昨年6月中旬に競売というものに参加して、中古のマンションを購入。9月末に引渡しを受けて、業者選定、リフォームと、9ヶ月の期間を経てやっと引っ越すことができました。
一昔前までは、競売というのは、裁判所に掲示が出るだけでしたので、不動産屋さんなどのプロだけが参加するものでしたが、最近はインターネットに掲示されるようになったので、アマチュアでも参加できるようになりました。
https://bit.sikkou.jp/xxW00_sv_0000Action.do
とはいえ、素人が参加できるとは言え、実際にやってみると、素人ではなかなか手が出ないのが実情でした。
昨年4月下旬にインターネットで調べて、まずはよさそうな物件を探しました。
インターネットに掲示が出るのは、物件場所と最低入札額くらいしか分かりません。裁判所に行って、現況調査報告書及び評価書等を閲覧してコピーしてきます。このとき、競売に参加するため必要書類をもらって来ます。(今では、現況調査報告書及び評価書等をダウンロードできるようです)
現地を見に行きますが、マンションですので実際には周りの環境が分かる程度です。
入札する物件を決めたら、買受申出保証額を振り込みます。物件にもよるのですが、大体最低入札額の2割から5割くらいのようです。この買受申出保証額は、落札できなかった場合全額返ってくるお金です。
入札金額を決定したら、この振込み用紙を添付して裁判所に応札票を送ります。二重の封筒になっています。このとき落札できなかったときに、買受申出保証金を貸してもらう口座を記載します。
入札期間は1週間くらい、締め切りの3日後に開札し、落札者が決定します。このあと、落札者が本当に支払い能力があるかと調査され、さらに1週間後に売却決定になります。売却決定から2週間以内くらい(ちょっとうろ覚え)に、裁判所に行って手続きをします。そして、入札額と買受申出保証金の差額を振り込みます。
所有権の移転は振込みのあった時点で行われます。その後不動産の登記完了と同時に謄本のコピーが送られてきます。
実際に登記が完了したのが6月末。
今回は前の持ち主が住んでいるパターンでしたので、ちょっと素人だけでは、対応が難しそうなので行政書士にお願いしました。
何とか引渡しになったのが9月末。これで3ヶ月掛かっています。
この時点では、先住者の残置物が残っています。
その間9月上旬にマンションの図面などを入手、リフォームプランを決めて、いくつかのリフォーム業者に提案をお願いします。10月に入って内部の調査をお願いして、各社の提案を比較。実際に業者選定を行ったのが11月の上旬。
どんなに急がしても年内の引越しは不可能。しかも東日本大震災(というか東北大震災)の復興工事の関係で、北海道の職人さんが不足気味で、1月からしか工事に掛かれないとのこと。
お正月の期間に、壁紙や床材などを決定。1月下旬に、キッチン・トイレ・バスなどを決め、3月の上旬にほぼ完成。
競売物件は安いというイメージがありますが、実際には手間隙が掛かりますので、決して安くはありません。行政書士の費用や、先住者に引越し代などで40万円くらい掛かりました。
実際に支払いをしてくら、ただ住むだけでも、3~4ヶ月掛かりますし、最低限のことでも半年くらい。リノベーションに近い改修をするとさらに期間が掛かります。
ただし、リフォーム前の状況が見えますので、何が問題なのかよく分かります。
今回はリフォーム前の状態で見ることができ、結露によるカビが大分酷かったです。これによって対策を立てられました。また、リノベーションに近いことをするのであれば、無駄になる部材がないだけよいと思います。
yna