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紙の動物園のこと

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紙の動物園は、アメリカのSF作家、ケン・リュウの初の短編集です。

この本はテレビ番組で又吉直樹が最近読んでいる本として紹介したことでも一時期話題になりました。
作者は中国系アメリカ人で、漢字名は劉宇昆(リウ・ユークン)。中国で生まれ、両親に連れられてアメリカに移住した経歴を持ちます。

同じ中国系アメリカ人の作家ということでテッド・チャンと比較されることもありますが、テッド・チャンほど突き抜けた内容ではないものの、とかく多作です。

そして民族的アイデンティティに根付く作品があります。中国からアメリカへ嫁いだ母を持つ主人公の話である表題作や、台湾におけるレッドパージを描いた作品など。
そして、漢字をテーマにした作品があるのも特徴です。中には日本人が主人公で、自身の名前の字に込められた意味を語る作品もあります。

収録されている15篇の短編の中でも白眉は一番最後に収録されている「良い狩りを」で、この話は妖狐の娘と妖怪退治師の少年が出会うところから始まって、そこだけ見るとまるでラノベのような展開なのですが、そこから予想外の方向に話が進んでいって、想像もつかないような結末が待っています。

この作品、原題Good Huntingは発表直後からwebで公開されており、多くのSF読みが手放しで絶賛していたので翻訳を心待ちにしていました。この「良い狩りを」と同じ世界観の作品「The Ussuri Bear」(エゾヒグマ)が公開されているのですが、こちらは舞台が北海道と満州らしいです。翻訳が待ち遠しい。

http://www.lightspeedmagazine.com/fiction/the-ussuri-bear/

本国では初の長編「The Grace of kings」が刊行され注目のSF作家の一人となっているケン・リュウですが、紙の動物園の邦訳が出る前まではグーグルで検索するとスト2ばっかり引っかかる事態となっていました。
仕方ないから検索ワードにSFを付け加えても、それがストリートファイターの略とみなされる出口のなさでしたが、紙の動物園が売れたおかげで、最近はちゃんと検索1ページ目の半分くらいはスト2が来ません。よかったよかった。

というわけで「紙の動物園」おすすめの一冊です。

(記:社員R)

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