2022.04.01
M.clacla

大阪での笑いは、「よしもと」のみならず。(上方落語のススメ)

はじめに

本日は、2022年4月1日。
2022年度のスタートの日ですね。
今年の春、入学や入社をされた皆様、おめでとうございます。

笑うことは大切

希望をもって新たなスタートを切られた中、こんなことを言うのもなんですが、仕事をしていると、楽な事ばかりではなく、壁にぶつかったり辛い思いをすることもあります。

特に、2月~3月になると、仕事でも納期が近づいてきて、疲労やストレスが溜まりやすくなりますよね。
このような状態が長く続くと、思考が悪い方向に行ってしまうこともあります。

そんな時こそ、意識して笑うことも必要だと思います。

ということで、せっかく大阪にいるので、笑いに行ってきました。

大坂での笑いの代表格、「よしもと」

まず大阪の笑いといえば、こちらを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
数年前に、当時住んでいた札幌から初めて大阪に出張で来たとき、大阪の方から「大阪が初めてなら、吉本新喜劇がおすすめだよ」と教えて頂きました。

それから時は過ぎ、3年前に北海道から大阪に移住してから、なんばグランド花月に何度か足を運びました。

漫才から始まって、トリの新喜劇と、2時間半で、これでもかと笑わせてくれます。
笑い過ぎて疲れるぐらいです(笑)

お笑いの街「大阪」を代表するエンターテインメントではないでしょうか。

大阪はよしもとだけじゃない!上方落語の笑い

よしもとのエンタメは大変面白く、大阪の自慢ですが、大阪の笑いはよしもとだけではありません。
大阪には「上方落語」というものがあります。

落語というと、東京のものを連想する方も多いと思います。
日テレ系列で日曜日の夕方に放送している「笑点」の番組にも、東京の落語家の方がレギュラーとして出演していますね。
べらんめえ口調で噺がトントンと進んでいくのを聴いていると、じつに心地いいものです。

しかし、落語について調べてみると、実は上方落語の方が歴史が古く、江戸落語は上方落語を江戸風にアレンジして始まったと言われているそうです。
大阪にいる身としては誇らしい気持ちになりますね。

上方落語の噺家さんで有名な方を、パッと思いつくだけ挙げてみると、

・六代目桂文枝さん(襲名前は桂三枝さんの名前で、「いらっしゃ~い」でおなじみの方です)
・笑福亭鶴瓶さん
・笑福亭笑瓶さん
・桂文珍さん
・桂ざこばさん
・月亭方正さん(ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!などでおなじみの山崎方正さん)

など、たくさん出てきますが、ちゃんと調べてみたら、こんなものではないと思います。

落語の魅力

落語は1人の噺家が高座に座ってお話をしていきます。
映画のような映像も、演劇のような舞台装置などもありません。

そのような場所で、ひとつの演題で複数の人の役割を1人の噺家が演じていき、様々な世界を鮮やかに見せてくれます。

高座に出るときに持っているものといえば、手ぬぐい、扇子くらい。

上方落語では更に、「見台」という小さな机のようなものを置き、その前に「膝隠し」という板をて立てておく方もいらっしゃいます。
見台の上に「小拍子」という小さな拍子木を置いて、場面の転換などのときに「パチン」と拍子木を見台に叩きつけるのです。

いずれにしても、高座にあるものはとてもシンプル。
そのシンプルなものでアクセントを加えながら、噺家の方の絶妙な話術で、演題のストーリーにお客さんを引き込んでいくんです。
いや、本当に凄いですよ。

噺家さんが高座に出てきても、いきなり本題に入ることはありません。
世間話とか、演題に関連するちょっとした小話なんかで場を温めていき、羽織を脱いで本題に入っていきます。
私なんかは、羽織を脱ぎ始めると、「くるぞくるぞ」と前のめりになっていきます。

噺を聴いている間、場面だとか人と人のやりとりを想像していくので、脳が心地よい刺激を受けていきます。
きっと想像力を養うのにピッタリだと思います。
活字だらけの本を読むのが苦手な私にとって嬉しいですね。

大阪で上方落語を聞いてみたいという方へ・その1

なんばグランド花月の公演に行くと、漫才や新喜劇だけではなく、落語もプログラムに入ってきます。
ここでは、たくさんのプログラムの中の1つの演目ですし、落語を初めて聞く方もたくさんいらっしゃいますので、分かりやすい演題を持ってくることが多いようです。
先日、なんばグランド花月に行ったときには、桂文珍さんが「壺算」を話されていました。

「いきなり寄席に行くのは緊張する」という方も、こちらの公演に行ってみると、落語の世界に触れることができますし、「もっと落語の噺を聞いてみたい」と思う方も多いでしょう。

大阪で上方落語を聞いてみたいという方へ・その2

寄席に行ってみたい、という方がいらっしゃいましたら、「天満天神繁昌亭」へ是非足を運んでみてください。

私も先日、「桂文枝一門会」の公演があったので行ってきました。

とてもいい雰囲気の中、テレビでしか見たことのなかった桂文枝師匠のご尊顔をすぐ近くから拝見することができました。

この繁昌亭では、ほぼ毎日公演を実施している常設の寄席で、昼公演と夜公演をやっているので、都合をつけやすいです。
先日、初めて足を運んだばかりですが、せっかく大阪に住んでいるので、もっともっと行ってみたいと思います。

そして、いつか和服を着て行ってみたいですね。
先日も和服姿で楽しんでいる方が何人もいらっしゃいました。
雰囲気を楽しむのもいいですよね。

もっと手軽に落語を聞いてみたいという方へ

「休日も予定がビッシリで寄席なんか行けないよ」という方も多いと思います。
そんな方は、YouTubeなどで気軽に見ることもできます。

初めて落語をご覧になる方には、上方落語ではありませんが、「寿限無」が面白いと思います。
子供が生まれて、長生きで演技のよさそうな名前を付けてほしいとお寺の和尚さんの所に行くと、「寿限無」はじめいろいろな言葉を教えてもらい、帰ってきて名前を付けると「めでたいから全部つけちゃえ」と言うと、とんでもなく長い名前になってしまって・・・・・・。という噺です。

「寿限無」は、若い噺家さんが、暗記の練習、間の取り方や人物の演じ分けなど、落語家としての基本の練習で使い、寄席の前座で取り上げることが多いようです。
早口言葉の練習にもいいかもしれませんね。

以上、上方落語について紹介させて頂きました。
毎日の仕事・生活で「疲れたな」と思った時、気分を変えて、落語の世界に触れてみてはいかがでしょうか。

M.clacla

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