今回はウェアラブルカメラのお話しです。
ウェアラブルカメラとは文字通り人が装着して使用できるカメラのことです。
例えばこんな映像が取れます。
しかし、カメラのマウントが充実していて、ドライブレコーダーとして使用したりドローンに搭載したりできるので、とりあえずいろんな使い方ができる小型のビデオカメラ、という位置づけで市民権を得つつあるように感じます。
仕事の関係で以前からいろいろなウェアラブルカメラを使用してきました。
そのような中でもフルモデルチェンジを経て何世代かの商品を投入してきたメーカーの商品は、やはりそれなりの安定感があります。
これまで使用したことのあるそんなメーカーのシリーズと特徴をレポートしたいと思います。
ウェアラブルカメラの老舗です。この事業だけで上場をはたした会社です。
こんな形のシリーズです。
主な特徴としては
・カメラ本体は、ただの小型カメラで単体ではほとんど役に立たない
・防水性や衝撃性を備えたカメラハウジングの使用が前提。そのため結果的には非常に堅牢。
・豊富なマウント類でいろいろな撮影ニーズに対応する(胸に付けるハーネスまであります。スカイダイビングとかで使うみたいです)
・特にヘルメットに固定したりして自分の方にカメラを向けた自撮りに最適な形状(そのためテレビ番組でよく使われます)
ただし、マウントの多くが専用品となり、他のカメラと互換性がありません。
オールマイティなウェアラブルカメラですが、どちらかというとプロ向けのイメージです。
日本ではあまり知名度がないようですが、こちらも老舗です。
GoProとは明確に異なるポジションの商品が個人的には好きです。
こんな形のシリーズです。
主な特徴としては
・レンズの水平方向を自由に調整できる(どんな角度で取り付けても水平映像が得られる)
・カメラ本体にモニタが付属し、直接映像を確認できる(アメリカの最新モデルではなくなったようです。残念)
・標準でリモコンが付属
・映像の中に撮影日時を記録できる機種がある
・本体にカメラねじがあり、一般的なカメラ向けの雲台・三脚が使用可能
固定して使用するには一番便利なカメラだと思います。
国内メーカーで健闘しているシリーズです。
こんな形です。
最大の特徴は人の視点で撮影することに力を入れている点です。
というのは、GoProもDriftも撮影者目線で撮影できるマウントはあるのですが、人が直接装着するとなんだか洞窟探検用のヘッドライトを着けているみたいで、いかにも感がでます。
その点、こちらのシリーズは耳掛けタイプなので周りから見た違和感が少ないです。
でも1代目はこんな感じでした。
コードが邪魔で、マウントも耳が痛くなり、あまり良い印象がありませんでした。
しかし、さすが日本メーカー、2代目でコードの問題と耳が痛くなる点を見事解消して、完成形に至った印象です。
最初は粗削りでも、消費者の支持を得て世代を重ねるごとに洗練に向かう、これぞ経済ですね。
Tsuru