現在は商業レーベル、プロのミュージシャンも楽曲を発表しています。
bandcampでは基本、登録されたアルバム楽曲は全て聴けます。それで気に入ったら登録者の設定した価格で購入が可能です。ファイルはMP3でダウンロードできます。面白いのはここで投げ銭方式を取っていて、設定価格より多く払うことができること。気に入ったら多めに払うことができるのですね。
どうせ違法アップロードされるのだから、最初から公式自ら全曲を公開しておいて、気に入ったら買ってねという考え方ですね。日本の音楽業界とは真逆の発想であります。
しかるに日本の商業音楽の登録は皆無ですが、インディーズはそこそこ登録されています。
今回はbandcampに登録されたアルバムから個人的によかったものを取り上げてお茶を濁します。
FreddeGreddeはフレデリック・ラーソンの個人プロジェクト。ゼルダの伝説の曲に歌を付けてyoutubeにアップロードしたりしていたスウェーデンのお兄ちゃんでしたが、2011年に商業レーベルからデビューしました。これはその1stアルバムです。
すべての楽器を一人で演奏するマルチプレイヤーですが、なによりも歌声がすごくいいですね。
ウィルバート・ロジェは、ゲーム音楽のコンポーザー。彼はジャパニメーションのサントラの仕事をすることを長年の夢としてきましたが、そんな仕事はそうそう降ってくるわけがないので、架空のアニメのサントラを作ることにしました、それがこのアルバムです。
「ライブラの彼方」という非実在アニメのサントラという体で作られたこのアルバムは、初音ミクが歌う主題歌から、全編を通して気合の入った楽曲が連なります。サントラという形を取りながら非常に聴きごたえのあるアルバムに仕上がっています。
前述したとおり、bandcampは商業レーベルでアルバムを出しているミュージシャンも曲を出しているので検索していると、え？このバンドあるの？というのがポロポロ出てきます。ムーン・サファリは清涼なメロディと美しいコーラスワークが特徴のスウェーデンのバンド。聴くと血液がサラサラになります。
日本の音楽著作権の仕組みとは相容れないため、日本の商業レーベル作品の進出はムリなようですが、インディーズシーンからは多数が日本から進出しており、その中には同人音楽サークルも含まれます。UI-70は東方アレンジの音楽サークル。最新頒布のアルバム以外全てbandcampに公開しています。
80年代歌謡曲+テクノみたいなユニット、サテライトヤング。サウンドといい歌声といいアルバムジャケのアートワークといい、一体どこを目指してるのかよくわかりませんが、今日も、今日も聴いてしまいました。
（記:社員R)
