2017.12.25
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(再び)賽は投げられた

およそ様々なゲームにおいて、面白さというのはコントロール出来ないところにあるのだと思います。
それは対戦相手の行動であったり、外でやる競技なら天気といったものもそうでしょう。
そういったゲームに関わるもののなかで、コントロール出来ないものの代表格と言えば、やはりダイス、つまりはサイコロなのではないでしょうか。
今回は、そのダイスに焦点を当てたゲーム、「王への嘆願」のお話です。
前回のDiceForgeはサイコロの面を自分でビルドすることで理想のサイコロを作り、それをもとに勝利を目指すゲームでした。
王への嘆願で使うのはあくまで普通のサイコロです。
ゲーム開始時には、0枚のカードと3個のサイコロを持っています。
サイコロを振り、その出目によってカードを手に入れ、そのカードを使って最終的に「王様」を手に入れるのが目的となります。

カードを手に入れるための条件は様々で、もっともシンプルなのは「道化師」の「出目の合計が0以上」ですが、これはいわゆるハズレの救済措置。ハズレではないカードの中では「振ったサイコロのうち2個が同じ目であること」である「農夫」がもっともシンプルな条件のカードです。

逆に、ゲームの勝利条件である「王様」を手に入れる条件は「振ったサイコロのうち7個以上が同じ目であること」になります。
そもそもゲーム開始時にはサイコロは3個しか持っていませんから、どうにかして使えるサイコロの数を増やす必要があります。
先程の「農夫」は獲得するとサイコロを一つ増やすことが出来ます。
となると、「農夫」をいっぱい集めたくなりますが、カードは1種類1枚までしか獲得できないため、一度「農夫」を手に入れると、今度は4個のサイコロを使って別のカードの条件を満たし、サイコロを増やしていく必要があります。
とはいえ、「仮にサイコロが7個揃ったところで、それらが全て同じ目になるの?」というとても大きな問題が立ちはだかっています。
7個振ったサイコロが同じ目である確率はわずか0.002%しかありません。このままではいつまで経ってもゲームが終わることはありません。
実はこのゲームでは、サイコロの「出目の決定」に特別なルールがあります。
「振ったサイコロのうち、少なくとも一つの出目を決定した後は、残りのサイコロを振り直して良い」というルールです。
例えば、サイコロを5個振った結果が
2 2 3 4 6
だったとします。
この状態で、ゾロ目である「2」二つを確定させ、残りの3個のサイコロを振り直しても良いのです。
このルールにより、自分に都合のいい出目だけを残して、7個のゾロ目を目指していくのです。

それでは最終盤の様子を。

手持ちのカードは
・サイコロを一つ増やす「農夫」
・サイコロを二つ増やす「将軍」
・確定していない任意の個数のサイコロの出目を1ターンに1回「1」だけ増やせる「貴婦人」
・確定していない任意の個数のサイコロの出目を1ターンに1回「2」だけ増やせる「貴族」
・確定してない状態で、「1」の目が上にあるダイスを増やせる「職人」
・確定してない状態で、「2」の目が上にあるダイスを増やせる「衛兵」
・確定してない状態で、「3」の目が上にあるダイスを増やせる「狩人」
となっています。

サイコロの結果は 1 1 2 3 4 6 です。1のゾロ目があるのですが、ここは4だけを確定させました。

5個のダイスの出目は 1 2 3 4 4 都合よく4のゾロ目が出ました。
ここでは4ゾロを確定させます。また、そのタイミングで「職人」を起動し、1の出目のダイスを追加してダイス数を5個にして続けていきます。

4個のダイスの出目は 1 4 4 5 またまた4のゾロ目が出ました。
4ゾロを確定させます。

ダイスの目は 4 6 なので4を確定、これでダイスはカードの分を含めて残り3個です。

ダイスの目として、4が出ました。この状態で「衛兵」「狩人」を起動して、2 3 4 の出目に。
「貴婦人」を3のダイスに、「貴族」を2のダイスに対して起動して、全てを4の目に変更して、全て確定させます。
これで4の目が9個出たことになりました。
「貴婦人」や「貴族」は任意の数の未確定ダイスの目を変更できるので、最後の1回の状態では2,3,4のどれが出ても9個のダイスがゾロ目になることになります。
最初に1ゾロを確定させずに4だけを確定させたのはこのためです。

「王」のカードを獲得すると、最後のターンが始まります。最後のターンでは、その時点で王を持っている人より大きい個数のゾロ目を出すか、個数が同じ場合は出目が多いゾロ目を出すと王を奪うことが出来ます。
つまり、2が8個のゾロ目を出して王を取ったプレイヤーがいる場合は
・3以上の8個ゾロ目を出す
・9個以上のゾロ目を出す
ことで逆転の可能性があります。
このときは、4が9個のゾロ目でしたが、どの相手も8個までしかサイコロを増やせなかったため、この段階で勝利が確定しました。
ボードゲームにおいて、ダイスは非常によく使われるアイテムです。
そんなダイスに焦点をあてたこのゲームは、実際にプレイするとルールはシンプルながら、全体の流れや他のプレイヤーの動きを踏まえた臨機応変な動きが求められ、ライトなプレイ感と戦略性の両立したオススメのゲームです!
(tel)
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