2014.01.21
tel

名乗るほどたいした名じゃないが、誰かがこう呼ぶ

みなさん、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。
ということで一月中なら未だ使えるかな?という挨拶で二行ほど稼いだところで、年始にやっぱりシヴィライゼーションボードゲームをプレイしたので、その話でも。
4人プレイを行ったのですが、4人プレイの場合はプレイヤーの領地は正方形の角になります。
それぞれのプレイヤーが選んだ国と位置は次の通りです。

エジプト ドイツ

アラビア インド(私)

プレイを進めていくと、早々にそれぞれの国の方針が決まりました。
エジプト、ドイツは他国の首都陥落による軍事的勝利を目指し、アラビア、インドが平和的に文化的勝利を目指すというものです。
中盤戦に差し掛かると、状況としては

  • ・アラビアが着々と文化ポイントを上昇
  • ・インドも負けじと文化ポイントを上げていくものの、すこし追い付いていない
  • ・エジプト、ドイツは軍拡を続け、虎視眈々と機会を伺う

と、それぞれが内政に取り組み、それほど国家間の争いはなし。

本来なら、軍国側からの嫌がらせ敵軍事侵攻による圧力があってもおかしくないのですが、それぞれの国が開拓を行い、裏返ったマップが表向きになった結果、水辺の割合が非常に多く、操船に関わる技術がないと移動もままならない為そのような行為も無く、非戦主義国側に非常に有利な状態です。
しかも、文化的勝利を目指すために文化ポイントを上げると、「文化カード」というものが手に入ります。
これは手に入れたプレイヤーだけが見ることができる特別な使い捨てのカードで、そこには色々なことが書かれています。
例えば

  • ・資源の代わりに使える
  • ・移動している他のプレイヤーのコマを別の場所に移動させる
  • ・他のプレイヤーが建てた建物を破壊する

などなど。

いくつも種類があり戦闘中に使えるものも有るため、軍国側から見ると「公開されている戦力では勝てるが、文化カードにより逆転される可能性」を考えなくてはならず動きにくい状況です。
そんなわけでどうにかこうにか誤魔化しながら文化を発展させていましたが、ついに軍国側もしびれを切らしいよいよきな臭い空気が漂ってきました。いよいよ終盤戦です。
ドイツが私の国へとどんどん侵攻してきます。
実際のところ、文化側チームはろくに戦力を増強していない状態のため、軍国側がその気で攻めてくるとまるで刃が立ちません。
なんとか文化カードの力でこちらに来た敵のコマを後ろに戻したりして誤魔化しますが、すでに焼け石に水状態。
こうなると資源は死なないために使わねばならず、文化を進めることもできません。完全なるジリ貧です。
そうして私に回ってきた最後のターン。
このゲームは別にターン数の上限が有るわけではありませんが、私から始まるこのターンで手番がドイツまで回った段階で、私の首都が陥落されることは必死という、「私にとっての最終ターン」が始まりました。
もはや状況的に、私が何をやっても敗北は必至、かと言ってこのターン中に私が勝つことも出来ません。
と、ここで気が付きました。
実はドイツに攻められている間、地味に地味に文化ポイントを進めていた、自分の次に行動することになるアラビア。
アラビアは、あと文化ポイントを3進めることで文化的勝利を収めることができます。
しかし、アラビアの手持ちの資源ではどうやっても2までしか文化ポイントを得られません。
ですが、このゲームには「交渉」があります。
交渉により私がアラビアに資源を提供することで3つ目の文化ポイントを得ることが可能になるのです!
もちろん、それにより私が勝てるわけではありません。
このゲームは勝者が一人、あとは全員敗者の扱いになるため、二位や三位と言った概念も存在しません。
ですが、私の行動により「誰が勝者となるか?」というのが変わります。
そのような状態のことを「キングメーカー」と言い、まぁなんといいますか、ぶっちゃけなんか格好いい言い方ですがこれは蔑称です。
つまるところ、勝利候補者からみると「自分では勝てないのに、こいつのせいで勝てないかもしれない」ということなのですから。
兎にも角にも、今私の目の前には

  • ・こちらの首都を陥落せんとするドイツに蹂躙され敗北する
  • ・ハト派としてお互い協力してきたアラビアに資源を提供することでアラビアを勝利させる

という2つの選択肢があるわけですが、私がどちらを選んだかは皆さんのご想像にお任せします。

ただ、一言だけ言わせてもらえるなら、滅亡しなくてよかったです!(tel)
一覧に戻る