みなさんは「脳トレ」って聞いたことありますか?
元々は「脳を鍛える大人のDSトレーニング」として2005年に発売されたゲームソフトで、脳を鍛えて脳年齢を若返らせようという変わった切り口のゲームです。
当時は社会現象にもなり、「脳トレ」という言葉が2006年の新語・流行語大賞のTOP10を受賞しています。
現行の最新ハードSwitchにも同シリーズは発売されていますが、“3DSの”と題したのは理由があります。
3DSで発売された同シリーズは「ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング」というタイトルで、その名の通りものすごく脳を鍛えます。
これまでの脳トレでは、脳の処理速度を鍛えていましたが、鬼トレではワーキングメモリを鍛えます。
エンジニアにわかりやすく説明すると、前者はCPUのクロック周波数を、後者はRAMの容量をあげるやつです(?)
ワーキングメモリとは、例えばワンタイムパスワードを覚えて、打ち込んだら忘れるというような短期的な記憶のことです。
実際のゲームの例を紹介します。
鬼計算(例として2バック)では
3+6=?
5-0=?
などの簡単な計算を順番に聞かれますが
1問目の答えを書けるのは3問目が出題されているときです。
つまりそれまでは答えを頭の中に留める必要があります。
正解率が高ければ3バック、4バックと増えていきますし、低ければ減っていくという
常に自分の限界の状態で5分間トレーニングをします。
このときの脳の負荷はエグくて、自分の頭こんなに回転するんだ…と引くレベル。独特の快感を味わえます。
自分の限界は「速い5バック」。つらい。
歳を重ねるにつれ衰えていくものは色々ありますが、ワーキングメモリはその代表格なのではないでしょうか。
作業中ふとしたときに「今何やろうとしてたんだっけ?」とか「何かやろうと思ってたんだけどなぁ…」みたいなのがどんどん増えていっている気がします。
ワーキングメモリを鍛えると、仕事の効率や集中力が上がることはゲーム内でも紹介されています。
家事やスポーツなどの体を動かすことにも効果があるそうですよ。
これを意識的に鍛えるのは難しいと思うので、3DSという古のハードではありますが、中古ゲーム屋さんなどで見かけたときには是非どうぞ!
¥150(税込)のカセット。歴戦の痕。
いも八