2017.03.08
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じゃんけんジャガイモ北海道

突然ですが、じゃんけんはお好きですか?
まぁそのように言われても、これと言って「好きも嫌いもない」という方が多いかと思います。
とはいえきっと皆さんの人生の中で、なんとなく暇で誰かとじゃんけんを始めて、結果として「はっ!もう10分経ってた!」なんてことがあるのではないでしょうか?
今回は対戦アクションビデオゲームの話をするのですが、ことじゃんけんというのは「対戦ゲームの基礎」であり、逆に言うなら「対戦ゲームは複雑なじゃんけんである」と言っても過言ではありません。
そんなわけで、今回はFOR HONOR(PC/PS4/XBOX ONE)のご紹介です。
ジャンルはオンライン三人称対戦格闘アクションで、イメージで言うとモンハンのような見た目で、モンスターではなくプレイヤー同士が剣だの斧だの槍だので戦うようなゲームです。
プレイヤーはまずそれぞれ「ナイト」「ヴァイキング」「侍」の3勢力に分かれます。
勢力はそれほど対戦本体には関係せず、別の勢力の友人とチームを組むことも可能です。
多くのプレイヤーがいろいろ戦った結果、いっぱい勝った勢力が版図を広げる、というようなざっくりとしたものです。
今のところ、「ナイト」「ヴァイキング」「侍」のそれぞれに4種類ずつキャラクターがおり、持っている武器が異なります。
先程の勢力による制限もなく、どの勢力に属していても12種類のキャラクターから対戦ごとにキャラクターを選択して戦うシステムです。
対戦方式は「1vs1」「2vs2」「4vs4」「4vs4(エリア争奪)」の4種類で、最初の3つのルールは単純に2チームに分かれて戦います。敵をすべて倒すとラウンド勝利となり、3ラウンド勝利でゲームの勝者となります。敵に倒された場合は味方に復活してもらわない限りは復活できません。
エリア争奪というのは、マップにエリアがあり、敵を倒しながらエリアを奪うとチームにポイントが入ります。
敵にやられても一定時間で復活できますが、一定ポイントに達すると時間による復活がなくなり、その状態で相手を全滅させると勝利となります。
基本的なゲームルールは以上で、その意味では大変シンプルです。
では実際のアクション部分はどうか?となると、つまりこれがじゃんけん的要素が強いものとなっています。
その1 – 攻撃防御崩し
このゲームは対戦格闘アクションなので、「戦う」という行為が当然発生します。
その中で、「攻撃」は相手に「防御」されます。「防御」は「崩し」によって崩されてしまいます。「崩し」は「攻撃」中の相手には何もできず、そのまま「攻撃」を受けてしまいます。
これがまず基本の3すくみです。
その2 – 強弱とダメージと間合い
攻撃には弱攻撃と強攻撃があります。
威力は当然強攻撃のほうが強いですが、弱攻撃のほうが出は早く、同じタイミングで攻撃すると先に攻撃がヒットします。
また、キャラクターごとに手持ちの武器が異なり、短刀のほうが槍よりも動きは早いですが、槍は短刀の攻撃が届かないところからでも攻撃ができます。
つまり、速度、威力、距離感による組み合わせが存在しているのです。
その3 – 上右左
また、「攻撃」と「防御」はそれぞれ「上」「右」「左」の方向が存在します。
相手の攻撃に対して防御する場合、この方向があっていないと防御に失敗します。
ただし、相手がどの方向に構えているかはお互いに見えており、闇雲に攻撃しても防御されてしまいます。
攻撃ごとに方向を変えてみたり、特殊な技で直前まで右だったのに左から攻撃してみたり、キャラクターによっては構えてから一定時間経つと防御ができなくなる代わりに、相手にも攻撃方向が見えなくなったりする能力を持っていたりと、この部分が一番の工夫のしどころになります。
また、このゲームは「体力」とは別に「スタミナ」があり、迂闊に攻撃をし続けるとスタミナが切れて動きが遅くなってしまいます。
相手のスタミナもわかるようになっているので、あえて攻めさせたり、威力はないけどスタミナが減る攻撃をしてみたり、といった駆け引きも存在します。
ぶっちゃけ、このゲームは傍から見ているととても地味です。
剣を構えた騎士と侍が、ジリジリと間合いを詰めながら、攻撃したり、回避したり、時には攻撃フェイントをだして、相手の反撃を誘ったりと、いやもう本当に見てると地味です。
ただ、このゲーム大変面白いんです。
駆け引きがとても多く、そして入力そのものは難しくなく、反応できないほど早いわけでもない。
勝っても負けても自分のせいと思えるのはとても素晴らしいじゃんけんだと思います。
ただ、個人的には、エリア争奪ルールにおいて装備品(攻撃が上がる代わりに防御が下がったり)のシステムが有り、これによって「強い武器」というのが存在してしまうのはちょっとなぁ、と思ってしまいます。
とはいえ、このゲームは全体的にとても良くできていると思いますのでオススメです。地味ですけど。

(tel)

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