2026.02.13
F生

詩・言語学・AI

「カッコよくなきゃ、ポエムじゃない!萌える現代詩入門」(豊崎由美/広瀬大志 著 思潮社)

詩・言語学・AI

「詩」「言語学」「AI」と書いてみましたが、別に三題噺(※)をしようというわけではありません。
この半年くらいの間に読んだ本のうち、なんとなく記憶に残っている本のテーマがこの3つだったので、こんなタイトルにしてみました。

※ちなみに「三題噺」とは、落語家が観客からお題を3つ貰って、即興で落語を一席演じるというものです。
落語「芝浜」は「酔っぱらい」「財布」「芝浜」というお題から作られた三題噺の名作と言われています(ホントか?)。

「カッコよくなきゃ、ポエムじゃない!萌える現代詩入門」

「カッコよくなきゃ、ポエムじゃない!萌える現代詩入門」(豊崎由美/広瀬大志 著 思潮社)
「カッコよくなきゃ、ポエムじゃない!萌える現代詩入門」(豊崎由美/広瀬大志 著 思潮社)

詩と言えば、昔の教科書に載っていた島崎藤村、北原白秋、萩原朔太郎、高村光太郎といった人たちを思い出しますね。
中原中也という人もいました。
「汚れちまった悲しみに・・・」なんて、ちょっとモテない男子生徒がつぶやきそうなフレーズです。
佐藤春夫の「秋刀魚の歌」は、
「あはれ 秋風よ 情〔こころ〕あらば伝へてよ」という照れくさい言葉で始まる詩篇ですが、
このあと読んでいくと、ただの生活破綻のフラれ男が未練がましく、ひとり秋刀魚を食べる詩です。
ほかにも詩の表現は極端にメルヘンチックだったり、感情が横溢していたりと、詩心のない人間には、詩は近づきがたい存在です。

とは言え、なぜこの本を読んだのか。
一昨年、谷川俊太郎さんが亡くなりましたね。生命保険の宣伝用の詩を書いている人かと思ったら、「二十億光年の孤独」という面白い詩を書いてました。
火星人がネリリし、キルルし、ハララしてるって詩です。
そして、谷川さんは3回も結婚してます(詩人って、モテるのかも)。

日本版エラリークイーンズマガジンの「幻」の初代編集長で、英米ミステリの翻訳も多数ある田村隆一さんも詩人でした。
「帰途」という詩の中で「言葉なんか覚えるんじゃなかった」なんてカッコいいことを言っていたりしてます(なんかモテそうです)。

そんな時に書店で見つけたのが、「カッコよくなきゃ、ポエムじゃない!萌える現代詩入門」です(ま、ちょっとの間、積ん読されてましたが)。

この本の中身はというと、同年代の書評家と詩人が現代詩をいろいろな角度から鑑賞しつつ、その魅力を縦横無尽に語りあう(騙りあう?)。
その守備範囲は近代詩から現代詩、そしてJーPOPまでに及ぶのです。

というわけで、現代詩に触れてしまった私は詩人になるしかないと考えたのでした(唐突な宣言)。

そこで、詩を書くためには言語について、もっと知る必要があるのではと次の本を読んでみました(無理矢理な展開)。

「言語学バーリ・トゥード」

「言語学バーリ・トゥード」(川添愛 著 東京大学出版会)
「言語学バーリ・トゥード(※)」(川添愛 著 東京大学出版会)

出版元が東京大学なので、カタい本かと思いきや、かなり緩くふざけているエッセイ集のような本。
かと思えば、言語学の要諦がさりげなく押さえてあり、門外漢にも言語学のいろいろな論点が見えてくる(気がする)。

で、論点の一つがAIの言語理解に関するモノです。
それはAIは言語の意図と意味を正しく解釈できるのかというもので、一例として、かの有名な「AI 押すなよ問題」が提示されています。

つまり、ダチョウ倶楽部の上島竜兵(懐かしいっ)がフンドシ一丁で熱湯風呂を前にして、
「押すなよ!押すなよ!絶対に押すなよ!!」と後ろにいるAI搭載人型ロボットに言った時に、AIは正しくその言語を理解できるのか?。
(ご存じのように、この「押すなよ」は、意味は「押すな」なのに意図は「押せ!」なのです、といった説明は不要ですね)

これはかなりの難問です。しかも上島竜兵亡き今となっては、永遠に謎のままかもしれません。
とは言え、AIは学習するものです。遠い未来にこの問題の答えが見つかるかもしれません(ホントか?)。

AIがどれだけ学習するものなのか、もっと知る必要があるのでは、と次の本を読んでみました(またまた無理矢理な展開)。

※バーリ・トゥードとは、ブラジルの「何でもあり」の格闘技のこと

「#100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった」

「#100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった」(大塚あみ 著 日経BP社)
「#100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった」(大塚あみ 著 日経BP社)

<この本のあらすじ>
無類のゲーム好きではあるが、勉強はあまり好きではないので、常に最小の努力で単位を取ることを考えている女子大生の「私」がひょんなことからAIを使ったスマホ用アプリの100日連続作成にチャレンジすることになって、その結果人生が予想外の方向に変わっていった。その過程を描いた実話です。
(ほぼ本のタイトルどおりw)

「実話」と言ってみたもののかなり脚色してんじゃね?って邪推しちゃいます(個人の感想です)。
でも、邪推しつつもこの本を読むと妙に前向きに、著者のマネをしてみたくなります。
100日連続でAIを使って何かをやり続ければ人生が変わるような気がするのです。

私もまだまだ伸びしろがあると言われていますので(誰がそんな無責任なことを)、100日連続でAIを使って現代詩を書いてみます!
「現代詩バーリ・トゥード(※)」にチャレンジだ!!

※バーリ・トゥードとは、ブラジルの「何でもあり」の格闘技のこと (あれ?)
いや、「何でもあり」と言っても文学にAIを持ち込んじゃダメですね。

生身の人間の感性こそが、魅力的でカッコいい萌える詩を紡ぎ出すのです。

で、この本を読んでみました(またまたまた無理矢理な展開)。

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