北海道大学 情報基盤センター 様

さくらインターネットと連携し柔軟な運用が可能な仮想プライベートクラウドの提供を実現

北海道大学 情報基盤センター
北海道大学 情報基盤センター 様
クライアント

北海道大学 情報基盤センター

社名 北海道大学
所在地 〒060-0808
北海道札幌市北区北8条西5丁目
設立 1876年8月(札幌農学校として)
従業員数 職員数:3920人(約4000人)
学部学生数:1万1315人
大学院生数:6585人
※2023年7月1日現在
事業内容 教育研究
・学部(12)
・大学院(研究科1、学院/教育部20、研究院/連携研究部17)
・附置研究所(5)
・研究センター(2)
・学内共同施設(研究施設9、教育施設4、特定業務施設5)
など
URL https://www.hokudai.ac.jp/
ご担当者様
ご担当者様

北海道大学 情報基盤センター

情報基盤センター長

棟朝 雅晴

2026年には創立150周年を迎える北海道大学は、大学院に重点を置く基幹総合大学として「フロンティア精神」、「国際性の涵養(かんよう)」、「全人教育」、「実学の重視」という基本理念を掲げ、教育研究活動を行ってきました。

その北海道大学において、情報化を推進するための研究開発や研究基盤の整備・運用を行い、教育研究などの高度化を推進するとともに情報メディアを活用した教育の実施と支援を行っているのが情報基盤センターです。

情報基盤センターでは、スーパーコンピューティング、情報ネットワーク、デジタルコンテンツ、メディア教育、システムデザイン、サイバーセキュリティの研究部門を設け、それぞれの特色を生かした研究開発を推進しています。また、同センター内のサイバーセキュリティセンターと情報環境推進連携部などが連携してセキュリティを確保しながら高性能で利便性の高い情報環境の実現を図っています。

北海道大学 情報基盤センター 様

導入前の課題

情報基盤センターは、2011年からクラウド基盤サービスを導入し、大学としては早期からアカデミッククラウドの運用を開始しています。ほかにもプライベートクラウドやパブリッククラウドも導入し、用途に応じた運用を進めてきました。

これらの多様なクラウドサービスは学内におけるさまざまな研究や業務に利用されてきましたが、近年はそこまでサーバーリソースを必要としない用途・システムが増加しました。また、「用途に合わせてリソース量を適宜調整したい」、「調整がしやすい仮想プライベートクラウド(VPC)で一般利用者と論理的に隔離するエリアを構築したい」との要望もありました。

より柔軟性のあるクラウド運用体制を検討

より柔軟性のあるクラウド運用体制を検討

  • 学内のさまざまなシステムなどに利用できるクラウド基盤を整備したい
  • リソースの柔軟な増減に対応する体制を構築したい
  • セキュリティを確保した調整しやすいVPCを構築したい

導入への背景

情報基盤センター長 棟朝 雅晴 氏は、これらの課題を解決するとともに、公的機関である北海道大学としては、要求・要件に基づいて最も安い価格を提示するサービスを選定、採用する必要があると次のように振り返ります。

ご担当者様

棟朝 雅晴

要件、要求に適合し、コスト面で優れるサービスを

公的機関である同大学では予算の都合上、サーバーを調達する場合にも余剰な台数を発注するわけにもいきません。利用状況によってはサーバーリソースが不足するような事態にもあります。逆にリソースが余り無駄なコストがかかることも発生しかねません。そのような状況に柔軟に対応できる体制を構築するとともに、コスト面でもメリットのあるサービスが求められていました。

国内外で複数のベンダーが提供しているVPCサービスですが、サービス自体の内容は大きな差はありません。しかし、ビットスターがグループ企業であるさくらインターネットのサービスをいかして提案したVPCサービスは、他社のサービスと比較しても、安価でありながら情報基盤センターが求める「リソースの柔軟な増減が可能」という要件を満たしていたので導入しました。

ベンダーによる保守・運用のサポートも従来のように

保守や運用についても、従来利用してきたサービスと同様にベンダーによるサポートが付帯していることも、ビットスターの提供するVPCサービスを検討する大きな理由となりました。

導入のポイント

学内の研究室などが個別に小規模なホスティング契約を結ぶ場合にも、さくらインターネットのサービスを利用することが多く、すでに取引があり信頼ができていることに加え、ビットスターがグループ企業として地元・北海道のベンダーであるということが選定理由の1つと棟朝氏は説明します。

ご担当者様

棟朝 雅晴

SINETと直結する経路の短さを評価

ビットスターが地元・北海道のベンダーということに付随しますが、さくらインターネットのデータセンターが北海道石狩市にあるということも1つのポイントです。石狩リージョン第2ゾーンのデータセンターを利用でき、SINET(学術情報ネットワーク)の札幌データセンターに直結されているため、通信経路を短くできるという利点がありました。

ビットスターによるスムーズな導入

採用が決定してからの導入プロセスは、運用を開始した2023年3月からさかのぼること約1年、2022年の4月ごろから設計などを開始し、ビットスターの営業担当者さんとやり取りをしながら仕様や運用方針などを固めていきました。現場レベルで北海道大学のネットワークと接続するためのネットワーク設計や構築などを間違いなくこなしていただけたことで、大きなトラブルなくスムーズに運用開始ができました。

導入後の効果

想定以上の利用申請数でも 対応できる柔軟性と運用の手軽さ

  • 幅広い目的で柔軟に利用可能

    幅広い目的で柔軟に利用可能

    外部公開用のWebサーバーだけでなく、学術研究用のリソースとして活用

  • 増減が容易なVPCサービスでリソース不足解消

    増減が容易なVPCサービスでリソース不足解消

    「数理・データサイエンス教育センター」の研究・教育用サーバーとして利用することで懸念していたリソース不足を解消

  • 負荷のかかる場面でも問題ない体制を構築

    負荷のかかる場面でも問題ない体制を構築

    数千人規模で同時に利用するような状況でも不具合なく利用できるように

  • サーバー管理を任せられ、職員の負担が軽減

    サーバー管理を任せられ、職員の負担が軽減

    実績豊富で信頼性のあるパートナーとして保守・運用を委託できるため、大学側が管理する負担を軽減

  • VPCにより高度なセキュリティ体制を構築

    VPCにより高度なセキュリティ体制を構築

    さくらインターネットのが提供するクラウド内に一般利用者と論理的に隔離した北海道大学専用の領域を構築することでセキュリティを確保

さまざまな用途と利用数の増減にも対応できる
柔軟な体制を整えられた

当初予想していたのは仮想サーバー10台ほどでしたが、運用から1年でその予想を大きく超える約40台が稼働しています。学生や教員などユーザーからも申請方法を含め、VPCサービスに対する苦情やクレームはなく運用できています。数理・データサイエンス教育センターのような大口利用者をはじめ想定を超えるユーザーが利用しているということは、実際のところ我々情報基盤センターよりも実際のユーザーが最大の受益者なのだと判断しています。

今後の展望

産学連携などを展開する際にも
柔軟に対応できるクラウド運用を継続

北海道大学 情報基盤センターは、今後もビットスターと良好な関係を築きながら当初の目的どおりVPCサービスの柔軟な運用を続けて行きたいと考えています。ビットスターのテクニカルなサポートをはじめ、何かを始める時など気楽・気軽に相談に乗ってもらい、それに対して迅速に対応してもらう関係性を続けることで、よりさまざまな用途にも利用できるクラウドの運用を展開していく予定です。


ハイブリッドクラウドとして適切に運用できる体制へのサポートを期待

産学連携や研究開発を推進したり地域中核を担う大学としての授業を展開していったりする際に、情報基盤センターだけではカバーしきれないクラウドサービスやサーバーなどの需要をビットスターに的確にサポートしてもらいながら、ハイブリッドクラウドとして適切に運用できるような体制を整えたいと考えています。

ご担当者様

北海道大学 情報基盤センター

情報基盤センター長

棟朝雅晴

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