※ややネタバレがありますので、見ていない人はご留意ください。
2020年9月に公開された、クリストファー・ノーラン監督の映画「TENET」についてです。
公開は2020年なんですね。
好きすぎて5000回以上は見ているので、そんなに経っている気がしませんでした。
いや、5000回は嘘です。200回ぐらいだと思います。
好きすぎて、ちゃんと英語のセリフもじっくり追いたいと思い、スクリーンプレイ(要するに台本)も買ってしまう始末なわたしです。
ちなみに、本の中身は当然全部英語です。日本語吹き替えですら難解なのに、英語にしたらもうアレです。
劇中で、決めゼリフのように何度も出てくる「What’s happened, happened.」(おきたことはしょうがない)もちゃんと書いてあります。
余談ですが、通常は「What happened」と現在形で表現するんですよね。私は字幕で見るまで気づきませんでした。
What has=What’s と現在完了形にしているあたり、なんか「なるようにしかならないぜ」感が強まりますね。
巻末には、絵コンテのおまけもあり。ファンならにやりです。
ざっくりあらすじを3行で説明すると。
・第3次世界大戦を起こそうとしている悪いやつがいる
・主人公はひょんなことからその悪者を倒す役目を与えられること
・挟み撃ち作戦で悪者をやっつけよう!
とまあ、3行で書くと普通のヒーローもの映画に聞こえますが、そこはノーラン監督。
ノーラン監督は「時間」をテーマにすることが多いですよね。
古くはメメントから、インセプションやインターステラーなんかも時間がカギになっている映画ですよね。
もちろんTENETでも時間が重要な要素になっています。
が、とうとうそこまでやるのか、って感じです。
うえで「挟み撃ち作戦」と書きましたが、漫画キングダムの「西軍と東軍で挟み撃ちじゃー」みたいな、地理的な挟み撃ちじゃありません。
時間の挟み撃ちです。
順行(過去から未来に向かうチーム。我々が普段生きている時間の流れ)と、逆行(未来から過去に向かうチーム)による、時間の挟撃作戦です。
なるほど。
図にするとわかりやすいですね。
ってなるわけない。
逆行している人を見ると、バナナの皮を踏んでころぶ、のではありません。
ころんだ状態から起き上がり、バナナの皮を踏んで、普通にあるくんです。
小難しい話は置いておいて、とにかく斬新です。
何回見ても、見るたびに発見があります。
最近、あまりに優秀な方とお仕事をすると、「この人逆行してきた?未来を知ってる人?」と思ってしまうわたしでした。
おすすめしたいけどおすすめできない映画ナンバーワン、TENETについてでした。
ジャックバウアー