アルフォンス・ミュシャは、19世紀末から20世紀にかけて活躍したイラストレーターでアールヌーヴォーの代名詞とされる人です。名前は知らなくともその絵は一度は見たことがあると思います。
多分、一番有名な絵はこれだと思います。
https://en.wikipedia.org/wiki/File:Alphonse_Mucha_-_Zodiac.jpg
で、北海道立近代美術館でアルフォンス・ミュシャ展が開催中とのことで先日行ってきました。
人物について無知だったのですが、オーストリア属領時代のチェコ出身の人だったのですね。そこで、チェコについての絵も描いているのですが、チェコの偉人といえば、やはりヤン・フスです。そこで、ミュシャはベツレヘム教会で説教をするヤン・フスという題材の絵を描いています。
ミュシャの時代には写真機は普及しはじめていて、絵のモデルを写真で取るとの手法を取っていたとのことで、そうした写真も展示されていました。そこでヤン・フスの絵にもモデル写真が存在するのですが、その中でミュシャは自分でヤン・フスの役をやっているのですね。そうか、自分でやるのか、と妙に納得してしまいました。
展示としては非常に多くの作品が並んであって、非常に見応えがありました。
しかし、現物を見て一番の感銘を受けたのは、ミュシャのポスターは細長いものが多数ありますが、あれは二枚の紙を貼りあわせていて、しかも繋ぎ目部分は結構雑。ということでした。あれはなかなか縮小図版では気づくものではありません。
開催期間は6/15まで。興味のある方は行ってみてはいかがでしょうか?
(記:社員R)