2022年にChatGPTがリリースされ、生成AIが身近な存在になりました。
業務、プライベートなど、使っている方も多いのではないでしょうか。
私も色々使ってきましたが、私にとって、Googleが提供しているNotebookLMというサービスが非常に熱いので、紹介したいと思います。
NotebookLMとは、Googleが提供しているGeminiを用いたAIリサーチアシスタントで、ソースとなる文書ファイル(PDFなど)、ウェブサイトのアドレス、動画などをアップロードすると、それに基づいてGeminiが翻訳、要約、解説などをしてくれるサービスです。
特に、音声での解説をしてくれる機能もあり、スマートフォンへのダウンロードもできるのが非常に便利で、私もよく使っています。

NotebookLMは色々な用途があると思いますが、私がよく使う用途としては、
・会話の要約
・論文の要約
などがありますので、紹介していきたいと思います。
ミーティングのアジェンダ(テキスト情報)、会話のメモ、時には音声(録音、録画)をソースとしてアップして、議論した内容を確認したり、議事録を作ってもらったりしています。
特に、議事録の中で最も重要な、決定事項、宿題事項をリストアップしてくれるので、とても助かっています。
音声をアップする際の注意として、会話の中では早口で聞き取りにくい所など聞き間違えも多く発生しますので、その場合は、固有名詞をテキストでソースとして追加することも有効です。
なお、業務での会話など、機密情報が含まれる場合には、データのプライバシー保護など、気を付けたいこともありますので、後述します。
データサイエンスやAIなどの技術について勉強する勉強会などに参加すると、最新の研究の論文を紹介いただくことがありますが、最新の論文は英語のものがほとんどで、英語が全くダメな私は読む気がなくなってしまっていました。
しかし、NotebookLMを使うと、英語の論文のPDFをアップすると日本語に翻訳してくれ、更に専門用語についてもわかりやすく解説してくれるので、英語の論文の敷居が下がりました。
私がよく参加する勉強会ではアメリカのコーネル大学が運営するarXiv(アーカイヴ)の論文を紹介されることが多く、紹介されたもの以外にも沢山の論文が公開されているため、興味のあるキーワードで探し、要旨のPDFをダウンロードしてNotebookLMにアップして要約してもらっています。
他にも、技術系のYouTube等の動画(英語)、報告書(航空機事故調査報告書など)や裁判の判例など難解で長文の文書の要約・解説にも非常に有効だと感じています。
百聞は一見に如かず、ということで、公開されている情報をソースに実際に使ってみて頂きたいのですが、私がよく使うのは、
・チャットでの質問
・マインドマップの表示と詳細の参照
・音声解説
・スライド作成
です。
特に、マインドマップの表示が非常に強力なので、紹介したいと思います。
※arXivからダウンロードしたとある論文のPDFをアップしてマインドマップを生成してもらいました。

マインドマップの枝を開いていき、詳しく知りたい所を選択すると、その部分で何を言おうとしているか、チャット部分で説明してくれます。
※上記のイメージは、マインドマップで「MCPホスト:実行環境(Claude Desktop等)を選択したときの様子です。
このように、マインドマップで全体の構造を俯瞰しながら、枝葉の細かい所を詳細に説明してくれるので、会話やミーティングの振り返りの時に、非常に助けられています。
NotebookLMはGoogleのアカウントを持っていれば無償でも使い始めることができますが、1日に使用できる用途に制限があり、例えば音声解説の生成は、だいたい1日3回くらいまでに制限されているようでした。
※2025年夏から秋にかけて試したときの感覚です。
NotebookLM ヘルプ(Google公式)の中で、
お客様のデータは保護されており、フィードバックを提供しない限り、NotebookLM のトレーニングに使用されることはありません。改善のためのフィードバックをお寄せいただいた場合、Google は、クエリ、アップロード、モデルの回答など、そのやり取りの全容を確認させていただく場合があります。
と説明されており、
また、Gemini アプリ ヘルプ(Google公式)でも
Google では、Gemini アプリの品質向上と製品(Gemini アプリで使用されている機械学習モデルなど)の改善に役立てるため、トレーニングを受けたレビュアーが Gemini アプリでの会話を確認、注釈付け、処理することがあります。
(中略)
人間によるレビューの対象となることを望まない機密情報や、Google による製品、サービス、機械学習テクノロジーの改善に使用されたくないデータは入力しないでください。
と説明されているように、基本的にデータがトレーニングに使用されることはないということですが、フィードバックを提供した場合は、やり取りをGoogle側に閲覧されることがある、とのことで、個人アカウントでの業務利用は避けた方がよさそうです。
Googleでは、組織向けの生産性向上グループウェアツール、およびソフトウェアのスイートである、Google Workspaceを提供しており、そのサービスの中に、GeminiやNotebookLMも含まれています。
データの安全性について調べてみると、Google Workspace 管理者 ヘルプ(Google公式)の中で、
NotebookLM は Workspace のコアサービスであるため、組織の Workspace 契約(Cloud のデータ処理に関する追加条項を含む)の対象となり、すべての Google Workspace サービスに伴う堅牢なデータ保護とセキュリティ基準が適用されます。また、NotebookLM で行ったアップロード、クエリ、モデルから得た回答は、人間のレビュアーが確認することも、生成 AI モデルのトレーニングに使用されることもありません。
と明記されており、業務での利用の場合は、こちらを使うのがよさそうです。
一方、Googleで生成AIを使用する際の有償サービスとして、Google AIというものもあり、プランによっては最新のモデルを使用できるなどの魅力もありますが、こちらは個人アカウントでの利用となりますので、先ほど述べたように、データのプライバシーの点で懸念が残るので、業務での利用はGoogle Workspaceを推奨しているようですね。
Google Workspaceの利用の際は、ドメインを取得し、組織として導入する形をとりますが、1人で使うこともできます。(私も1人で使っています)
料金は、2026年2月の時点で、月契約では1ヶ月1,900円、年契約では1ヶ月あたり1,600円で使うことができます。
ドメインの購入、更新も必要ですが、安いドメインを使えば、年間あたり1,500円ほどで使用することができるので、トータルで見ても、他の生成AIサービスに比べて安価に使用できると思います。
なお、Google Driveの容量について注意が必要で、Google Workspaceでは1人あたり2TB付与されると紹介されていますが、実際に使い始めたところ、300GBしか使うことができない状態になっています。

Google Workspace 管理者 ヘルプ(Google公式)の中で、
・購入時にストレージの一部が付与されます。
・サブスクリプション料金 30 米ドルのお支払いが完了すると、ストレージが上限まで増量します。
・手動(早期)支払いを行うと、ストレージの全容量がより早く付与されます。お支払い後ストレージが増えるまでには最長で 72 時間かかることがあります。
とあるように、30ドル(4,500円~5,000円程度)を支払うまで制限がされるようなので、気長に待つか、最大容量を使いたい場合は、早期支払いで30ドル分を先に払うことで上限の2TBを使うことができるようです。
※こちらは私は試しておりません。まだ容量に余裕があるので、気長に待ちたいと思います。
M.clacla