そろそろ各ネタが尽きてきたので、昔作ったライブラリを紹介します。
PerlやRubyには、SDBMとかGDBMという一種のファイルアクセスルーチンがあります。これは、ハッシュをそのままファイルに保存するような機能で、キーに対してデータを保存できます。
特にPerlではこの簡易データベースは、標準機能なので、perlが使えると、99%使えるというメリットがあります。UNIX系ならOSの標準機能ですし、Windows系ならエミュレータでサポートしています。
しかし、機能的には、ハッシュをディスクに保存するだけですので、プログラムを書くにはちょっと不便です。
そこで、ちょっとこの機能にフィールド管理機能を加えて、すこし使いやすくしたのが今回紹介するdbmlib.plです。(dbmlib.zipzipで圧縮しています)
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データベースのオープン
sub sdbm_open($fname, $def)
$fname ファイル名(拡張子はなし)
$def 項目定義配列リファレンス
[return] コントロールオブジェクト項目定義は項目名の配列へのリファレンスです。配列の最初の項目名はキー項目です。
my @aryFields = qw( id Name Postal Address Telno);
my $dbctl = sdbm_open(“sample”, \@aryFields);#===============================================
データベースのクローズ
sub sdbm_close($dbctl)
$dbctl コントロールオブジェクト
[return] なしsdbm_close($dbctl);
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レコードをロード
sdbm_load($dbctl, $rid)
$dbctl コントロールオブジェクト
$rid レコードのキー
[return] レコードへのハッシュ$rec = sdbm_load($dbctl, $recno);
print $rec->{Name}
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レコード保存
sub sdbm_save($dbctl, $rec)
$dbctl コントロールオブジェクト
$rec レコードハッシュへの参照
[return] レコードのキー項目
キー項目は必須です。また、この項目は変更できません。
キー項目を変更するには、古いキー項目を削除して、新規に保存するしかありません。このあたりは使いやすいとはいえないです。$my $rec = {
id => 100,
Name => “ビット 太郎”,
Postal => “060-0061”,
Address => “札幌市中央区南1条西6丁目”,
};
sdbm_save($dbctl, $rec)#===============================================
新規レコード作成
sub sdbm_addnew($dbctl)
$dbctl コントロールオブジェクト
[return] レコードハッシュへの参照
実際には、空のハッシュを作成するだけで、sdbm_saveで保存しないと、保存されません。$rec = sdbm_addnew($dbctl);
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レコード削除
sdbm_delete($dbctl, $rid)
$dbctl コントロールオブジェクト
$rid レコード番号
[return] なし検索実行
sub sdbm_query_arrayref($dbctl, $fnc)
$dbctl コントロールオブジェクト
$fnc レコードチェック関数への参照。
実際のコードも、180行前後と小さいものです。
データベースやCPANなどの環境の整わないレンタルサーバーなどで、簡単なCGIを実装するときなどに使えます。
なお、厳密な用途や大規模な開発に使えるレベルではありません。あくまでも、趣味やツールの作成などのレベルでの利用までです。
yna