2011.12.12
yna 開発

ヒアリングの大切さ

 先日アジャイル開発の勉強会のメーリングリストを読んでいて、ユーザーストーリーを集めるって話が書かれていた。
 ウォーターフロー開発手法で、システム開発を進める上で最も重要なのは、「要求仕様書」の作成だと言われている。ところが、実際に完璧な「要求仕様書」が書かれることは少ない。そこでアジャイル開発では、より多くのユーザーストーリーを集めるってべきだと言っている。ユーザーストーリーというのは、ユーザーの言葉で書かれた要望のことだ。

 本来は要求仕様書というは、本来はユーザー側が提出するものなのだが、コンピュータの経験のないユーザーが作れることはない。実際にはシステムアナリストとか受注側SEが聞き取りをしながら骨子を固めて作っていく。この文書を元に両者が内容を認証したものが開発のベースになる。
 この要求仕様を作る段階で、システムアナリストや受注側SEが相手先の業務の内容やフローを完全に理解していることは、稀である。そうするとシステムを作りこんでいく段階で、業務とシステムの齟齬があるのではないかと疑いが出てくることになる。もっとも最悪のパターンは、実際に作成するスタッフが、齟齬に気がつかず、まったく疑念も持たずに、突っ走ってしまうことで、これも珍しくない。
 こうしたときに重要になってくるのが、ユーザーから実際に聞き取りした内容である。出来るだけユーザーの言葉で書かれた要望とか、ユーザーストーリーというのを開発スタッフ側で把握しておくことが重要になってくる。
 開発中に立ち戻る。必要なのは、あくまでもユーザーの言葉なのだと思う。

yna

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