2020.04.17
F生 一般

「時間は存在しない」

最近、外出する機会が減って、引きこもりがちになってませんか?(って誰に聞いているのやら)
そして、ついついネットサーフィンをしたり、SNSを掘ってみたりしてませんか?(って誰に聞いているのやら)
でも、気をつけて!
ネットでは、あらゆる情報にアクセスしているように見えながら、実は自分の見たいと思っている情報だけしか見えていないのです(と誰かが言ってました。「フィルターバブル」)。

「現実のセカイ」は自分の考えと違う情報が溢れています(たぶん)。
その結果、「現実」に触れて、イライラしたり気分が落ち込んだりします(たぶん)。
そんな時は深呼吸をしたり、ストレッチをしたりしてネガティブな気分から抜け出しましょう。

気分転換には読書がいいかもしれません。
面白い本だと時間を忘れますし、面白くない本だと安眠時間が手に入ります。
ということで、最近読んだ本などを紹介します(というベタな展開)。

「ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた」

青山通 著

この本の内容は、著者が子どもの頃、ウルトラセブンの最終話で聞いた音楽を正体を突き止めるというビルドゥングスロマン・ミステリです(半分ウソ)。

・・・以下、ウルトラセブンのネタバレです。(ネタバレが許せない方はこのままブログを閉じてネットサーフィンの彼方へ)・・・

ご存じのようにウルトラセブン最終話で、満身創痍のモロボシ・ダンは、同僚のアンヌ隊員に自分がウルトラセブンであることを告げます。
「ぼ、ぼくは地球人じゃないんだ。M78星雲からきたウルトラセブンなんだ!!」的な台詞にBGMが被ります。
(そのBGMとして流れる音楽の「正体」を著者が追い求めていくお話です)
ダンはアンヌの目の前でウルトラアイでウルトラセブンに変身し、パンドン(ご飯の代わりにパンを使った丼、じゃなくて怪獣)に挑むのでした。

ちなみに「ウルトラアイ」はプラスチック製のつる(テンプル)のないメガネみたいなやつで、ダンがいつも大切に隠し持ってます(でも、間抜けなことによく盗まれたり、落としたりしてました)。
緊急事態発生時に「ウルトラアイ」で目を覆うとウルトラセブンに変身するのです。
私も子どもの頃、プラスチック定規を目にあてて、緊急事態宣言をしたものです(ウソ)。

冗談はさておき、著者が子どもの頃には、インターネットなど、もちろんありませんし、家庭用のビデオもありません。
耳で聞いた記憶を頼りに、ウルトラセブン最終話の音楽を探していくのです。
そして艱難辛苦の調査の末(?)、その音楽がシューマンのピアノ協奏曲だとわかります。

その発見に狂喜乱舞(ほんとか)して、レコード店でシューマンのピアノ協奏曲買い求めます。
指揮はジュリアーニ、ピアノは巨匠ルービンシュタインです。
しかし、そのレコードを家で聞いてみると何か違うのです。テレビでダンが告白した時のBGMと。

そうです、クラシック音楽は指揮者と演奏者によって全く違う作品となってしまうからなのです。

まだまだ著者の音楽探しの旅は続くのでした。。。おしまい(じゃなくて、ちゃんとこの本の中では正解にたどり着きます)

私にもこの著者と似た経験があります。

私自身、40年くらい前に観たテレビドラマの主題歌を探していたことがあります。
「ゲンコツにくちづけ」という、なんか恥ずかしい題名のドラマです。
ヒロインは今は亡き大原麗子で、丹波哲郎と細川俊之(いずれも故人)とあんなことをしたりこんなことをしたりするみたいな、なんか恥ずかしいドラマです。

丹波哲郎と言えば、霊界に詳しくて「死んだらあの世では皆20才だ」と豪語していました。(死後20ってシャレですね。。。)
それはさておき、この「ゲンコツにくちづけ」の主題歌の不完全なメロディが時々思い出したように頭の中でリフレインしていました。
つい先日も頭の中でリフレインし出したので、いよいよ長年の探求にケリをつけるべく調査に乗り出しました。
手始めにGoogle先生に聞いてみました。
答え一発。
さすがインターネットです。

「ゲンコツにくちづけ」の主題歌は高橋真梨子が歌う「愛はルフラン」でした。
ちなみに「ルフラン」とは、リフレインのフランス語発音。(どおりで頭の中で・・・)

「時間は存在しない」

カルロ・ロヴェッリ 著

これは問題作です。
「時間は場所によって違うどころか、宇宙に共通の時間はない。
そもそも連続した「時間」は存在しないし、「今」も定義なんてできない。」といった内容の物理学と哲学を超越した本ですが、
その内容を詳しく紹介する「時間が存在しない」のです。

というわけで、ネットサーフィンをしたり、SNSを掘ってみたりしようかな。

F生

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