2015.06.23
社員R

今年前半見た映画のこと

またも映画感想でお茶を濁します。

セッション
aaa

低予算のインディペンデント映画ながら、アカデミーにノミネートされた作品。
ジャズ音楽院に通うドラマーの主人公が、ハートマン軍曹まんまの性格の教師にしごかれてしごかれてしごかれる映画です。公式サイトの有名人コメなどでも散々言われてますが、ラスト10分は圧巻で、どう圧巻なのかはネタバレになるので言えないのですが、とにかくすごい。アレはドラマーにしか出来ない逆襲です。ネタバレになるから言えないけど。
おそらく、BD/DVDリリース後は一部のシーンがMAD素材として大活躍すると思います。ふぁっきんてんぽぉ!

スペシャルID・特殊身分
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宇宙最強の男ドニー・イェンの新作。
巷の感想は一様に「極め技ドニーさんすごいよ」で終始していて映画の内容には誰も触れていないのですが、まあそんな映画でした。やはり明るい潜入捜査官モノというコンセプトに間違いがあった気がします。
でも、極め技モードのドニーさんすごいよ!

ホビット 決戦のゆくえ
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ホビット三部作の最終章。
話の筋がどうこう言うする映画ではないとわかっていても、もうちっとどうにからなんのかなと思いながら見ていました。単純に原作が短すぎるのですけどね。
ROTR含め、ピーター・ジャクソン監督のこのシリーズには大軍同士の戦いがよく出てきますが、戦いの趨勢を決する要素が、王自ら先陣を切って気合を入れたとかそんなんばっかりで、たまには戦術的にどう、戦略的にどうとできないのかなと不満に思いました。今回もレゴラスはめちゃくちゃつよかったです。あいつに矢を千本くらい持たせて高台においておけば一人で敵を壊滅できるんじゃないかな。

アメリカンスナイパー
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イーストウッドの新作。
湾岸戦争の英雄クリス・カイルの伝記として撮られたこの映画は、公開当時アメリカ万歳映画などと言われていましたが、冒頭爆弾を抱えた子供を狙撃するという万歳感皆無のシーンから始まります。
ほとんど劇伴はなく、効果音のみの無味乾燥な印象の映画ですが意図してのことでしょう。途中アルカイダのNo2でドリル野郎と呼ばれる男が出てきて、小渕優子かよと思いながら見ていたら、そいつが出てきて見せしめに子供の足にドリルで穴をあけ始めたので、想像斜め上な展開に驚きました。
ちなみに葬儀のシーンに流れた曲はエンニオ・モリコーネのスコアです。

シェフ 三つ星フードトラック始めました
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高級レストランの料理長を務める有名シェフが、フードトラックで旅する映画。
端役にスカヨハ、ロバート・ダウニーJrがいて、なんでこんな映画にとおもいきや、この映画主演監督が、アイアンマンの監督なんですね。
非常にテンポよく楽しんで見れました。たまには人が死なない映画もいいものです。

百日紅
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クレしん劇場版を手がけた原恵一監督の新作。
葛飾北斎の娘を中心に、江戸の下町の日常をオムニバス形式で淡々と描くこの映画に扇情的要素は一切なく、ああ気づいたら終わってましたねえ、という印象を抱く人もいるかもしれません。
あまりにも淡々としすぎているので、これ興行的にやばいのではと思いましたが、案の定公開二週目中くらいで、上映時間が昼一回とかになってました。
こういう映画は日本では作りにくくなっています。BD/DVDリリースで巻き返せればよいのですが。

プリデスティネーション
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原作はハインラインの変態短編。
原作は20ページの短編なのですが、そのプロットを見事に膨らませて90分の尺に収めています。原作のプロットは時間テーマとしては傑作の部類ですので、原作未読の人ならば誰でも楽しめる映画でしょう。
また、50年代SFの映像化としても大変に良く出来ています。ダイアル式入力装置のバイオリンケース型のタイムマシンなど(ハインラインの時代、CRTという概念はまだありません)
おすすめです。

イミテーションゲーム
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WW2当時、ドイツの暗号エニグマ解読に挑んだ数学者アラン・チューリングの物語。
アラン・チューリングと言うと、世間一般では誰?ですが我々IT業界では言わずもがなの著名人であります。
話は戦時中のエニグマ解読に至るまでと、戦後チューリングがホモ罪で捕まるまでを描いています。ストーリーもメリハリがあり万人向けに楽しめる映画でした。
とくにエニグマ解読用の原初コンピューター「ボンブ」が、ガッチャンガッチャンとシリンダ回すさまは圧巻です。

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
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2014年度のオスカー作品賞です。
にしては上映館も少なく、まー売れない内容の映画です。札幌ではミニシアターのシアターキノで上映していましたね。
しょっぱなから、マイケル・キートンがパンツ一丁で某教団尊師のごとく空中浮揚しているとことから始まるこの映画は、そこからラストまで原則1カットです。もちろんCGなど駆使してつないでいるのでしょうけど、これ一体どうやって撮ったの?というカットの連続でそれを見ているだけで十分楽しめます。
劇伴はパット・メセニー・グループのアントニオ・サンチェスで、攻撃的なジャズトラムソロがめちゃくちゃにかっこいいです。
ストーリーとしては、元アクション映画スターであるマイケル・キートンが、高尚芸術たる演劇の世界に挑戦するも、低俗芸術たる映画俳優風情が身の程知れよバーカバーカと周りからフルボッコにされて、いじけたり暴れたり借金したりパンツ一丁で外を練り歩いたり空飛んだりする映画です。変な映画ですが変な映画好きにはおすすめ。

■カンフューリー

KUNG FURY Official Movie [HD]

80年代テイストバカアクション映画としてトレーラーが公開、Kickstarterで資金を募ったところ、ついうっかり目標金額をトリプルで達成。そして完成された映画がこれです。上記リンクが本編で無料公開されています。

マイアミの刑事である主人公は、ある夜、悪のニンジャを追跡中、稲妻に体を貫かれてコブラに噛まれカンフーの極意を習得、カンフューリーとして生まれ変わる。しかし、1940年代からやってきたカンフーと操る悪の総統カン・フューラーことアドルフ・ヒトラーに上司を惨殺される。復讐のためカンフューリーはハッカーマンの助けを借り、1940年代へのタイムスリップを試みるが間違ってバイキングの時代に行ってしまうのだった。
と、あらすじを書いているだけで知能指数がメキメキ減っていくのを感じますが、ガキの頃モータルコンバットばっかりやって、こんなのいいなあんなのいいなという妄想を抱えたまま大人になったボンクラが、妄想まんまを映像化してみました的映画であります。自主制作ながら映画としてちゃんと見れるのがキモ。自主制作映画って、そもそもまともに見ることが出来ないものも多々ありますからね…
カウンタックが空を飛んで、その上で銃を撃ちまくる絵面を見て、ああなるほど、と腑に落ちる人におすすめ。

今週は今年の大本命、マッドマックスを見てきます。

(記: 社員R)

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