2013.02.28
F生

「ワンクリック」

ついついネット通販で変なものを買ってしまうことはないですか?

(って、いきなり誰に聞いてるんだ?>オレ)

私は呑んで帰ってなかなか寝付けないときとか、気乗りしないけどやらなければいけないことがあるときなどに、つい出来心でどうでもいいものを買ってしまいます。(まさに今など買いたくなっています。。。)

たいていAmazonのサイトでポチっと買ってしまうのです。

Amazonはシンプルな作りで見やすく軽いサイトなので検索も容易だし、送料もかからないとなれば、ポチってしまうのも無理はないのです。

しかも薦め上手です。

一度、人に頼まれたバレエの本を買ったところ、その翌日からお薦め本の1位から13位までがバレエとダンスの本で埋め尽くされてしまいました。

ラノベっぽい表紙の本を買うと、上位ランキングはすべてラノベっぽい表紙の本で埋め尽くされます。

Amazon恐るべし。

というわけで「ワンクリック - ジェフ・ベゾス率いるAmazonの隆盛」(リチャード・ブラント著 日経BP社刊)という本を読みました。

(と言っても、実は1か月くらい前に読んだので、内容の記憶は曖昧なのですが)

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Amazonの創業者ジェフ・ベゾスは子供のころから優秀で、挫折を知らずに大人になったというこの手の本の主役としては面白味のない人物です。

彼は金融関係の会社(ヘッジファンドの会社)に入ると、エンジニアとして裁定取引のシステムを開発して、会社に大いなる利益をもたらし、若くして(28歳くらいで)副社長にまで上り詰めます。

でも、黎明期のインターネットに触れ、その成長率の高さを知ったために、副社長のイスを捨てて起業します。

インターネットを利用した事業なら何でも構わなかったのですが、とりあえず本を取り扱うことにして、書店経営について勉強を始めます。

「顧客が最優先」という基本スタンスをもとにスタートしたAmazonは、まず最初にお客さんが使いやすい軽くて非常にシンプルなサイトを作成しました。

次に、お客さんが事前に支払情報を登録しておけば、一つの動作で簡単に商品が購入できる仕組みを導入し、特許を取得しました。

これがかの悪名高き「ワンクリック」特許です。

ほかの会社のサイトで「ワンクリック」と同じことをしようものなら、すぐに訴訟を起こし、徹底的に闘いました。(ジェフ・ベゾスという人は蛇のような性格だったのでしょう)

Amazonは成長拡大路線を選択し、赤字であっても売上増加のために先行投資を繰り返していきます。

通常、ネット通販の利点は在庫を持たずに身軽に商売ができることですが、Amazon は大型倉庫を保有して、あえて在庫を持ちます。

それは商品出荷のイニシャチブを握ることによって、顧客に商品が届く日時を正確に通知することが可能になるからです。

顧客が欲しい本の金額の下に「12時間以内にご注文いただくと、○月○日までにお届けします」とあれば、十分に購買意志を決定づける要因となります。(キラーコンテンツというやつです)

創業期は、赤字が出ても気にせずに走り続けてきたのですが、会社の規模が拡大し、株主が増えてくるとさすがに株価に影響が出るので、利益を出す方針に転換。

それでも拡大路線は変更せず、本だけでなくCD,DVDの通販会社を買収したり、トイザらスと提携しておもちゃを売ったり、今やAmazonで買えないものはないほどに巨大な小売通販業に成長しました。

と、ここまで「ワンクリック」の内容を思い出しつつ、適当に書いてみましたが、今や誰でも知ってるAmazonの話だし、ジェフ・ベゾスは優秀で如才ない人物なのであまり面白いエピソードもないので(せいぜい彼女をフローチャートで選ぼうとした話くらいか)、あまり話が膨らみません。

そんなわけで、今日のところはこのまま中途半端な感じで終了して、Amazonのサイトで、何かまたどうでもいいようなモノを探してみることにします。

(ポチっとワンクリックして、ドサッとカード払いの請求が来ることになろうとは、このときは気づいていないのでした。。。)

F生

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