2014.05.13
K.U.

顧客が本当に必要だったもの

プロジェクトというは色々と大変です。
今回はその大変さがグッと凝縮された一連のイラストを紹介したいと思います。

早速実物を見てもらった方が良いでしょう。下記のようなイラストです。
(ちなみにこれらの画像はProject Cartoonというサイトのものです。)

顧客が説明した
要件
プロジェクト
リーダの理解
アナリストの設計 プログラマの実装 営業の表現、約束
プロジェクトの
ドキュメント
実際の運用 顧客への請求金額 得られたサポート 顧客が本当に
必要だったもの

どの段階も酷いものですが、非常に現実を上手く表していると思います。
1コマ毎に茶々を入れるとしたら次のような感じでしょう。

1. 顧客は自分でもまとまっていないイメージをあいまいなままに説明してきます。え、ブランコに板が、3枚も? 1枚じゃなくて?

2. プロジェクトリーダはそれを独自の解釈で仕様に落とし込みます。この時点で既にお客さんの言っていることと作ろうとしているシステムにズレが生じていますが、果たしてどんなものが出来上がるのか……。

3. そして設計の段階で仕様を無理矢理満たせるような設計を考えていきます……が、アナリストってそもそも誰でしょう? そんな名前の人は弊社におりませんが?

4. プログラマは限られた時間で動くものを作ろうとしたが、残念ながらまともに動きすらしません。

5. 営業は実際の(上手くいっていない)プロジェクトの進捗をひた隠しにして、誇張した話を顧客にします。さらに現実と顧客のイメージの乖離が加速。

6. プロジェクトの書類? そんなことを言っている暇があったら手とシステムを動かせ! といった感じで、何ひとつドキュメントと呼ばれるものはできていません。

7. そして始まってしまった運用。非常に使いにくそうですね。ユーザのスキル(というか腕力?)任せな部分が多々あります。

8. こんなシステムでも、作るのに今まで膨大なお金がかかっているので請求金額は鰻上りです。これだけのお金があったら別のところに作ってもらった方が良かったのでは?

9. 「何かおたくに作ってもらったシステムが暴走して止められないんだけど。」「わかりました、誤作動を起こしそうな機能をすべて取り除きます。」……バグは無くなりましたが、システムそのものも無くなりました。

10. あれ、1枚目と違う? 最初に言ってたやつが欲しかったものじゃなかったの? ……といっても、人が自身の必要としている物事を最初から完全に理解していることなんて稀ですからね。

このイラスト、結構前に流行って色々なアレンジ版の画像が出回っていたりしたものですが、実は上のはバージョン1で、バージョン1.5、バージョン2.0も存在しています。
追加されたどのコマも非常に皮肉が利いていますが、現在もさらに新しいコマの提案がされているらしく、まだまだ酷いプロジェクトの実態が浮き彫りにされていきそうです。

理想はすべてのコマが10コマ目と同じになっていることなのでしょうが、プロジェクトというのはそう簡単にはいきませんね。

K.U.

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