のような戦いが多い中、総合での戦い方に長けていたのがホイス・グレイシーだったわけです。
しかも階級でわかれていない中での優勝はすごいです。
その後グレイシー柔術というのが一躍有名になります。日本にも道場があります。
続いてジェラルド・ゴルドー(※この人はほんとにえげつなく、目潰し等を平気で行うおそろしい人です)、
そしてシャムロック(パンクラス)ですね。
ちなみにUFCを含めアメリカは筋肉増強剤などステロイドに対して非常に厳しく、
日本で活躍してもアメリカじゃさっぱりという格闘家がよく見られます。
というかアメリカでは検査が厳しいので出場そのものができないです。
先日のK-1で勝ったオーフレイムさんとかは無理でしょうね。
PRIDEミドル級絶対王者だったヴァンダレイさんもUFCの時は身体つきが
一回り小さくなった感がありました。薬を抜いたからという噂もあります。
そういう意味ではUFCは非常に健全であり、真の王者を決める戦いといえると思います。
そして今現在のヘビー級王者はプロレスラーのブロック・レスナーです。
新日本プロレスリングにも出たことあります。
ダン・スバーンというプロレスラーも王者だったことがあります。
プロレスラーは強いんですよ!
五味選手は初戦は惜しくも負けてしまいましたが、先日の試合で素晴らしいKO勝利を収めました。今後の活躍がますます期待されます!
テレビ東京系列で放送されてますので、地域にそこそこ制限を受けてしまいますが、映る地域の方は是非見て欲しいです。