まだ3月ですが、今年はこれまでの2ヶ月半でいい映画がたくさん見れたので、映画感想をやります。
■マグニフィセントセブン
金字塔
1960年に公開された、七人の侍のハリウッドリメイクである荒野の七人のリメイクです。監督は、奴はいったい何者なんだ映画の傑作、イコライザーのメガホンを取ったアントワーン・フークア、主演デンゼル・ワシントンとはイコライザーに続く二度目のタッグとなります。
脚本、キャスト、撮影、音楽、美術、それこそ登場人物のちょっとした立ち居振る舞いに至るまで、全てにおいて最高の映画なのですが、それは西部劇好きの中での話で、普通の人から見てどうなのかは不明です。興収もさほどは振るわなかったようですね。
あまりにも最高だったので、国内版発売を待ちきれず北米版BDをポチって自宅でも見ているのですが、家で見ても最高でした。国内版吹き替えが待ち遠しいですね。
最高です。
■お嬢さん
超ガチレズ映画
監督はイノセント・ガーデンがコケて、ハリウッドから戻ってきたパク・チャヌク。
日本占領下朝鮮で日本に帰化した貴族が同じく帰化させた養女と山奥深い洋館に住んでいるところに詐欺師の男女が忍び込んでというストーリー。
なのでみなさん日本語で喋るのですが、すべてがたどたどしい発音で、日本語を母国語とする身としては変な感じがします。
パク・チャヌクなのでやらなくていいところまで全部見せてしまうのですが、ハ・ジョンウの拷問シーンとか、これいるのかなあ、と思いながら見ていました。
なお濃厚すぎるレズ描写につきましては公序良俗に著しく反するため、記述を控えさせていただきます。
■トリプルX 再起動
超頭カラッポ映画
これは別な意味で最高の映画ですね。主演ヴィン・ディーゼル、副演ドニーさん。
ローグワンで食い足りなかったドニーさんアクションが初っ端から炸裂していたので大変に満足です。最後にはみんなファミリーになっててワイスピじゃねえか、というツッコミも力ずくでねじ伏せるいい映画でした。
■ラ・ラ・ランド
超時空超越映画
監督はセッションのデイミアン・チャゼル。なので、てっきりライアン・ゴズリングがエマ・ストーンにビンタを張りまくるドメスティックバイオレンス映画かと思ったのですが、全然違いました。
予算は前回の3億円から10倍の30億円、といってもハリウッド映画としては低予算の部類で、チャゼルも気負わずのびのびやったのでしょう。しかし結果はオスカー最多部門ノミネートの話題作となりました。
ハイウェイで渋滞した車から人が降りて歌い踊りだすオープニングは、これどうやって撮影してるの?というカメラワークの連続で撮影賞の受賞は納得です。なによりもこの歌がいいですね。
巷で賛否両論のラストですが、私は恋愛映画たるもの愛の力で時空を超越するくらいの気概は持っていてほしいと常々思っているので、アレは全然オッケイです。
色々辻褄が合わなかったり適当なところもありますけど、これはチャゼルの芸風でしょう。総じて素敵な映画ですよ。
■哭声/コクソン
超アカン映画
國村隼が韓国映画界の最高映画賞である青龍映画賞で、外国人初の助演男優賞を受賞したことでも話題になった作品です。
この映画での國村隼の役どころは、半裸で山を駆け巡り、滝に打たれ、鹿の死骸に四つん這いになってかぶりつくなど、とにかくアカンやつといったところで、韓国では母親が子供を叱る時「いう事聞かないと國村隼がくるよ」というようになったとか。
名もない村で村人の不審死、殺人事件が相次ぎ、その事件、どうやら山の中に住んでる日本人が裏で糸引いてんじゃないのと言ったストーリーで、エクソシストっぽいところもあり、ジャンル分けは難しいのですが、普通に怖い映画でいいでしょう。2時間半という長丁場ながら、ほぼダレるところもなく緊迫した展開が続きます。
怖い描写もなんというか日常に距離が近いんですね、いきなり人の首が飛ぶとかみたいな超常的のじゃなくて、まったく魚が食べられなかった娘がガツガツ魚を食べだして、その食い散らし方が異様だったり、身近にありそうなゾクゾク感です。
ラスト、ちと釈然としない所もあったものの、全編通せばほぼ目が離せない惹きつけられるような映画でした。
■アサシンクリード
超スペイン宗教裁判映画
予告編で、welcome to spanish inquisition… というセリフがあったので、何気なく検索したらやっぱりありました。普通にありました。
https://www.youtube.com/watch?v=W_Zn4E9PpT4
で、マイケル・ファスベンダーがこの赤い三人組と戦うわけです(違います)
ゲームの映画化ということで、ゲームやってないからよくわかんないなあという感想を持った人もいたようですが大丈夫、私はほぼシリーズ全部ゲームをやってますが、ぼんやりしてよくわかりませんでした。
バイオハザードと同じくストーリーもキャラクターもオリジナルです。続編作る気まんまんの終わり方でしたが、どうなのかなといったところですね。
ああ、でもヘイロー、ギアーズ・オブ・ウォーなど、北米産大作ゲームの映画化企画がことごとくポシャってることを考えると、形になっただけ立派なのではないでしょうか?(前向きな意見)
今年はこれから、札幌では来週アシュラが公開され、キングコング、1年遅れのイップマン3、メッセージ、ガーディアン・オブ・ザ・ギャラクシーREMIX、エイリアン:コヴェナント、ダンケルク、ブレードランナー2049、SW EP8、そして小林勇貴監督の初商業作、全員死刑と話題作が続きます。楽しみですね。
記:社員R