2013.04.16
M.clacla

LCC体験記

2〜3月となると、受験、入学や入社、異動に伴う引越、さらに年度末で慌ただしく飛び回る人たちで、飛行機が混雑してきます。(連日、ほぼ満席状態。)
普段、東京へ行く際には、羽田行きのSkymarkを利用することが多いのですが、2〜3月ともなると運賃が跳ね上がってしまい、出張回数が多くなると、この差もバカにならなくなってきます。

一方、同じSkymarkでは新千歳から成田便も就航していて、羽田便に比べて運賃が割安なのと、さらに、LCC(Low Cost Carrier)が就航しているので、時間が許すなら成田便で移動する事も検討することになり、早速、LCCのJetstarに搭乗してみました。

今回はそんなわけで、普段乗り馴れているSkymarkとLCCのJetstarをいろいろと比較してみようと思います。

■ダイヤの遅れ

気象状況等によって遅延が出るケースはどうしても発生してしまうのですが、
Jetstarの方がダイヤがシビアに組まれていて、1回の遅延が後々まで尾を引いてしまう感じがします。

■搭乗手続き

Skymarkでは搭乗20分前まで受付けてくれますが、
Jetstarは搭乗30分前までに済ませなければなりません。
しかも、成田空港第2ターミナルでは、JetstarはSkymarkのカウンタよりも更に遠いので、はじめてJetstarを使う場合には、余裕をもって空港に到着していた方がいいと思います。

■荷物を預ける場合

Skymarkでは、15kg以下(さらにサイズの規定はありますが)の荷物を3個までは無料で預かってくれます。
Jetstarでは、荷物を預けるのは有料で、15kgまでの荷物を事前に予約して預ける場合は1,100円かかり、予約しないで当日預ける場合には、料金が高くなります。

■搭乗まで

成田空港では、どちらもバスで飛行機まで移動することになると思います。
Skymarkでは、飛行機のそばに到着したら基本的にすぐに搭乗させてもらえます。
Jetstarは、飛行機より手前でバスがしばらく停止し、しばらく待ってから飛行機のそばに移動してバスを降りて飛行機に搭乗できます。
恐らく、JetstarなどのLCCではダイヤに余裕がなく、搭乗準備が出来る前に近くまで移動しておいて、準備ができ次第すぐに搭乗させるため、このようにしているんだろうと想像できます。

■搭乗直後

Jetstarでは、コックピット(操縦室)のドアが開いていて、コックピットの中をちょこっと覗くことができます。
Jetstarの国内線で使っているエアバスA320という飛行機は、なかなかのハイテク機で、コックピットもかっこいいです。
写真などで見たことはありますが、生で実物を見ると、やはり興奮してしまいます。
Skymarkでは(というより、ほとんどの航空会社では)、コックピットのドアが開いていて中が見えるなんていう光景は見たことがありません。
昔はコックピットの見学をさせてくれた時代もあったそうですが、今はいくら頼んでもご法度なケースがほとんどです。

■乗り心地

翼より後ろの後方座席に座ると、Jetstarの飛行機の方が静かに感じます。
これは、機材の違い(SkymarkのボーイングB737-800とJetstarのエアバスA320)というよりは、使っているエンジンの違いかもしれません。
Skymarkの飛行機で後方座席に座ると、離陸するとき、「ボボボボボボ」という大きな音がしますが、
Jetstarで同じくらいの位置の座席に座ると、音がなめらかな印象で、静かに感じます。
「Jetstarの方が滑らかな感じがする」という風に言っていた人がいますが、なるほど、同感できます。
ただ、JetstarのA320の方が、窓が小さいためか、外が見えにくい感じがします。

■機内サービス

Skymarkはドリンクの販売程度ですが、
Jetstarでは、食事、軽食を含めたメニューがとにかく豊富です。
以前、Jetstarに搭乗したとき、ミネラルウォーターとチキンとチンゲン菜のカルツォーネを試してみたのですが(あわせて500円)、カルツォーネはアツアツに温めて持ってきてくれました。お昼ご飯を食べそびれた場合や、朝食にちょうどよさそうです。

以上、飛行機に乗る前、飛行機に乗った後で、色々比較してみました。

私の感触だと、
・移動後に予定が入っている場合や、時間に余裕を持ちにくいビジネス利用ではSkymark
・長期の出張等で荷物が多い場合はSkymark
・時間に余裕があり、ちょっと楽しみたい場合はJetstar
・閑散期に安く移動したい場合にはJetstar
といった印象でしょうか。

飛行機を利用する場面によって、使い分けてみると面白いかもしれません。

LCCの就航によって、札幌から東京、大阪、名古屋への心理的な距離がグッと近くなってきました。
休みをずらして取るようにすると、旅行も気軽に行けるようになりそうですね。

M.clacla

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