2011.10.13
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壊れるほど愛しても1/3も伝わらない

つい先日、家で使用しているノートPCがお亡くなりになってしまいました。軽く調べた結果として、どうやらメモリがダメになってしまったようです。
マシンそのものは別のノートPCがあったので、とりあえず「何もできない」という状態ではないのですが、しかしマシンが起動しないということはそのままだとそのPCにあるデータにアクセスできない、ということですので不便ではあります。
特にHDDの安全を確認するまでは、「HDDにある音楽データやこのBlogで描いた絵にアクセスできなくなったらどうしよう?」とやきもきしていました。
音楽データそのものは家にあるCDをリッピングしたものなのでもう一度リッピングしなおせばいい……のですが、さすがにCD200枚以上を改めて、そしてまとめてリッピングするというのは気が遠くなる様な作業です。そして、まぁ毒にも薬にもならないような大したことのない絵ですが、折角作ったものでもありますしこれがなくなってしまうのもやはり寂しいものです。
そんな訳で、最初はすごくやきもきしていたわけでありますが、HDDの少なくともそれらデータに関しては無事であることがわかったのでまずは一安心です。
九死に一生を得ました
それにしても、やはり形あるものはいつか壊れてしまうものです。今回の件で、そして実は3ヶ月ほど前に自宅のNASが壊れてしまった件も含めてそれらを強く感じていたところ、会社の上の方からこのようなことを言われました。
「やあやあ、これで明るくなったらどう?」
間違えました。
「そろそろ、仕事用PCを新調するので見積もりをしておくように」
たしかに、今仕事で使用しているマシンも使い始めてから4年ほど経ち、ライフサイクル的には運が悪ければそろそろ……というタイミングではあります。
今回はデータ喪失という状態にはならなかったものの、しかしいつそのような事態に襲われるかわかりません。
そんな訳で、次のマシンでは記憶装置のあたりも重点的に考えてみましょう!
ということで「記憶装置はHDDとSSDのどちらがいいのか?」を、対してハードに詳しくない自分が軽く調べてみました。
ええと、まずはそもそもSSDって何?というところから。

ソリッドステートドライブ(solid state drive、SSD)とは記憶装置として半導体素子メモリを用いた、ストレージ(特に、ディスクドライブ)として扱うことのできるデバイスである。
シリコン(ディスク)ドライブ、半導体(ディスク)ドライブ、メモリ(ディスク)ドライブ、擬似(ディスク)ドライブなどとも呼ばれる
使用するメモリの種類によりRAMを使うRAMディスク(ハードウェア方式)、フラッシュメモリを使うFlash SSDなどがある。
wikipedia – ソリッドステートドライブ より

なるほど、ものすっっっっっごく大雑把にいうなら、「すごいUSBメモリ」みたいなものってことですね。
売りは「可動部がない」というのが大きそうですね。
HDDと違ってディスクではないので、それを回転させるためのモーターも、読み取りのためのアームもいらない、と。
そして、そのような機械がないために衝撃にも強く、消費電力もすくない、と。
しかし、世の中そううまくはいかないもの。やはり欠点もあるようです。
ええと、なになに?
HDDと比べると書き換え可能回数が少ない。
どういうこと?ということで更に調べてみると、「トンネル酸化膜の劣化によってデータ化けが発生してしまうことがある」とのこと。ははぁ、つまり「本来ポテンシャルギャップによりデータを閉じ込め、必要なときに量子力学的トンネル効果による電子の移動を行わせるための壁として使用されているそのトンネル酸化膜とやらが、繰り返し電圧を掛けられることによって劣化してしまうことによって、ポテンシャルギャップが小さくなってしまった結果、壁としての役割を果たせなくなってしまう」ってことですね?自分の中の物理雑学知識を総動員してわかったような感じで言ってみましたが、この解釈があっているかどうかもわかりませんし、そもそも自分が何を言ってるのかもよくわかっていませんが、なるほどわかりました。
ですが、その問題も完全解決とはいかないものの、なんとかうまいことごまかしごまかしデバイス内の保存場所を変えることによってどうにかそれを回避するように努力している、と。
その結果、個人使用でいうなら3から5年は大丈夫そうということであれば、その間にはきっとまた新しいマシンの支給という話にもなるでしょう。とすれば、これはおいしいどこ取りとも言えるわけで、しめしめならばいっちょこのSSDとやらを使ったマシンを見積もってみようじゃないか!
早速PCメーカーのページにアクセスして、SSDのマシンを見積もるぞ!
OSを選んで、メモリを指定して、おおっとオフィススイートも必要だ。
さて、いよいよ記憶装置の選択だぜ!
な……
なん……
なん……だと……
予算内にSSDのマシンが……ない……
そうして、いつもどおりのHDDを選択することとなりましたとさ。どっとはらい(tel)
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