先日、社内でITコミュニティの話題が出ました。
そこで、活動歴だけは長い私が過去と現在の話を少しだけ書きます。
自分は北海道初(というか、あれはたぶん関東以北初)のフリーソフトウェアなどのイベント開催に関わったのですが、当時は技術情報にアクセスするのが大変でした。
メーカが提供するプロプライエタリなソフトウェアとは違い、本家のドキュメントとソースコードぐらいしか情報がないという状態です。
そのソフトウェアをただ使うことはできるのですが、それをどのように使えば課題解決ができるのか、よい運用方法などは?という情報はなく、ユーザ同士が情報交換をする場所が必要でした。
そのためにメーリングリストやIRCなどを整備し、ユーザー同士が情報を持ち寄って技術情報の交換をするようになったのが初期のコミュニティの姿です。
ちなみに、最初に話題に出たイベントのセッションの一つが「SSH入門」だったあたりに時代を感じます。
技術情報の交換という形で交流を深めていけば、当然、その人の人となりなどがわかるようになります。
趣味コンピュータということが大前提のコミュニティ活動ですが、趣味コンピュータ仕事ITという人は当然参加者の中で多く、次第に僕たちの活動はただの情報交換の場を超えていきました。
案件や仕事など知らない人にお願いするよりは知っている人にお願いするほうがよいですし、特にITコミュニティの場合、その人がなにを得意としているかは一目瞭然です。
ただの技術情報の交換の場所だったITコミュニティが、今も技術情報を学習する場でもあるのですが、同時に、案件や仕事などそれ以外の情報も交換されるようになっています。
エンジニアの互助会というか、中世にあったギルドのような機能も今は持ち得ているわけです。
上記のようにエンジニアの互助会的な面も持ち合わせているのが現在のITコミュニティですので、参加することにデメリットはないです。
基本的には利害関係が発生しない場ですし、基本的に無料で運営されるので勉強会に参加するにあたって金銭的なコストも低いはずです。
運営側になれば時間的にも金銭的にもコストは発生しうりますが、まずは参加するだけでも十分でしょう。
今は多くの勉強会が頻繁に開催されています。
検索するばすぐに見つけることができますので、まずは一度、自分が興味ある勉強会やイベントに参加してみてはいかがでしょうか
北海道であれば、5/31 – 6/1にオープンソースカンファレンスという大きなイベントがありますので、ぜひ、ご参加をおすすめします。
https://www.ospn.jp/osc2019-do/
こーしー