2015.10.15
sin

技術と芸術の秋もどき

イモンマイ

俯瞰の構図は難しい

sinです、16回目の投稿を焼き芋の香りとともにお送りいたします。

焼き芋なんて10数年は食べた記憶がございませんがね。
さておき、季節はすっかり秋…というかもう冬が見え隠れしていますが(旭川ではもう雪が降ったらしいですし)
社会通念・気象学では11月までは秋らしいので秋です。

秋を題材に記事を書こうとしたら一つ前の記事で芸術枠を奪われてしまったもので、
なので明日開催される北海道企業合同技術交流会「Kita-Tech2015」に沿った話で芸術の秋もどきな話をします。
デザインはアートとは違うので芸術の秋もどきと言うことで。

Kita-Tech2015、北海道内の技術職な企業が集いその技術を発表し交流をはかる会。
今回私は発表はせずに発表資料の作成のみのお仕事となりますが。
デザイナー枠な立場の私は過去にこのKita-Techのロゴデザインを作成した経験があります。

そのデザインがこちら、
kita-tech2014ロゴ
今見てみるともう少しスッキリとまとめることはできなかったのかと思うところがあります。
ので反省を踏まえて自分が知っている限りロゴ作成のコツ的なものを少し。

まず第一に密集しているアイコンのサイズが小さすぎる事。

ロゴマークは対象のコンテンツの顔ですから、コンテンツが多様なパッケージ出せば
その分可変して色々なサイズに対応できる必要があります。
そこに来てこのロゴデザインでは縮小した場合に個々のアイコンが小さすぎて
何が載っているのか分からない、といった事態に陥ってしまいます。
某スポーツの祭典で問題になったロゴデザインもその点から見ると拡大縮小に左右されない
万能的なデザインとなっています。

第二にシンプルにまとめたインパクトが無い事。

前述の1にあるような可変を考慮するとロゴはシンプルであるべきと考えられます。
ただシンプルすぎてはインパクトが無くて人の記憶に残らないので、
マークを見た時に「あ、○○だ。」っと考えずとも記憶から引っ張り出されるようなものであるべきなのです。
このロゴデザインはパッと見技術系アイコンを北海道をかたどって配置することによって、
北海道の技術交流会を表していますが、恐らくロゴその物のデザインは、
参加したことがある方々の記憶にも残っていないことでしょう。

第三、これはおまけみたいなものですが、

ロゴのイメージが直球すぎて個人的に面白みがないですね。
北海道で技術だから、こうドーン!みたいな感じです。
もう少し隠された意図だとか意味だとかダブルミーニングがほしいところ。

以上を踏まえて個人的に勝手にKita-Techのロゴを再度デザインしてみることにしました。

まず第一案
kitatech1
ざっくりイメージで作ってみる。
北の大地の寒さを表現する青はそのまま続投、
北海道を北海道の形で表現するのはやめて、北という文字とTechのTを余白の白ラインで表現。
白ラインは電子回路のイメージも含めています。
反省点は文字を含めてもロゴの形状が正方形にならなかったこと。

第二案
kitatech2
一案を改変し正方形にならないならむしろマークの横幅を減らしてみる。
圧迫感が無くなり北Tの文字も横伸びしないため若干読みやすくなる。

第三案
kitatech3
二案の配置を変更し横長なデザインも作ってみる。
マークを変えずとも配置を変えることで多少のバリエーションを可能とする。

趣味で作るならこんなところですかね。
とりあえずやりたかった見た目の簡略化と可変への対応とダブルミーニングができたので満足です。

明日のKita-Tech頑張れ発表者の方々!

sin

一覧に戻る