2010.05.20
社員R

ワールドカップのこと

さて、ワールドカップ開催まで一ヶ月を切った昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか?

巷では即席トトカルチョがあふれるこの時期、せっかくですから優勝国予想について書いてみようと思います。

さて、ワールドカップ優勝国にはいくつかジンクスが存在します。それを一つ一つ確認しておきましょう。

1. 開催国大陸の法則

これは至極単純にして、ほぼ絶対の法則です。つまり南米大陸で開催された大会では南米国が優勝し、欧州大陸で開催された大会では欧州国が優勝すると いうもので、このジンクスが破られた例は過去18回開催中1958年大会の一度しかありません。

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これは単なるジンクスではなく、時差、気候の差がないアドバンテージという科学的な根拠でもあ ります。

アメリカ合衆国をアメリカ大陸とくくるのならば、1994年のブラジル優勝もこの法則に当てはまっていますね。

ただ し、今回はアフリカ大陸と言う第三世界での開催となりますので、このジンクスが適用できません。もっとも経度的にアフリカ大陸を欧州とみなすならば、今回 の大陸の法則は欧州国に対して発動することでしょう。

2. スロースターター

これは昔からあるジンクスで、グループリーグを苦労して突破した国が優勝するというものです。大会開催中徐々にコンディションを上げていき、決勝でピークに持っていくという見方もありますが、優勝には程遠いドタバタぶりをグループリーグで見せるのが常となっています。

ただし、このジンクスは近年、地区予選にまで範囲を広げており、例えば2002年日韓開催で決勝を戦ったブラジルとドイツは、ともに地区予選でプレーオフを戦っての出場でした。当時国内では史上最弱の代表と叩かれた当時のブラジル代表でしたが、最終的には優勝しています。

前回ドイツ大会においての決勝の組み合わせは、フランスxイタリアでした。ともに予選でプレーオフには行きませんでしたが、フランスは途中でジダンが復活するなど苦労しての突破でしたし、イタリアはそもそも国内リーグが八百長問題でガタガタでした。

以上踏まえた上で今回の地区予選を見ますと、プレーオフを紙一重で地区予選を通過したアルゼンチンと、アイルランドとのプレーオフで大騒ぎになったフランスが最有力です。反対に圧倒的な強さで地区予選を突破したスペイン、オランダはまずないなということになります。

そういえば、ポルトガルもプレーオフですか。これも記憶の隅においておきましょう。

3. バロンドールの呪い

開催の前年にバロンドールを受賞した選手を擁する国は優勝出来ないと言うジンクスです。世の中にはギッグスやリトマネンのように代表の中で一人だけ傑出している例もありますが、バロンドールを輩出するような国は大抵強国です。しかし何故か結果が出せない。結果は下表の通り。

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最低の成績は1990年オランダのベスト16ですが、この年のオランダは、二年前の欧州選手権を制し、ACミランの黄金期を築いたオランダトリオを擁するチームで大会前は優勝有力候補と見られていましたが、蓋を開けたらバロンドールのファン・バステンが絶不調でラウンド16での敗退となりました。

たいてい優勝候補の一角と見られたチームが無残に優勝を逃すのがこのジンクスです。

しかしまた過去七回大会において、準優勝が3回あるのも見逃してはいけません。

このジンクスに当てはめるとメッシ擁するアルゼンチンの優勝はないけど、決勝まで駒を進める可能性は大いにあると言えます。

さて以上踏まえました上で、予想いたしますに、アルゼンチンは大陸の法則とバロンドールの法則で優勝はない、でもスロースターターの法則とバロンドールの連対率の高さから決勝まで進む可能性は高いと考えます。また監督のマラドーナも見逃せません。選手時代はワールドカップにやたらと強い人ですから。メキシコ大会の優勝、イタリア大会の決勝進出は言うに及ばず、アメリカ大会予選におけるオーストラリアとのプレーオフでの絶大な存在感を記憶している人も多いのではないでしょうか。

決勝の片方はアルゼンチンと予想して、もう片方は欧州国であることは決定。ジンクスから言うとフランスですが、うーんどうでしょう? スロースターターのジンクスは絶対というほどのものではないので、そろそろスペイン、オランダあたりに優勝させてあげてもいいんじゃないかという気もするんですが。

もし、本戦グループリーグでもたるようなことがあるなら、オランダということにしておきましょうか。私オランダ代表好きなんで。

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ああ!そういえば日本代表について一行も書いていませんでした!

そうですねえーと、勝ち点1でも取れれば御の字じゃないでしょうか?やめた後にペンペン草一本残さない岡ちゃんですしねえ。次の監督に期待しましょう。

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