新人アルバイトのK.U.です。
不束者ですが、ビットスターのスタッフの皆様ならびに関係者の皆様、
以後どうぞよろしくお願いします。
さて、突然ですが皆さんは夏と言えば何を思い浮かべられるでしょうか。
花火や海やキャンプ等、人それぞれだとは思いますが、
僕は夏と言えばセミを連想します。
夏になるといろんな所で鳴いているあの虫です。漢字で書くと蝉ですね。
比較的田舎な場所に住んでいるので、昼間はいつもセミの声がしてきます。
セミを含め、多くの昆虫は幼虫から成虫へ成長する過程で姿形を変えていきます。
蝶やカブトムシなどは卵から孵化したあと、幼虫>蛹>成虫という3段階で変化していくタイプなのですが、
セミやトンボなどは蛹の過程を飛ばして幼虫から直接成虫の姿に変化するタイプです。
幼虫や蛹から成虫への変化を羽化といい、その名の通り背中に羽根が生えた状態にパワーアップします。
テレビでもたまにセミの羽化の映像が放送されていますよね。
人によって好き嫌いが分かれると思いますが、
羽化したセミの姿と、クシャクシャに縮まった羽根がゆっくり伸びていく様子は僕は美しいなと感じます。
ところでこの羽根ですが、この伸び方が実は意外なところで役に立っているのです。
それは何と、人工衛星のソーラーパネルの展開。
セミの羽根は、羽化する前はコンパクトに折りたたまっているのですが、
広げる時は一方向に力を加えるだけできれいに一枚になってくれる構造なんだそうです。
人工衛星のソーラーパネルは打ち上げ時には邪魔なので、
できるだけ小さくしておきたいのですが、展開する時は簡単な方が良いということで、
パネルをセミの羽根と同じたたみ方でたたんでおいて、打ち上がった後で伸張させるわけですね。
飛ぶ前にたたんで飛んだ後に伸ばすという、間逆な使い方ですが、
あんな小さな虫の羽根が空の上で大活躍しているんですね。
K.U.