2024.10.11
石ダッチ

なめこ栽培に狂わされている

こんにちは、

石ダッチです。

皆さん、なめこしてますか。

そうです、2011年にリリースされたあの伝説のスマホゲーム「なめこ栽培キット」のお話しです。

「なめこ栽培キット」とは、時間が経つと画面上にポコポコと生えていく人面なめこを収穫するだけの大変味わい深いゲームでございます。なめこさんのなんとも言えないゆるい表情と、「んふんふ」という鳴き声に母性を、そそられますよね。

覚えていますか?画面上にポコポコ生えてくるなめこさんをタップして収穫する、あの奇妙で中毒性の高い時間を。

当時は数多くのグッズのみならず、アニメ化までされ、社会現象と言っても良いほど流行していましたが、令和6年目にして、なんと今、なめこがアツい。

このゲームには、通常のなめこさんだけでなく、特殊な姿をしたレアなめこがいるのですが、シリーズを重ねるごとにその数は増え続け、なんと現在、1,100種類以上。長く続いたゲームがインフレを起こすのはある意味必然ですが、死ぬまでに集め切れるのか?という純粋な疑問すら湧きます。
そう、なめこはもはやただの「育成ゲーム」ではなく、生涯かけて向き合わなければならない「難問」なのです。

レアなめこを発見したときのあの瞬間。それは言葉にできないほどの喜びと、他のどんなゲームにもない独特な達成感を与えてくれます。何度も栽培し、繰り返し収穫する日々の中で、突然訪れるその瞬間。予期せぬ喜びが疲れ切った心にじんわりと染み渡り、この快感が、私を狂わせる。

なめこ栽培の一番の魅力は、その「無駄に思える時間」にこそあります。育つのを待つ間、特に何もできることはありません。ただじっと、なめこさんが顔を出すのを待つだけなのです。この「待つ」という行為は、現代社会においてあまりにも軽視されています。新たなの出会いに思いを馳せ、のんびりと過ごす、その雄大な時間に最も価値があることを、なめこさんは思い出させてくれるのです。

最後に私の”推しなめこ”を2体紹介します。
「試験管なめこ」は、幼体のなめこがホルマリン漬けにされているという倫理観がどっかいっちゃってるなめこです。試験管に収まるサイズ感がかわいらしいです。

もう一体は「サソリ」です。サソリに寄生して生えたなめこが、宿主のサソリに刺されているという、ちょっと哲学的ななめこです。かわいそうでかわいいです。

それではみなさん、なめこ栽培キットをよろしくお願いいたします。

石ダッチ

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