2021.11.26
otn

感情的論理と理性的論理

いきなり漢字ばっかりのタイトルですが、実はこういうことを結構気にしながら生きています。
こっそり向かい書いていたものを引っ張り出してきました。
別に学術的な勉強をしたわけではなく、個人の考え方や感覚なのでさらっと見ていただけるといいかなと思います。

ただ、結構長いので暇な時にでもご覧ください。

感情的と理性的

感情論って、善し悪しで言うと「悪し」の方に入れられることの方が多いと思います。

「感情論で言ったってしょうがない」

「それって結局感情論でしょ」

というように言われます。

感情論は悪いのかというとそんなことはない。

感情論の場合には、ひろゆきのように事実を積み上げた形の論法に対しては滅法弱いし、残念ながら正直頭が悪いんじゃないかと思われる場面もそう少なくはありません。


タイトルであえて「感情的」と「理性的」と二極化させましたが、私は二極ではないと思ってます。人の脳はとんでもなく複雑なのでゼロイチで処理できるようなものではありません。

多分皆さんもそうでしょう。

それぞれ言語化すると
感情的・・・理論や理屈を無視して感情を元に組み立てる。
理性的・・・本能や感情に動かされず、冷静に理性の判断で組み立てる。

こうなるわけです。

これって二極化はしないですよね?

その時の自分の気分や疲労状態、相手との関係性、相手に伝えること等様々な条件で感情的になってしまったり、冷静に話が出来たりという形になるのではないかと思います。

思考傾向と論理的思考能力の幅

前述の「感情的」と「理性的」、それそれの間には非常に広い幅があって、その中をその時の感情や思考能力の状態によって変化していきます。

言葉でこの「広い幅」の話をするのは、とても骨が折れるので図式化しました。こんな感じになります。

左右の軸を感情的:理性的という思考傾向、上下の軸をロジカル:非ロジカルという論理的思考能力としています。

一番左側に来ると論理的状態では無く、感情のみということになりますね。

上図を見ていただけると私の言いたいことはだいたい察しが付くと思うのですが、一応私の考えを上図のⒶ~Ⓔを使って説明していきます。

Ⓐ論理崩壊状態
これは完全に感情のみの状態で論理が崩壊している状態です。たまに見かける恋愛での「やだやだ別れたくないもう死ぬ」みたいなやつです。論理のかけらもない完全に崩壊している状態ですね。

Ⓑ感情的思考
この部分がどちらかというと一般的な感情論と言われる状態。事実に基づいた話ではないが、強い感情をベースにした論法は構築出来ているというもので「私がこんなに腹立ってるのにわからないんだ!」みたいなやつです。

Ⓒ社会的論理思考
正直ここの説明が一番難しいのですが、ここの分類も感情論と言われる事が多いかもしれません。感情というのはどうしても言葉として強くなってしまうため、受けて側からすると「言ってることはわかるけど、自分の思いが強すぎじゃない?」と受け止められることが多いでしょう。

そして理論よりも感情に流されてしまうのもこの状態です。良い言い方をすれば「人間的である」という事です。

Ⓓ理論的思考
ここが一般的にいう理論的思考と言われるところです。理路整然とし、事実や理論をベースとした考え方になります。普通の人間であれば感情を100%排除した思考をするというのは非常に難しい。どれだけ排除してもどうしても残ってしまうものです。ここの極地にいるのが前述のひろゆき氏のような事実ベースを積み上げて「極力」感情を排除した論法を組む人です。

Ⓔ理性的思考
ここはもう無感情で理屈だけを積み上げる計算式のような思考です。数式と向き合う数学者にとても変わった先生が多いのはこれもあるのかなとか勝手に思ってます。

他者とのコミュニケーションにおいて

こんな感じで好き勝手私が思うことを書きましたが、この考え方は私はしっかり個々人が別のニュアンスでも理解しなければならないと思っています。

なぜかというと相手のスタンスをしっかりと把握した上で会話や議論を行わないと、何一つ理解できず相手を蔑むだけで終わってしまう可能性があるからです。

なんとなく想像がつきますよね?

「あいつ意味わかんねーことばっかり言ってるわ」

「理屈っぽい事ばっかりでどう思ってるのかわからない」

男性と女性の会話がかみ合わないのはこのあたりのケースがほとんどです。
まぁ、女性の気持ちをなかなか理解できない私が言うのもアレなんですがね。。。

相手がどんな思考傾向にあるか、またはどんな思考状態にあるかを理解することで不要なイライラや口論が解消するかもしれません。

コミュニケーションの根本にあるのは「伝える」「受け取る」この2つですが、感情一つでまともに聞けなかったりしてしまうので、私も自戒の意味も込めて今一度見直してみようと思います。

思考状態の印象と交渉

A~Eまでの思考状態によって様々に印象が移り変わっていきます。

細かくは書きませんが、いい意味では感情的であれば少し暖かく接しやすい印象があったり、理性的であれば頭脳明晰なイメージだったり、悪い意味では頭悪そうだったり、感情的(悪い意味で)であったり、冷たいだったり。

色々な印象がありますがそれを利用していくという事も非常に大事になります。これは仕事でもプライベートでも同じです。

失敗して謝る時にはロジカルに冷静に話をしていても当然相手には伝わりません。

お願い事などで相手を説得したい場合にも、松岡修三ばりにパッション全開でやったところで相手を納得させることは到底できないでしょう。(修三さん本人の場合はできるかもですが)

自分がどんな思考状態でいると相手にどんな印象を与えるかという事を考えながら話をしていくことが重要です。

その場で臨機応変に対応できないのであれば準備が必要だし、感情をしっかり出していく必要があれば多少の恥を忍んで出していくなど、やり方はいくらでもあります。

その場その場で状況に合わせて、自分が望む方向に動かすことができるように頭の中を整理させていくと人生の難易度が少し下がるかもしれません。

まとめ

今回は、感情論と理論は対極の理論ではあるけど、実生活の中で二分できるほど単純ではないという事をメインに書いていきました。

A~Eまでの状態とどうやって頭の中で整理するかというのが一番大事だと思っていて、考え方も職業や生い立ちによって千差万別です。その中でも私たちは生活していかなければならないし、できるだけ意味のないトラブルや生産性のない衝突はさせたいじゃないですか?

そういうことを考えた時に役に立つのではないかと思い、自分の考えていることを書かせていただきました。

以上!!!

otn

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