| 所在地 | 〒263-8555 千葉県千葉市稲毛区穴川4丁目9番1号 |
|---|---|
| 設立 | 2016年 |
| 従業員数(概数) | 1,300名(2025年) |
| 事業内容 | 量子ビーム・放射線・核融合などの最先端研究を通じた、医療・ライフサイエンス・ナノテクノロジーなどへの応用と社会実装の推進 |
| URL | https://www.qst.go.jp/ |
NanoTerasuは、2024年4月に運用を開始した放射光施設です。「軟X線」という光を用いてナノ領域を見る施設で、とくに物質の構造やそれが持つ機能を直接観察できます。「官民地域パートナーシップ」という枠組みで設立され、基礎科学の探究はもちろん、食品や自動車部品、新素材開発といった幅広い産業分野でのイノベーションが期待されています。
NanoTerasuは産業分野での活用を見込み、施設のさまざまな部分で「使いやすさ」を追求しています。利用の裾野を広げ、これまで放射光施設を利用したことがなかったスタートアップ企業や県内の中小企業が参加できるよう、さまざまな支援制度を設けたり、放射線業務の従事者でない方でも安全に実験できるエリアを設けたりしています。
さらに、設備の構築・維持には外部の協力会社が多数関わっています。運営側はさまざまな組織に所属する100名以上の人々が、それぞれの専門分野に基づいて役割を担い、分担・連携して動いています。そのようななかで、利用者側はもちろん、運営側でもネットワークレベルで情報を分離し、緻密な権限管理をする必要がありました。
短期間での移行と運用・コスト面における課題
施設の運営を担う、QST NanoTerasuセンターの中谷健氏に、 NanoTerasuが目指す未来像と、その複雑なバックヤードを支える情報基盤についてくわしく聞きました。
採用後の移行はスムーズでした。導入、環境構築、データの移動がすべて簡単で、 WorkDocs のサービス終了が間近にせまるプレッシャーのなかで、余裕をもってサービスの置き換えが完了し、大きな手戻りもないまま、安定運用につなげられました。本番環境の構築開始から実運用まで、3か月ほどだったと思います。
Nextcloudの検証環境を1週間弱で構築、本格的な移行作業は3か月ほどで完了
100名超を対象にした権限管理を2人で運用、日常運用の負荷も軽減
ISMAP登録の国産クラウド採用で、信頼性・経済安全保障を担保
課題だった権限管理も、まったく問題なく運用できています。「100超のアカウントを十数グループに分けてフォルダごとに細かくアクセス権を設定する」という作業ですが、直感的に使えるため、私ともう1人のスタッフの2名体制ですべてを管理できています。日々の運用における業務負荷が軽く、「面倒ではない」という状況は、少人数のチームにとって非常に重要なことなので、とても満足しています。
また、前サービスではアカウント数で費用が変わったため、思うようにアカウントを増やせないジレンマがありました。しかし現在は月額で料金が固定されているため、予算管理が容易になり、事務的な負荷も軽減できました。
ファイル共有サービスの背景画像。
ビットスターとさくらインターネットのコーポレートカラー(グリーンとピンク)が使用されている(提供:QST)
NanoTerasuの機能とネットワーク、データ活用のプラットフォームは、さまざまな「もの」や「こと」をつないで、新しい価値を生むものになると考えています。その信念のもと、これからの日本の科学とイノベーションへ貢献していきたいです。
NanoTerasuセンター
中谷健氏
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