2018年7月30日朝6時。私は4名のクルーと共に
小樽港から進路を北に向け約1週間のサハリンへのロングクルーズに出航しました。
「自力でいつかは海外旅行に行きたい」
そんな漠然なことを思いながら始めたヨット。もちろん、法律的な手続き、
自然との対峙、そして機関、電気、食料と全ての問題を原則自分たちでクリアして進む訳です。
そして、サハリンについて、現地に2泊ほどさせて頂いて初めてのロシアを楽しませて
頂きました。良い所でご飯もビールもとっても美味しかったです。
そんなサハリンクルーズも少なからずのトラブルももちろん発生しながらも
無事に8月5日14時過ぎには母港の小樽に戻ることができました。
行く前も行った後も皆さんにこの件をお話をしているので、知っている方も
多いのですが周りの方にお話をしていて徐々に自分の性格に気がつきました。
「根っからの冒険心と好奇心の塊なのではないか?」
という事実。(”知らないのお前だけだから”はなしでお願いします。。。)
バックカントリースキーを始めたり、海底ケーブル事業に興味を持ったり、
テキーラもマエストロの免許取ったり、最初は全く興味のなかったディズニーも
最終的にはフロリダまで行く始末だし、書いていて思い出した5、6年前にビールに
ハマってミュンヘンまでビール祭り参加したんだった。。。。
突然ですが最近よく考えていることがあります。
「会社ってなんなの?」
自分が会社を作った理由は高貴な目標もなく、やりたい事業と自分がご飯を食べれれば
良かっただけなのです。いや、それを実現するだけでもかなりの困難を極めるわけです。
そんな事業を進める間にも仲間は30名くらいに増加し、自分のご飯のためにやってただけ
では皆さんも困るわけです。
そこで、やりたい事業と価値観を定義し、現在の当社のミッション、ビジョン、バリューを
紡ぎました。
そんな中でも10年ほどの時は経ち、やりたい事業と一緒に働く仲間に恵まれがら仕事を進める
ことができました。
創業メンバーと10年前に最初の1歩を踏み出した時、今チャレンジしている新しい仕事、コト。
どれも自分の中では見たことない景色を見に行こうとしているに過ぎません。
2017年9月15日にビットスターはさくらインターネットのグループ入りを発表しました。
この決断に至るまでにも色々悩やみました。”今いる仲間にとって幸せなんだろうか?”
”お客様にご迷惑をお掛けしないのか?””やりたい事業を続けることができるのか?”
もちろんできるだけアセスメントを進めるのですが最後は「やるorやらない」の
決断になるのです。
そして、当時の僕は取締役の若狭にこう言ったのでした。
「見たことない景色を見に行こう」
そう、自分にとっては数字でもなんでもなくて”仲間と見たことない景色を見たい”
それだけなんだな、と。もちろん会社の通知表でもある決算はしっかりと結果を
出すことが重要なんですが、そんなことよりも前に進み続けていくことが大事なんだな、と。
「やった事がない、変化を嫌がる、失敗への恐怖」
自分もそんな気持ちになる事もあります。そんな時はできるだけの準備と失敗への備えと
生まれた時から誰もが持っているチャレンジする勇気を振り絞って進んできました。
そしてその先にはまだ自分が見たことない景色がある、そう信じて。
会社というのは実に仕組みとしてはよく出来ていて、一人で成し遂げられない事、
不安な事、手分けすること、数年単位ですること、次世代に繋げることなどなど
フリーランスではなかなか難しい事もできるものです。
やっていて本当に実感をしています。(もちろん会社ならではの大変さもありますけどね)
「早く行きたければ、ひとりで行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け。」
そんな逸話を先日とあるところで聞きました。
ヨットでも会社でも全く同じでとても共感しました。それだそれ。と。
「さぁ遠くの見たことない景色を一緒に見に行こう」
そんな事を考えながら2019年の計画を公私ともに考えている前田です。
来年もどうぞよろしくお願いします。
まえだ