2026.08.26
VV

日本ではなかなか見かけない、ロシアの食べ物6選

こんにちは、VVです。

現在、私は1か月ほどロシアに滞在しながら、日本の仕事をリモートで続けています。ロシアから日本の仕事をする生活で、一つだけちょっと大変なのが時差です。日本とロシアでは地域によって時差がありますが、今回滞在している場所では、日本時間に合わせると仕事開始がなんと朝6時。日本のみなさんがまだ眠っている時間に、私はパソコンを開いて仕事をしています。

「タイムゾーンって、やっぱり怖いな……」と思いながら仕事をしていると、ふと気づきました。

せっかくロシアにいるのだから、日本ではあまり見かけないロシアの食べ物を紹介してみよう。今回は、ロシアでは昔から親しまれている食べ物の中から、特に日本の方に紹介したい6つを選んでみました。

1.オリヴィエサラダ

【写真①:ロシアのオリヴィエサラダ】

まずは、ロシアの定番中の定番、オリヴィエサラダです。

日本でも「ロシア風ポテトサラダ」と紹介されることがありますが、ロシアのオリヴィエは、日本のポテトサラダとはかなり違います。一般的には、じゃがいも、にんじん、ゆで卵、グリーンピース、ピクルスなどを細かく切り、ソーセージや肉を加えて、マヨネーズで和えます。

【写真②:オリヴィエの具材】

そして、この料理の面白いところは「いつ食べるのか」です。ロシアではオリヴィエは特に新年の食卓と強く結びついています。

日本でいうと、お正月に「これがないと始まらない」という料理があるのと少し似ています。ロシアの新年といえばオリヴィエ。冷蔵庫に大量のオリヴィエが入っていると、「今年も新年が来たな」と感じます。

ちなみに、家庭によって具材や味付けが少しずつ違います。

つまり、ロシア人に「オリヴィエの作り方は?」と聞くと、かなりの確率で家庭ごとのこだわりが出てきます。

2.「毛皮のコートを着たニシン」―セリョートカ・ポッド・シューボイ

次は、名前からして日本人にはかなりインパクトがある料理です。

セリョートカ・ポッド・シューボイ)

【写真③:セリョートカ・ポッド・シューボイ全体】

直訳すると、「毛皮のコートの下のニシン」です。魚が毛皮を着ています。不思議でしょう?

実際には、塩漬けニシンの上に、じゃがいも、にんじん、卵、ビーツなどを重ね、マヨネーズで仕上げた層状のサラダです。最後にビーツが一番上にくるため、全体が鮮やかな紫色になります。見た目だけを見ると、ケーキのようにも見えます。でも、切ってみると中からニシンが出てきます。この料理もロシアでは新年などのお祝いの席でよく登場します。

個人的には、ロシア料理を初めて見る日本人に紹介するなら、これが一番おすすめです。

「ニシンに毛皮を着せます」と言うだけで、かなり興味を持ってもらえると思います。

3.シルニキ

【写真④:シルニキ+サワークリーム+ジャム】

次は、個人的におすすめしたいものです。シルニキという料理です。簡単に言えば、ロシア版のチーズパンケーキです。

ただし、普通のパンケーキとは少し違います。主な材料は、「トヴォーログ」というロシアのフレッシュチーズです。トヴォーログに卵や小麦粉などを加えて小さく丸め、フライパンで焼きます。

外側は香ばしく、中は柔らかくてチーズのような風味があります。サワークリームやジャム、はちみつなどを添えて食べることが多いです。日本でいうと、パンケーキとチーズケーキの中間のような感じ……でしょうか。

朝食にも、おやつにも食べられます。そして、この「トヴォーログ」という食品自体も、日本ではあまり一般的ではありません。

ロシアに来たら、ぜひ一度試してほしい料理です。

4.「薬局で売っている甘いもの」―ゲマトゲン

【写真⑤:ゲマトゲン】

ここから少し方向が変わります。これは料理ではありません。

ゲマトゲンという、ロシアや旧ソ連圏で昔から知られている食品です。

見た目はチョコレートバーや栄養バーに似ています。そして、日本人に紹介すると一番驚かれるポイントが、薬局で売られていることが多いというところです。

「薬局に行ったら、お菓子っぽいものが売っていた」という感覚なので、初めて見ると少し不思議かもしれません。でも、ゲマトゲンが普通のお菓子と少し違うのには理由があります。

その名前は血液を意味する言葉に由来していて、主な原料の一つとして食品用に加工された牛の血液由来の成分(アルブミン)が使われています。

そのため、鉄分などを含む栄養食品として知られてきました。

つまり、ものすごく簡単に説明すると、「牛の血液由来の成分が入った、甘い栄養食品」です。

……こう聞くと、ちょっと怖くなりますよね。

でも、実際には見た目も味も普通の血液とはまったく違います。チョコレートバーに似ていますが、普通のチョコレートとはかなり違う味です。カカオの風味はそれほど強くなく、独特の香りと、少しねっとりした食感があります。それでもちゃんと甘くて、お菓子として食べられるくらい美味しいです。子どもの頃に食べたことがあるロシア人も多く、ゲマトゲンには「昔からある、ちょっと懐かしい食品」というイメージがあります。

個人的には、日本でいう「子どもの頃に食べた懐かしいお菓子」と「栄養食品」の中間くらいの存在だと思っています。

日本で例えるなら、「薬局に行ったら、血液由来の成分が入った甘いお菓子が普通に売っていた」という感じでしょうか。日本ではなかなか出会えない、ロシアらしいちょっと不思議な食品です。

味については……ぜひ実際に食べて判断してください。好き嫌いは、かなり分かれると思います。ちなみに私は、子どもの頃から食べているので、今でも普通に「おいしい」と思います。

5.クワス

【写真⑥:クワスの入った水差し・グラス】

次は飲み物です。クワス

ロシアを代表する発酵飲料の一つで、パンを発酵させて作ります。見た目は少し黒っぽく、炭酸が入っているものもあります。

初めて飲むと、

「これはジュースなのか?」

「ビールなのか?」

「パンなのか?」

と少し混乱するかもしれません。

アルコール飲料ではなく、基本的には低アルコールまたはノンアルコールの飲み物として親しまれています。暑い日に冷たいクワスを飲むと、かなり「ロシアに帰ってきたな」という感じがします。

そして、このクワスにはもう一つ重要な使い道があります。飲むだけではありません。

スープにも使います。

6.オクローシカ

【写真⑦:完成したオクローシカ】

最後は、ロシアの夏を代表する料理、オクローシカです。

一言で説明すると、「冷たいロシアのスープ」です。

じゃがいも、きゅうり、ゆで卵、ハーブ、ソーセージなどを細かく切って、冷たい液体をかけて食べます。

【写真⑧:オクローシカの具材】

そして、その液体として使われる代表的なものの一つが、さきほど紹介したクワスです。

つまり、クワスを飲む → クワスでスープを作るということができます。

日本でいう冷やし中華やそうめんとはまた違った、「暑い日に冷たいものを食べる」というロシアならではの発想です。家庭によっては、クワスではなくケフィアなどをベースにすることもあります。

個人的には、暑い日に冷えたオクローシカを食べるとかなり気持ちいいです。

ただ、日本の感覚で考えると、「冷たいスープにソーセージと卵と野菜を入れて、さらに発酵したパンの飲み物をかける」ので、最初はかなり不思議に感じるかもしれません。

でも、これが意外とおいしいんです。

おわりに

今回紹介したのは、

オリヴィエ、セリョートカ・ポッド・シューボイ、シルニキ、ゲマトゲン、クワス、そしてオクローシカ。

どれも、日本ではまだあまり見かけない食べ物です。日本に住んでいると、ロシア料理というと「ボルシチ」や「ピロシキ」を思い浮かべる方が多いと思います。

もちろん、それらもロシアでよく知られている料理ですが、実際にロシアで生活していると、それ以外にも面白い食べ物がたくさんあります。

【写真⑨:その他のロシア料理】

今回、1か月だけロシアに戻ってきて、朝6時から日本の仕事をしながら、改めて「食べ物って、その国の生活そのものなんだな」と感じました。日本にも、日本でしか見かけない食べ物や、日本人には当たり前だけど外国人から見ると不思議なものがたくさんあります。

もし日本の食べ物についても「これはロシア人に紹介したら面白そう」というものがあれば、ぜひ教えてください。

次に日本へ戻る頃には、また何か新しい食べ物を見つけているかもしれません。

VV

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