2010.06.10
F生

「デザイン思考が世界を変える」は、まだ読み終わってない・・・

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デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方 (ハヤカワ新書juice)

  • 作者: ティム ブラウン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2010/04
  • メディア: 単行本


最新のビジネス書(っぽい本)を読んで(あるいは読んだふりをして)、要約して少しだけ役に立つ情報を提供しよう(適当にあらすじを紹介して自慢げになろう)というのが、自分のテーマ(いわゆるゴマカシ)と勝手に決めたのですが(と言いつつ、本ブログ開始時から、すでにテーマは変質)、なかなか最近は良いビジネス書がないのです(だいたいが本屋に行ってないし、居酒屋に行く頻度のほうが高いし。。。本を見つける気があるのか>自分)。

そんなこんなで、ようやく今週日曜日に「デザイン思考が世界を変える」(ティム・ブラウン著)を発見して、月曜から読み始めました。
今、86ページ「・・・得られることはめったにないし、どんなに都合の悪いときでも、機会が訪れたらつかまなければならない。」のところです。
ぶっちゃけ、あと230ページも残っています。

というわけで、最近読んだ非ビジネス書の紹介をさせていただきます(明らかにゴマカシです)。

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医薬品クライシス―78兆円市場の激震 (新潮新書)

  • 作者: 佐藤 健太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/01
  • メディア: 新書


「医薬品クライシス」(佐藤健太郎著)
医薬業界の「2010年問題」・・・この本を読んで初めて知りました。
これはどういう「問題」かというと、
・・・新薬の開発には、研究開始から動物実験、臨床試験、副作用の有無を確認して、ようやく認可が受けられる。この期間が最短でも十数年。
それが、ここ数年は新薬の誕生が停滞している上に、世界の大手医薬品会社が保有する医薬品の特許(会社の年間売上のベースとなっている!)が2010年(今年)から次々に期限切れになってしまうという。
その結果、特許の切れた医薬品は、中小医薬品会社も製造可能となるため(いわゆるジェネリック薬品)、大手医薬品会社の売上は激減すると予想され、医薬品業界がタイタニック号のように沈没するのでは・・・。
という危機のことです。

医薬品の世界とは無縁な生活をしているので、そもそも薬とは何なのか?どのように薬が作られていくのか?この本から教わりました。
子供の頃に漠然と信じていた科学万能という夢やバラ色の21世紀という幻想が消えた今、どんな病気も治る医学、医薬というのも非現実的な妄想だと知りました。(と、この一冊を読んだだけで、かたってしまう自分は胡散臭いです)

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元素生活 Wonderful Life With The ELEMENTS

  • 作者: 寄藤 文平
  • 出版社/メーカー: 化学同人
  • 発売日: 2009/07/16
  • メディア: 単行本


「元素生活」(寄藤文平著)
この本は、「元素なんてどうだっていいじゃん」という帯に挑発されて(!)、買ってしまいました。
著者の寄藤文平さんはJT広告の「大人たばこ養成講座」の人です。

だから、イラストも豊富で、というよりイラスト90%で、日頃気にしたこともない元素が身近な存在として認知できるように楽しく表現されています(と本の紹介っぽく書いてみる)。

宇宙を構成する元素は、水素が71%。
太陽を構成する元素は、水素が95%。
海水を構成する元素は、酸素が86%。
人体を構成する元素は、酸素が65%。
(へぇ~!!だからどうなのって感じですね。>コラっ!)

ヨウ素の産出量が千葉が世界2位だったり。
レアメタルは日本には全くないので、携帯の回収が必要なんだって思ったり。
人間(60kgの成人)の構成元素の原価はトータルで13,000円だったり(安いぞ!人間!!)。

ということで、さくっと読めて、タメになったねぇ~。タメになったよ~。(もう中学生か!?)

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フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

  • 作者: サイモン シン
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/05
  • メディア: 文庫


「フェルマーの最終定理」(サイモン・シン著)
17世紀の数学好きなフェルマーさんが残した謎。
「ピタゴラスの定理(※)の2乗の部分が、n乗になったとき、nが2より大きいときの整数解はないのだ」。
(※直角三角形の斜辺の長さの2乗は、残り二辺の2乗の和に等しい、ってヤツです。)

しかも、フェルマーさんは、これを証明する方法を知ってるけど、証明を書く場所がないから書かないもんね、という意地悪なイタズラ書きをして、お亡くなりになったのでした。(イタズラ書きする余白に証明のヒントくらい書けよ!)

この本は、その後3世紀に渡り、このフェルマーさんの意地悪に挑戦し挫折した人々の軌跡と、ついに20世紀の終わりにこれを証明した数学者アンドリュー・ワイルズにスポットをあてた痛快な知的ノンフィクションなのです。
予想外に面白く、数学の知識がなくても楽しめる。しかも少しだけ頭がよくなった気持ちになれる(読んだよと、自慢もできる!)。

なんとなく増量して書いてみました。
で、きょうの結論としては、「ゴマカシは、やっぱりゴマカシ」・・・ちゃんと本を読みましょう>自分。

(F生)

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