2010.03.18
F生

「小さなチーム、大きな仕事」

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小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則 (ハヤカワ新書juice)

  • 作者: ジェイソン フリード
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2010/02/25
  • メディア: 単行本


書店で特に目的もなく、憂いの瞳で本の表紙や背中をながめているときに、キラリと光る、ちょっと気になる本ってありませんか?(と、19歳女子大生風に尋ねてみる←なんの意味もないが)

たまたまそんな時に、この「小さなチーム、大きな仕事」を発見!

背丈の小さな選手ばかりのバスケットボールチームがNBAで優勝したという話かと思いきや、さにあらずビジネスの本ですね。
しかもどちらかというと起業家向けの内容です。

その内容を要約すると、
【会社は大きいほうがいいなんて幻想だ。今日では誰でも自分のアイデアをもとにビジネスを始められる。
高価な広告枠、営業部隊、オフィス、いや、会議も事業計画もいらない。昼間の仕事をしながら、初めは週末の数時間を費やすだけで十分だ。
小さな所帯で、シンプルに、迅速に、臨機応変に―それで僕らは成功している。
二つの大陸に散らばった十数人のメンバーだけで数百万人のクライアントを抱えるソフトウェア会社「37シグナルズ」は、その優れた製品だけでなく、常識破りな会社運営法でも、業界観測筋の目を釘付けにしている。
その創業者とカリスマ開発者が、いまのビジネスに真に必要な考え方を示す。】

以上、アマゾンに掲載されている本書の紹介文です(パクリです。手抜きです。アマゾンの中に人に怒られそうなので、本書に興味を持った方はぜひアマゾンで買ってくださいね)。

「37シグナルズ」社は、従来の企業とまったく違うポリシーを持ち、それを実践し、しかも大成功を収めている(らしい)。
そして、その実体験とノウハウを本に書いた(著作は、本書のほかにもあるようです)。
これは強いですね。
例えば、
宮本武蔵が書いた兵法書「五輪書」(読んだことありませんが)
渋沢栄一の書いた経営書「論語と算盤」(これも読んだことありません)
水戸光圀の書いた紀行文「水戸黄門漫遊記」(これは本すらないような気が・・・)

冗談はさておき、
この本には短いセンテンスの中にたくさんの起業と経営の知恵が詰まっています。
曰く
『「失敗から学ぶこと」は過大評価されている』→失敗は成功の源ではない。
『計画は単なる予想にすぎない』→計画に縛られずに臨機応変に。
『初めから詳細は気にしない』→まずは骨組みだ。
『いま、始める』→機能の積み残しがあったとしても、最低限の必要機能が備わっていれば、市場に出しちゃえ。
『書類上の合意は幻想』→抽象的内容を書面にまとめるより、形のある模型(モデル)作ろう。
『睡眠をとろう』→徹夜で一時的に時間を稼いでも、その後のダメージで、逆効果。
『小さな決断をする』→大きな決断は自由を奪う、小さな決断の積み重ねで大きな目標に到達しよう。
『競合相手以下のことしかしない』→競合相手と張り合って消耗戦に陥るな。
などなど、書き出すとキリがないです。(本一冊丸写ししてはただの著作権侵害です)

どこを読んでも「目からウロコ」ですが、
ただ、『ドラッグの売人の方法は正しい』のくだりはいただけなかったです。
ドラッグの売人は、自分の商品が素晴らしいと知っていても、自分では使わないですから(←そこか!?でも、愛用している人もいるのかしら)。

総じて良い本です。ドラッカーの著作と同じで、読む人によって感心する箇所は違うはずです。
しかも、すぐに読めます。定価1,155円(牛丼3杯我慢すれば買えます。。。と考えると高いかな・・・)。

そして、この本を読んで、ビジネスをコンパクトにスタートしようと思った貴方のために、ビットスターは最適なサービスを用意しています。
セキュアで自由度が高いのに低コストな仮想レンタルサーバー「マネージドホスティング」です(完全に我田引水ですね)。

※飲み会もコンパクトにスタートとしようと思ったら、美唄焼鳥のお店でヤキトリ1本94円(「三船」岩見沢駅前店)からスモールスタートできます。
でも、ゴールはディープです(チャンチャン♪)
(F生)

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