2013.09.26
M.clacla

ディレクターをしている方のお話を聞いてきました

定期的に開催されている勉強会に参加する中で知り合った友人には、Webディレクターの仕事をしている人も何名かいるのですが、そのうちの1人が、Director’s Nightというセミナーのイベントを開催するということで、その私も参加してきました。

https://peatix.com/event/18701

なんでも、今回のセミナーの主催者が7月に開催されたCSS Nite in Sapporoに参加して、そのときに登壇した岩崎正寛さんと懇親会で意気投合し、岩崎さんが北海道にまた来たい!という思いから実現したとか。

札幌ではここ数年、Web系(デザイン、コーディングなど)、開発系(言語やプラットフォームにより様々)、セキュリティ、データベース、インフラ系など、定期的なもの、不定期なものも含め、数多くの勉強会やセミナーが開催され、色々な技術を持った方同士で情報交換したり交流する機会も増えてきました。
でも、Webディレクションやプロジェクトマネジメントなどにフォーカスされた勉強会やセミナーはあまり開催されていなかったようです。

しかし、その一方で、最近のWebサイト構築の案件では、
・案件の規模が大きくなってきている
・多様なデバイスへの対応が求められている
・Webサイトに対する要求の変化(単純にカッコいいサイトを、というのではなく、ビジネスの結果に結びつくサイトが求められている)
というように、1人でこなせる仕事ではなく、複数のメンバーで進めていく必要が出て来て、Webディレクターの需要は高まって来ています。

ところが実際には、きちんとディレクターの仕事をこなせる人材が不足しているのが現状ということで、ディレクターを志す人や、ディレクターと組んで仕事をする人に向けて、実際にディレクターとして活躍している方の考えや体験談などをお話し頂くことで何か気付きやヒントを得られるのではないか、ということで、今回、ディレクションにフォーカスしたセミナーが開催されました。

今回のセミナーで登壇されていたWebディレクターの方は、札幌の2人の方(山本タケシさん、西山泰史さん)と、東京から来て頂いた1名(岩崎正寛さん)の合わせて3名。

ディレクションのポイントとして
・目的の共有
・ホウレンソウ(進行状況等の共有)
・スケジュール
・クォリティ
が挙げられ、その中のスケジュールで、印象的だったこととして、例えば9月20日(金)にデザイン作業完了予定としているスケジュールでは、具体的にいつ提出するか?という問題がありました。
選択肢としては、
1.20日(金) 18:00までに提出
2.20日(金)終日(深夜0:00)までに提出
3.確認は翌日以降だから21日(土)の朝イチ(9:00)までに提出
4.土日は休みだろうから、23日(月)の朝イチまでに提出
があり、当然正解は1なのですが、頭ではわかっていても、ついつい4でやってしまいがちなので、胃がキリキリと痛みました。

また、ある作業で週末が期限のものがあったとしても
・途中経過(8割段階)の提出/確認
・初稿提出/確認
・戻しおよび修正
・修正版提出/確認
・再修正
・作業完了
というように細かいやり取りが発生することが多いので、作業完了予定の最低でも1週間は前から提出を始めなければならない、という指摘もあり、そこまで考えていなかった私としては、ここでも胃が痛みました。。。

スケジュールひとつみても、これだけのことを考えなければならないのに、ディレクターに求められる仕事は非常に多岐にわたり、セミナーで話を聞いている間にも気が遠くなってきました。

他にも色々なお話がありましたが、皆さん共通しているのは、
Webディレクターの仕事はとにかく大変(体力的にも精神的にも)ということ。
考えなければならないことは山ほどあるし、知識も幅広く身に付けなければならないし、刻一刻と変わる状況を的確に把握して案件を効率よく進めていかなければならないので、簡単なわけないですよね。。。

そして、どこかに正解があるわけでもなく、失敗をしながら経験を積み重ねてステップアップしているというのも、皆さん共通のようでした。

そして、最後には、大変な仕事だけど、やりがいもあるし、こんなに面白い仕事はないから、ディレクターの仕事はやめられない!と笑顔で語っておられたのが印象的でした。

今回のセミナーで聞いた内容は、ディレクターとしてはもちろん、ディレクターと一緒に仕事をする専門職の人にとっても、仕事を進めていくにあたって大事なヒントがちりばめられていたように思います。
私自身、反省すべき点が多々ありましたので、何度も内容を振り返って、これからに活かしていきたいと思います。

詳しく知りたい方がいらっしゃったら、飲みに行きましょう!
お酒が入って酔っぱらって気分が良くなると、ペラペラしゃべりだすかもしれません(笑)
ただ、肝心の記憶が飛んで行って中身のない話をダラダラと続ける恐れもありますので、悪しからず。。。

M.clacla

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