突然ですが、みなさんETロボコンというものをご存知でしょうか。
ロボコンと名が付いているので何となく「ロボットのコンテスト」なのかな、というところまでは予測がつくかと思われます。
大きいロボットを動かして競技を行う、NHKのテレビ放送でやっているようなものを想像されるのではないでしょうか。
でも、頭についているETって何? 自転車に乗って空でも飛ぶの?
いえ、そうではありません。
このコンテストの正式名称は「ETソフトウェアデザインロボットコンテスト」。
ETとは組み込み技術(Embedded Technology)のことを指します。
コンテストの主旨についてはコンテストの紹介ページを見ていただければ良いかと思いますが
このコンテストではみんな同じロボットを使って、同じコースを走るプログラムを作ります。
同じロボットを使うということは、コースを上手く走れるかどうかはプログラムの出来次第。
そしてコースを走った結果も大事ですが、このコンテストではプログラムの設計も審査されます。
何故ならプログラムの出来は、プログラムの設計の出来次第だからです。
いくら速く走るプログラムを作ったチームでも、それが設計せずに場当たり的に作ったものであれば高い評価が得られませんし、
逆に速くはないけれど、きちんと設計をして設計通りに堅実にコースを走りきるプログラムを作ったチームは高評価を得られる、ということにもなります。
ロボットが走るコースはインコースとアウトコースがあり、それぞれ1回ずつ、計2回走らせます。
日本各地で行われる地区大会で上位チームを決め、各地の猛者が集ってチャンピオンシップ大会で決戦し、今年度の頂点を決めるという2段構えの結構大掛かりな大会です。
現在、既に各地の地区大会は終了し、11月14日にチャンピオンシップ大会がパシフィコ横浜という場所で開催されます。
興味のある方は是非足を運びに行って見てください。
弊社はWebシステムの開発がメインなので組み込みシステムとは本来無縁なのですが、今年度のETロボコンに参加しました。
それは何故かというと、会社に本来無い縁が、社員の自分にあったからです。
自分は学生時代にETロボコンに参加した経験があり、「楽しいから社会人になってもやりたい!」と当時から思っていました。
このETロボコンは学生も参加しますが、今年の弊社のような企業から参加するチームも結構多い、
学生から大人まで楽しめるコンテストなのです。
というわけで、自分が発端となってビットスターにロボコン部が今年から急遽設立され、ETロボコンに参加することになりました。
しかし、思うように上手く事は進みませんでした。社会人になったら学生のときにあった溢れるような時間が無い!
仕事の方が忙しくてなかなか部活の時間が作れず、モデル(設計図)の提出はギリギリ、プログラムも地区大会前日まで思うように動かない……という惨憺たる状況でした。
そんな状態で迎えた地区大会当日。
1走目のインコース。
本番前にはちゃんと動いていたのに、Bluetoothで遠隔発進できないというトラブルが発生。
手動でスタートしたものの、途中でコースアウトしてしまい完走ならず……。
他のチームも結構コースアウトしています。
ETロボコンの大会のコースには魔物が潜んでいる、とよく大会参加者の間で囁かれていますが、
実際に走らせてみると単なる迷信ではないなと思ってしまいます……どのチームも本番前の最終調整ではちゃんと走っていたのに!
そして2走目、アウトコース。せめて1回は完走したい……と思いながらのスタート。
Bluetoothの遠隔発進は、今回は無事に作動。
一番危うい坂道もフラフラとなりながらも乗り越える。
そしてヘアピンカーブも通過し、何とか完走できました!
大会の結果としては地区大会での入賞もできませんでしたが、記録なしという最悪の結果だけは免れました(当日に車検が通らないというトラブルがあり、まさかの参加できないフラグが立ちそうになりましたが、皆さんのおかげでフラグは立ちませんでした)。
まだチャンピオンシップ大会が控えているので今年のETロボコンは終わっていませんが、
来年度の大会に向けてビットスターロボコン部は地道に活動を続けています。
K.U.