今回はiPhoneの周辺機器についてお話したいと思います。
やはりiPhoneを持ったからにはミュージックプレーヤーとして使いたいところです。
付属のヘッドフォンもなかなかの高機能なのですが、せっかくiPhoneにはBluetoothという無線通信が使えますので、ヘッドフォンも無線にしてみたいと思います。
Bluetoothの詳しい説明については長くなりますのでここでは割愛します。Google先生にでも訪ねてみて下さい。
私が選んだワイヤレスレシーバーはSONY社製の『DRC-BT30』です。
実売価格は5,000~5,500円程度。主な仕様は以下のとおりです。
通信方式 | : | Bluetooth標準規格Ver.2.1+EDR |
出力 | : | Bluetooth標準規格Power class 2 |
最大通信距離 | : | 見通し距離約10m |
使用周波数帯域 | : | 2.4GHz帯(2.4000-2.4835GHz) |
対応Bluetoothプロファイル | : | A2DP(Advanced Audio Distribution Profile) AVRCP(Audio Video Remote Control Profile) HFP(Hands-free Profile) HSP(Headset Profile) |
ここでiPhoneで使用する上で重要になる部分は「対応Bluetoothプロファイル」になります。
まず『A2DP』。これはiPhone本体とレシーバー間での高品質な音楽通信を可能にする規格『プロファイル』であり、このプロファイルに対応していないレシーバはiPhoneで音楽を聴く事ができません。
次に『AVRCP』。こちらは『リモート制御』のプロファイル、つまり再生・停止・音量コントロールなどの通信を行うプロファイルとなります。
早速使ってみましょう。
最初に行うのはiPhone本体とレシーバー間での通信確立です。iPhoneの「設定」→「一般」と進むと「Bluetooth」という設定項目が見つかります。ここを「オン」にし、レシーバー側の設定を行って下さい。詳しい設定はレシーバー機器毎に異なりますので付属のマニュアル類を参考にすると良いでしょう。
通信が確立されれば使用可能です。もちろんゲーム、YouTubeなどでもBluetoothレシーバでの音再生は可能ですが、とりあえずはiPodで音楽を聴いてみましょう。
iPhoneはカバンなどに収め、Bluetoothレシーバーを胸ポケットに、そこからヘッドフォンを伸ばす。これがBluetoothレシーバーのベーシックスタイルです。(と私は思います)ちなみに私のヘッドフォンはBluetoothレシーバーと同じSONY社製のコード長50cmのものです。コードは短ければ短いほど扱い易いと思います。
では再生です。
音質 … まあ、悪くないでしょう。電車等の移動中に聴くには十分なレベルです。
音量 … レシーバーの上下ボタンによる「段階調整」である為、細かな調整は難しいですが、音量の幅はなかなかです。iPhone側で「最大音量」を設定できますので、電車内などでの”シャカシャカ”も防止できます。
曲送り、曲戻し … できない!
大変です。曲送り、曲戻しが出来ません。再生中の曲を飛ばし、次の曲を聴くことができないのです。
実はこの問題、前述のプロファイル『AVRCP』が曲者となっています。
AVRCPは更に「カテゴリー1~4」に分かれ、それぞれのカテゴリーは以下のように分かれています。
Category 1 | : | 再生・停止 |
Category 2 | : | ボリューム上げ下げ |
Category 3 | : | 曲送り・曲戻し |
Category 4 | : | (カーナビ等の)カーソルをコントロール |
iPhoneはまだ上記『Category 2』までしか対応していないのです。つまり、どこのメーカーのBluetoothレシーバーを用いても、「曲送り・曲戻し」は出来ないのです。
ここまで読んで「出来ないはないだろ!」とお怒りの方もいらっしゃるかと思いますが、曲送り・曲戻しが出来ないというのは小さな事です。それを差し引いてもやはり無線通信は非常に便利だと私は考えます。
次回のiPhoneOSヴァージョンアップで「Category 3対応」となる事を祈りつつ、今回はここまでで。