2009.12.31
F生

「アドレナリンジャンキー」

51R-aLW2flL._BO2,204,203,200_PIsitb-sticker-arrow-click,TopRight,35,-76_AA240_SH20_OU09_2009年もあっという間に最後の日になりました。

今年も一年間いろいろありがとうございました。。。と書いても、今(=大晦日)これを読んでいる人はいないでしょうね。

毎年毎年、景気が悪いとか激動の年などと言ってますが、大晦日にぼんやりと、どうでもいいテレビのバラエティ番組を見ていると、すべてが絵空事のような気がします。(自分が一昨日から風邪で伏せってるせいかもしれませんが←一年間の不摂生の報いですね)

現実は自分の身辺に起こっていることで、テレビやインターネットや新聞の向こうで起こっていることは仮想現実です。社会を変えると言う前に自分が変わればいいことなのです。(今、37.4度という微妙な数値を体温計が示しています)

でも、自分が変わると言っても、形に表れるような変化はなかなか難しいです。

喫煙者がタバコをやめる、というのは分かりやすい変化です。整形手術で二重まぶたにしたり、カツラで一気に増毛というのもある種の劇的変化です。でも、これは今から紹介しようと思っている「アドレナリンジャンキー」という書籍とはまったく関係のない話題です。(常時、背筋に悪寒が走って思考がまとまってません。お許しください)

「アドレナリンジャンキー」(日経BP社)はトム・デマルコ(ちびまる子じゃないですよ)と彼が率いるコンサルティング会社の面々が書いたプロジェクトマネジメントに関する警句集です。

おもにソフトウェア開発プロジェクトをターゲットにしていますが、あらゆる職種のプロジェクトに通用する内容で、悪い例、良い例を取り混ぜて、86例をそれぞれ面白いタイトルをつけて紹介しています。各事例には結論らしい結論や、良い悪いの評価もあまりありません。

ただ、「こういうことある、ある」「自分もこうだな・・・orz」「これから逃れるにはどうすれば・・・?」等、考えること必至です。

表題の「アドレナリンジャンキー」の一部を抜粋引用すると、

『アドレナリン中毒の組織(アドレナリンジャンキー)の特徴は、・・・優先順位が絶えず変化する。すべては「きのう」必要である。納期まで時間が足りたためしがない。プロジェクトはすべて急ぎだ。次から次へと緊急のプロジェクトがやってくる。誰もが猛烈に忙しい。それも、いつも。』

『この種の企業文化では、死に物狂いに急ぐこととと効率よく成果をあげることが同一視される。』

『多くのアドレナリン中毒組織は、何かにつけ顧客サービス倫理を持ち出す。切迫した事態に対応することを、みごとな機動力と勘違いしているのだ。顧客が何かを依頼すると、利益になるかどうか(そもそも有意義かどうか)にかかわらず、それはただちにプロジェクトになり、しかも無茶な納期が設定される。』

てな感じで、プロジェクトを巡る会社やチーム、メンバー個人に係る起こりがちな事例を紹介しています。(なんか面白そうな本でしょう?それほどでもないですか?紹介している自分は文字通り熱くなっているのですが・・・)

「面白い」と読み進んでいくうちに、自然に自分や自分の周りはどうだろうと考えてしまいます。自分もこの本に出ているパターンに嵌ってないだろうか?

客観的に自分を見る目が必要ですね。きっとその”目”が、自分に変化をもたらしてくれるのでしょうね。

来年(明日からですが)は、そんな「虎の目」を絶やさずにいきたいですね。。。(「虎の目」とは何だ?という質問には一切お答えいたしません。なにしろこちらは病人ですから。)

<蛇足>・・・2009年最後にこんなんでよかったでしょうか?しかも、本と北海道の食べ物という自ら課したテーマ(?)を忘れてました。ちなみに北海道のお雑煮は四角い餅が主流です。テレビで紹介されるようなイクラ入りのお雑煮は食べたことはありません。

(F生)

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