2015.04.09
Jackal

よく見て描く

20年以上前、まだ学生だった頃、授業で絵を描くたびに先生から「よく見て描け」と
言われていました。自分としてはよく見て描いているつもりなので言い返したかったのですが、
自分の画用紙の上には実物とは違う何か別なものが描かれているので何も言えません。
やがてよく見て描くことをあきらめて自分流のスタイルで描くようにしたら、
元々よくなかった美術の成績はさらに落ちて最終的には1になったのでした。

そんな私が二十歳を過ぎたころに出会ったのが「脳の右側で描け」という本です。
この本では「よく見て描いているのになぜうまく描けないのか」「よく見て描くには
どうすればいいのか」をわかりやすく説明しています。
初めて読んだときこれが美術の教科書だったらもっとうまく描けたのにと
教育委員会に対して強い怒りを覚えました。
あれから20年近くたちますがこの本以上に私に衝撃を与えた本は出てきてないです。

もし私のように「ちゃんと見て描いてるはずなのにうまく描けない」という
悩みを持っている人がいましたら、時間があるときにお札を逆さまにして
野口英世とか福沢諭吉を模写してみてください。(頭を下にして描く)
描いている最中、描きにくかったりちゃんと描けてるか不安になったりで
向きを戻したくなると思うのですが、描き終わるまで絶対に戻してはいけません。
最後に確認するのを楽しみにじっくり見ながらゆっくり描いてみてください。


決定版 脳の右側で描け[第4版] 単行本(ソフトカバー)

ベティ エドワーズ (著), 野中 邦子 (翻訳)

YI

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