「もしもし、オレだけど」
「はい、オレオレさんね」
「いや、オレだって」
「はいはい、オレオレさん、どうしたの?」
と、とあるCMの一部分ですが、「便りがないのは元気な証拠」とはいえ、やはり音沙汰なし、というのは不安になってしまうものです。
世の中には、「インターネット経由で電気ポットの使用状況を取得することで家族が遠隔地にいるお爺ちゃんお婆ちゃんの安否を確認する」なんてサービスもあったりして、なんていいますか、いやもうすごいな、って感じですね。
はてさて、なぜこんな話を急に始めたかといえば、もちろん今回はそんな話だからです。
コンピューターはCPU、メモリ、HDDなど様々なパーツによって構成されています。
そして、それらのパーツはいつか必ず壊れてしまいます。技術の進歩で「壊れにくく」はなったとしても決して「壊れない」ということはありません。
栄枯盛衰、いつかは真っ白に燃え尽きてしまうものです |
そうなると大事なことは「壊れるのは仕方のないことなんだ!」と開き直ること……ではもちろんなく、「壊れたときにいかに早く対処するか?」、そして「壊れたということにいかに早く気づくか?」という2点です。
特に「壊れたことに早く気づく」というのは大事なことで、ここに時間がかかってしまうとすべての対応が後手後手になってしまいます。
壊れたからっていつまでもひきこもっていては困ります |
そんな「壊れたことに早く気づく」ための仕組みというのが、SNMP(Simple Network Management Protocol)と呼ばれるプロトコル、取り決めによる管理です。
そして今回の登場人物は
エージェント(画像はイメージです) |
エージェントと
マネージャー(画像はイメージです) |
マネージャの二人です。
実際には、エージェントはマスターエージェントとサブエージェントの2種類あり、またエージェントになり得るものはサーバーだけではなくルーターなどもあるのですが、三人だすのはいろいろと大変なのd……いえ、大局的に見た場合マスターエージェントとサブエージェントは一括りにできるため、そしてサバ氏を使いまわせr……いえ、ルーターさんを考えるのが面倒くs……いえ、何度も登場して馴染みのあるため、サーバーのサバ氏に再度活躍していただくことにしました!したんです!
さて、ではそんなSNMPというのはどのような仕組みなのかといえば、ここでようやくはじめの枕が生きてくるわけです。つまりは、声掛け運動を行っているわけですね。
簡単に説明すると……
まずは管理マネージャーがエージェントに状態を要求します。
例えばCPUの使用率を聞いて…… |
エージェントは聞かれた内容を応答します。
その結果を受け取ります |
応答を受け取った管理マネージャーはその情報をもとに処理を行います。
処理の内容は単純にその情報を保存するだけであったり、指定した閾値を超えた(もしくは下回った)場合に担当者にメールを投げたり、またはどこかにあるパトランプを回してみたり、と様々です。
これはあくまでSNMPが状態のやり取りのみが規定された取り決めであるため、受け取った後についてはマネージャ、ひいてはその管理を行っている人間がどのようにしたいのか?によります。
また、そのチェック項目も様々なものがあり、CPUの使用量だったり、メモリの空き容量だったり、HDDの残量やネットワークの転送量までSNMPのルールにのっとってやりとりできるのであればそれらはすべて対象に成り得ます。
このSNMPによって「壊れたことに早く気づく」ことを可能にし、一刻も早い問題解決を可能にしているのです。
できることなら、異常の検知と同時に修復までやってもらえたらこれほどありがたいことはないのですが、しかしそうなるとその機械が壊れた時のことを考えて管理システムが必要になるので自動的にその異常の検知と修復するシステムとその管理システムが異常の検知と修復管理システムの異常修復が……(tel)