2012.02.15
お知らせ プレスリリース

北海道~本州を結ぶ新光海底ケーブル敷設・運営にむけて「クラウドネットワークス株式会社」を設立

北海道~本州を結ぶ新光海底ケーブル敷設・運営にむけて準備会社「クラウドネットワークス株式会社」を設立

2012年2月15日
ビットスター株式会社

株式会社カスケード(札幌市清田区)、ビットスター株式会社(札幌市中央区)、株式会社フラワーコミュニケーションズ(東京都中央区)の3社は、2012年2月15日、北海道~本州を結ぶ新しい光海底ケーブルを敷設・運営するための準備会社として「クラウドネットワークス株式会社」を月内に設立することで合意した。代表取締役は(株)カスケードの代表である服部裕之氏が就任予定。2013年12月の運用開始を目指す。

3社が会員である「クラウドネットワークに関するインフラ研究会」 (https://cloud.e-cascade.co.jp) は、2010年12月の設立以来、8回にわたる研究会の成果を、同日開催のシンポジウム 「北海道とクラウドネットワーク」 で発表した。北海道にクラウドネットワークの拠点を立地するためには東名阪のInternet Exchangeサービスやインターネット接続サービス事業者が提供するIP Transit サービス、首都圏に展開する既存のデータセンターと北海道を直結する低遅延・大容量の通信回線を安定かつ低コストで提供することが必要であり、現在は太平洋側に集中している光海底ケーブルに加え、日本海ルートの通信経路を検討した結果、事業性を含めて建設可能であると結論し、この計画を実行する事業体の設立へと活動を進展させることを、研究会として提案している。

今後は、新光海底ケーブルの建設及び運営を行う事業会社設立にむけて、以下の準備をすすめる予定である。準備会社には、さらなる研究会会員が参加する可能性も検討されている。


  • 新光海底ケーブルを利用するユーザの開拓
  • 日本海側の陸揚げポイントを含む全体システム設計
  • 事業会社運営のための諸準備(運用体制の検討、関係法令への適合、漁業権交渉など)

研究会の座長で北海道大学大学院 山本 強教授は、「北東アジアのクラウドネットワーク拠点として、
北海道の優位性を大きく高める計画で、情報の新幹線として早期の実現を期待する。」 と述べている。

情報ネットワークとコンピューティングは現代社会を支える基本インフラの一つになっており、その基本性能の向上、安定運用、エネルギー効率の改善は今後の産業活性化のカギとなる。北海道内の産業が長期的に成長を続けるためには、今後の情報サービスの標準的なモデルであるクラウドサービスに適合した情報環境を持つことが重要である。クラウドネットワークは情報ネットワークとコンピューティングの融合サービスであり、単純なデータ保管や計算サービスではない。複数のクラウド事業者と広域分布する利用者が情報的に密に結合したサービス形態であり、既存のネットワーク、データセンターの基準以上の高性能、安定的なインフラが求められている。
クラウドネットワークス株式会社*はその実現の中核を担うことになる。

問い合わせ先

株式会社カスケード 吉田 淳

TEL: 011-888-6070 E-mail: jun@e-cascade.co.jp


各社の紹介

株式会社カスケード https://www.e-cascade.co.jp/

1982年有限会社として設立。2008年株式会社化。
社内で培ったネットワーク・サーバの運用、およびソフトウェア開発技術を駆使することで
国内外の優秀な人的資源の活用を実現し、様々なデジタルデータ制作を行っている。

ビットスター株式会社 https://bitstar.jp/

2008年設立。iDCからシステム開発、運用監視までをワンストップで提供。
iDCについては北海道の地の利を生かしたソリューションを提供してきた。
現在は、24時間体制の運用監視センターを軸に各種システム会社、情報通信機器メーカーに総合的なITサービスの提供をしている。

株式会社フラワーコミュニケーションズ https://www.flower-com.jp

2006年設立。「笑顔を咲かせるネットワークソリューション」の提供が会社のモットー。
国際・国内ネットワーク、データセンター、クラウドサービスなどITインフラのコンサルサービス、構築・運用・販売サービスを提供。
会社設立以来数々の大規模投資プロジェクトで重要な役割を果たしてきた実績をもつ。

一覧に戻る