2012.11.08
miura

まだ人間じゃない

こんにちは。スルーされっぱなしのmiuraです。
ブログも当然スルーされることを前提に気楽に書いている次第です。
先日会社に宅配便業者が来たので対応しようとしたら、あたかもそこに誰も存在しないかのように素通りされてしまいました。
「お疲れ様でーす」と返事をしたにもかかわらず、です。
ここまでスルーされるとさすがに不安になってしまいます。
自分透明人間なのではないか?
実は生きていないんじゃないか?
トイレに行ったら「きみらは死んだ」とか書かれているんじゃないか?
実は人間じゃ無いんじゃないか?
等々。

何をもって人間と定義するのか。人間と人間で無いものの境界線は何なのか。
SFなどでは超がつくほどの定番テーマですね。
映画「ブレードランナー」では逃亡したレプリカント(人造人間のようなもの)と人間の判別に、VKテストなるものが用いられます。
「君が砂漠を歩いていると亀が這っている。君は亀を裏返す。君は亀を助けない」
「思いついた事を簡潔に語って欲しい。君の母親について」
「テレビを見ていると、腕にスズメバチがとまる」
要はカンに触るような言葉を投げかけてその反応をうかがうというこのテスト。
レプリカントは感情の制御が上手くないので、人間の反応とは差異があるらしいのです。
でもこれ言ってしまえば圧迫面接みたいなものですよね。現代において人間が人間扱いされることは普通では無いのかもしれません。

さて、我々は圧迫面接よりも頻繁に、人間か否かのふるいにかけられています。
そう、さまざまなネット上のサービスを利用する際に表示される歪んだ文字のアレ。
ボットではない証として読まされる訳ですが、歪みすぎて読めるものが表示されるまで何度もリトライしなければなりません。
(やっぱり自分人間じゃないのかも…)

そんな中新しい認証が開発されたとか

「共感テスト」でボットを排除 « WIRED.jp

感情を問うどこかVKテストを想像させるこの認証方式、
圧迫面接の定番質問同様に、模範解答がすぐに出回って結局使い物にならないのではないかという予感がします。
しかもなんだか質問内容がアレですね、ビッグブラザーがワッチンニューで嫌な感じがしますね。

数枚の動物写真が表示され、その中から猫の写真を選ぶ「ねこ認証」なるものも存在するそうですが、
個人的には認知を問うよりもかわいらしさを問うてみてはいかがかと思うのです。
かわいらしさは美しさ以上に人によって判断の異なるところだと思うのですが、「よりかわいいと思われる傾向」のデータ蓄積が膨大な場合、そこそこに使える…といいなあ、なんてのんきに考えています。
いかがでしょうかKittenwarさん!ビジネスチャンスかもしれませんよ!

以上、未人間のmiuraが寝言をお送りしました。

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