Kindleの日本語版が発売されて2ヶ月が経ちましたね。
私も、7980円というキャッチーな価格につられてPaperWhite WiFi版をポチってまして、物自体は11月中旬に到着したのですが、買うものがなかったのでしばらく放置していました。
しかし、最近になって少しずつですがコンテンツも充実してきたので使い始めています。
まず、使用感ですが、全く問題がないかなという印象です。なんといっても軽いし持ちやすい。本を開いて見るよりはるかに楽です。ハードカバーの本など率先して電子化して欲しいと思いますね。
また文字のサイズが自由に変えられるのも素晴らしい。近年早川書房はトールサイズという新規格の文庫を出していますが、あの1ページあたりの文字数は、ラノベレーベルである電撃文庫よりも少ないのですね。もう老眼の世の中なのであります。
まあ、版元が全く儲からないのはわかるのですが、それにしても紙に対する値引き率の低さは、どうなのかなと思います。これはもうしばらく仕方ないのかなとも思いますが。
ただ、いやらしいのが紙と内容の差別を行って来るパターンです。
とある漫画の最新刊を買ったのですが、その漫画では、毎刊かならず巻末とカバーを外したところにおまけページがあったのに、電子書籍版ではそれがカットされていました。こういうのはちょっと嫌ですね。
まあ、色々書いてきましたが、総合するといくら買っても場所を取らないという最大のメリットは揺るがないかなという印象です。もう今後は可能な限り電子書籍で購入して済ませようと思っています。
最後に電子書籍のメリットとして、音楽の曲単位売りのように、短篇集を切り売りできるというのがあります。
創元文庫が早速この短編売りをやっていますね。
〈すべての夢|果てる地で〉 (創元SF短編賞受賞作) [Kindle版]
創元としてはテストケースということもあるのでしょうか。創元SF短編賞受賞作を100円という低価格で提供しています。この作品は紙媒体としては「拡張幻想 (年刊日本SF傑作選)」に収録され、一時期SFクラスタの間で話題になった作品です。興味のある方は一読をどうぞ。
(記:社員R)