2014.12.25
社員R

今年後半に見た映画のこと

おお、この年の瀬にブログ更新とは。何も考えていなかったので、前回同様見た映画の話でお茶を濁します。

■インターステラー
大長編ドラえもんみたいな家族愛映画。
さんざハードSFだ科学知識がなければ見てもわからんと騒がれた映画でしたがそんなことはありません、家族愛映画なのでだいじょうぶです。そして私は家族愛が出てくるとだいたい傑作なのでこの映画も傑作なのでした。

■ザ・レイドGOKUDO
前作は世界中の度肝を抜いたインドネシア発アクション映画、その続編。
アクション映画といっても全編アクションし続ける映画というのは普通ありません。そんなのやってたらさすがに見てて飽きますから。しかしてこれの前作ザ・レイドは101分ほぼずっと戦い続けて飽きさせないという狂った映画でありました。
その続編は150分と長尺になり話のスケールも大きくなりましたが、戦っている総時間は前作と大差無いような気がします。
前作も凄まじかったですが、今回は想像遥か斜め上の内容でただただ圧倒されてしまいました。個人的に今年見た映画のベスト1です。

■泣く男
前作アジョシで一躍一流監督の座に踊りでたイ・ジョンボム監督の作品。主演は最近出演作に恵まれないチャン・ドンゴン。
情け無用のアクションは健在で、前作主人公のウォンビンが機械のように冷静に人を殺していたのに対し今回の主人公は野獣系です。狂犬のように喰らいつき暴れまくる。そして相変わらずナイフで人をぶっ刺す画を撮らせたらこの監督は世界一です。
前作が金字塔だったので、それとの比較で世間の評価はイマイチなようですが、私は楽しめました。

■悪魔は誰だ
誘拐犯罪をテーマにした韓国のミステリー映画。
綾辻行人、有栖川有栖をして、「まだこの手があったか」と言わしめたトリックは見事で、序盤からテンポよく話が進み中だるみもなく非常によく出来た映画なのですが、何かこうきれいにまとまりすぎていて物足りないというか、自分が韓国映画に求めてるものが何なのか再認識してしまった映画でした。普通の人には普通におもしろい映画だと思います。

■楽園追放
全編3DCGアニメ映画。
全国13スクリーンと決まった時点で制作サイドでは撤退戦の構えだったのでしょう。劇場でのBD限定販売や公開から一ヶ月半後のBDリリースはそのためだったと思うのですが、蓋を開ければ公開初週興行成績で9位にランクインする大ヒットでした。宣伝されてなくてもいいものが売れるというのは気持ちのいいものであります。
比較的序盤でネタバレが含むためそれを避けて面白さを説明するのが難しいからか、一部鑑賞者たちが主人公の尻の話に終始していたため、それだけの映画と思われがちですが、それだけじゃない、ちゃんとしたいい映画です。特に音楽好きの人にはしみじみいい映画だと思いますよ。

■グランドブダペストホテル
ウェス・アンダーソン監督の新作。
この映画を説明する常套句として「絵本のような」というのがありますが、それを使わざるを得ないほど画面の作りが素敵です。構図も色彩設計もキメキメで、全ての場面がスチールで使えるのではないかというくらいに作りこまれている(ように見える)。話もジェットコースターのような怒涛の展開で気づいたら100分が過ぎているという恐ろしい映画でした。劇場で見なかったことを後悔した作品です。キノで結構長くやってたんですけどね…

■フューリー
ブラピ主演の戦争映画。
あのスピルバーグも実現できなかった千鳥式転輪タイガー戦車がついに!とミリタリーマニアからは期待された作品でしたが、意外と大したことがなかったというか。
思うにこの監督はクローズZEROとかあの方面の映画撮ったほうがいいんじゃないかと思いましたね。ワルが気合入れてどうこうする映画。

今年の最後はベイマックスを見に行って、優しい気持ちに包まれながら新年を迎えようと思います。

記:社員R

一覧に戻る