という事で、遅ればせながらGoogle wave のプレビュー参加権を先日手に入れまして、Google wave というBig waveに乗れるようになりました!
いきなり「という事で」も何もありませんが、またベータ版ですらない、言うなれば「アルファ」版な段階での参加ということで、世間をちょっと先取りした感じでお届けします。
まずは、そもそもGoogle waveとはなんぞや?という話をしなければいけません。
Googleと言えば、言わずと知れた検索サイトがまず有名ですね。「ググる」なんて言葉は「インターネットで検索する」こと全般を表す動詞としてすでに定着しているといっても過言ではないでしょう。(ちなみに、英語でも「googling」という同様の意味を持つ俗語が存在したりします)
その他にも、ブラウザ上で動くメールソフトの「Gmail」や、地図アプリケーション「Google Map」、スケジュールを管理するための「Googleカレンダー」に多人数での同時編集を可能にした「Googleドキュメント」、画像を管理するための「Picasa」やはては「Google Chrome」という「ブラウザそのもの」もあったりします。ごく最近では「Google日本語入力」という日本語入力システムが公開され話題になっているのは記憶に新しい、と言うよりもまだ記憶以前の現在進行形の話題です。
その他にもそのサービスを並べて良くだけでもずいぶんな紙幅(紙ではないですが)が必要になる、そんなGoogleが新しく始め「ようとしている」サービス、それこそがGoogle waveです。
では、そんなGoogle waveはどのようなサービスなのかというと、イメージとしては「メールとメッセンジャーの合いの子」のような印象を受けます。
一つ一つがチャットのような動きをする「wave」がたくさんあり、それに参加(follow)することでその中でコミュニケーションをとる、と言うものなのですが、それが一風変わっています。
例えば、いくつかのメッセンジャーなどでは「自分の発言を修正する」ことが可能ですが、Google waveでは「他人の発言を修正する」ことも可能です。このあたりはGoogleドキュメントあたりの共同編集という概念なのでしょう。
また、GoogleらしくGoogle Mapを貼りつけたり、ドラッグドロップだけで画像を張り付けたりすることも可能です。
とはいえ、つまるところすごいチャット、という感じが抜けないこのGoogle wave、「じゃあいったい何がそんなにすごいのか!」と聞かれますと、すいません。実は私にはよく説明できないのです。
さもしたり顔で始めておいてわからないとは何事か!という皆様の憤りもごもっともですが、しかしやはり今段階では「いったい何がすごいのか?」ははっきりと見えにくいように感じます。
いや、もちろん裏側の画像のドラッグドロップによるアップロードの仕組みや、自分でリロードするわけではなく、サーバーからのイベント通知によるデータ同期の仕組みなど、「おお!すごい!」と呼べるものは多々あるのですが、いかんせんそれはあくまで裏側の話であって、表向きぱっと見ただけではわかりにくいというのが実情なのではないでしょうか?
ただ、実はすでにGoogle waveを利用するためのAPIが利用出来るそうで、自分のBlogにGoogle Mapを貼りつけたりするような感覚で自分のBlogにGoogle waveを貼りつけたり、逆にGoogle wave上で遊べるゲームを作ったり、といったことが可能であり、そう考えると今回このGoogle waveというのはつまるところ「基本ルールとアイテム」だけ用意された状態なのかもしれません。
「さぁ、これを使って面白いものを作ってください」というような、ある意味ではGoogleの挑戦状とでも呼べるものなのではないでしょうか?
そして、多くの技術者がその「オモチャ」を弄って、さらに良いものを創り上げてくれることでしょう。え?私ですか?私はそのような「アルファ」な人たちを待つことにします。(tel)