2019.04.15
igayu

人にものを教えること

みなさんこんにちは。春ですね。
春は我が家は誕生日ラッシュ。3月に長女が8歳、つい先日次女が5歳になりました。
「5歳が3択クイズの問題を作ると、答えが必ず1になる。」
という定説をどこかで聞いたことがあるのですが、今の次女がまさにそれ。
「みっちゃんの好きなプリキュアは誰でしょうか!」
「1!キュアマシェリ!」(即答)
「2!えーと、うーんと、キュアホイップ!」(少し考えてる..)
「3!えーと、えーーーと、キュアゴッチャ!あはは!」(笑っちゃってるし、そんなプリキュアいないし!)

今だけの可愛いクイズなので、たまーに間違えてあげて楽しんでいます。

本題

さて、新社会人のみなさま、入社おめでとうございます!
私は弊社で働き始めてまだ1年未満ですが、社会人は10数年目ということで、
今回は人にものを教える時に、考えてほしいポイントを書きたいと思います。
個人的に、人を育てる事に力を入れている会社はどんどん成長していくと思います。
「優秀な人に転職してもらう」より「優秀な人を育てていく」方がコスパいいですよね。
※ちなみにここで書く例はすべて以前の会社での経験ですので、あしからず。

知識レベルを共有しよう

とある新人が初めて配属された部署でのこと。
  先輩「Javaできるんでしょ?」
  新人「はいできます!」
  先輩「J2EEもできる?」
  新人「??はい??」
  先輩「なるほど、J2SEだけだね。わかったよ。」
その後、その新人は「J2EEとは何ぞや」から、丁寧に丁寧に指導を受けたそうです。

詳しい用語の説明は割愛しますが、新人はJava=Javaと思っていました。しかし、この部署で必要な知識は、Java=J2SE,J2EE,JDK…。と更に深い知識であり、先輩は新人の知識レベルがどのくらいか、どのレベルから教えていけばいいか知りたかった。という質問でありました。

その新人は、「聞くのが新人の仕事だ」とも教えていただきました。人に聞くことは案外ちゅうちょしたり後で聞こう。としがちですが「仕事だ」と思えば案外聞けます。
聞くことで、自分も相手もが何がわかって何がわかっていないかがわかるし、聞き方や人やタイミングもわかってくるようになります。

「調べればわかる」は本当か?

調べるという作業にも、ある程度知識と経験は必要です。
ですので、「そんなの調べればわかるだろ」と言って教えない人は教育係失格です。そもそも調べてわかっていたら聞いてません。
あと、「1度聞いたことは忘れるな」も教育係側が怠けています。2度でも3度でも10度でもよろこんで教えてあげましょう。
たった2度目さえも教えなければ、「これ前に聞いたかも。」と聞くのをためらってしまいます。そうすると新人の成長はあるでしょうか?

「じゃあ、何でも聞かれたら教えれば成長するのか?」と疑問に思うかもしれませんが、そうではありません。
「調べればわかる」知識と「調べてもわからない」知識と混ぜながらたんたんと(若干怒りがちの人もいる)教えるから、わけがわからなくなるのです。

会社でよく使う知識は、「一般的な知識」「会社特有の知識」「個人的な知識」と大まかに分かれています。
一般的な知識は、最初ある程度は教えても、まぁ「調べればわかる」といっていい知識です。
会社、部門特有の知識やルールは、完全に教えないとわかりません。また、長くいればいるほど、当たり前・みんな知っていると思ってしまう知識でもあります。
そのような知識やルールに対して、はたして皆が共通認識を持っているでしょうか?マニュアル・手順書を作成して皆が同じ知識を得られるようにする必要があります。
個人的な知識は、一般的な知識でもハイレベルな知識や、知っておくと便利な知識は、調べてたまたま見つけたり、何かに困ったり、失敗したタイミングで学ぶ事が多いです。
このような知識も個人で活用するだけでなく、できるだけ共有すると、全体的な成長につながると思います。

失敗させるのは得か?損か?

ある飲食店でホール係(オーダーを聞いたり、料理を提供したりする)をしていた頃、ホールリーダーが「失敗させて経験させる。」というような趣旨の発言をしました。
失敗は大事な経験です。人は失敗から多くの物事を学びます。しかしこのような考えは大変危険です。
失敗する。飲食店だと、オーダーを間違える。提供するテーブルを間違える。おすすめ料理が説明できない。など、お客さまにご迷惑がかかってしまう。それは店側の甘えです。
車の教習所だと、失敗しそうな時に、思いっきりブレーキを踏んでくれますよね。そのくらいの、なるべく失敗させないでフォローするような考えでいてほしいと思います。

それに、失敗させようとしなくても、誰でも失敗はします。
ちょっとした失敗であった場合も、大したことなくて良かった。で終わってしまわないで、もしこれが大きな失敗だった場合にどうなるか?を考えて、そうならないように出来る事はなんだろうか。
くらいまで考えられると、その失敗が大事な経験になってくるのではないでしょうか。

まとめ

以上、人を教えることについて、いろいろ書きましたが、これだけ人を教える事には、能力や配慮や労力もかかります。
ですので、ただ教育係に任せておくのではなく、部やチームが一丸となって、また、各々が教えたり教えられたりする立場になって、育っていければいいなと思います。

igayu

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