2018.04.14
K.U.

【番外編】バンクーバーの衣食住

なぜこの記事を自分が書いているのか

ワーキングホリデーの行き先を迷っていたところ「バンクーバーはいいぞ」とずっと言っていたYI部長の意見を参考にしてカナダのバンクーバーへ行くことにした卒業生のK.U.です。

バンクーバーへ来てから色々なことがありました。語学学校に通ったり、こちらのオタクイベントAni Revoに参加してみたり、港で鮭を買って刺身を作ってみたり、ウィスラーへドライブに行ってみたり、カナダにいながらにして某日本の同人イベントの原稿をやったり……そして2月の終わり頃にはYI部長と前田社長がバンクーバーへいらして久しぶりに会って飲んだりYI部長の髪を切りに行ったりしました。

その際に「せっかくなのでブログを書いてくれないか」と言われて快諾したのですが、1ヶ月以上すっぽかしてしまいました。すみません。

とりあえず今回は自分が経験したバンクーバーでの生活について衣食住をメインに紹介したいと思います(実は今はもうバンクーバーを離れてVIA鉄道のカナディアン号の中でこの記事を書いているのですが)。

バンクーバーの住

バンクーバーは自分のようなワーキングホリデーや留学などで海外からやってくる人が多い街で、エージェントやネットの掲示板を利用してホームステイやシェアハウスなど滞在先を決めるのが一般的なようです。現地だと新聞などに掲載されている広告などを利用する場合もありますが、人気の場所はすぐに決まってしまうそうなのでこちらは上級者向けでしょう。

さて、自分の場合はというと、住む場所も語学学校も何もまったく決めずに飛行機のチケットと2、3日分の宿だけ決めて日本を出発しました(一応何かあった時のために海外保険にはちゃんと入っておきました)。GoToVanという情報スペースがダウンタウンにあるらしいので、そこへ行って色々聞いてから探そう、という非常に楽観的な考えだったのですが、自分が到着した6月下旬はバンクーバーの一番良いシーズンで安いところやダウンタウンに近いところは大体埋まってしまっているということでした。

それでも日本人スタッフのいる賃貸業者さんを紹介してもらって、いくつか物件を見させてもらって滞在先のシェアハウスを無事見つけることができました(契約時には前述の海外保険が必要だったので安いプランでも良いので入っておいたほうが良いでしょう)。通常であれば相場は$500~$600(カナダドル。自分の住んでいた頃は大体$1が85円~90円くらいでした。以降も基本カナダドルです)くらいらしいですが、時期が時期なのと広めの部屋だったため月$700と高めです。しかしこちらのシェアハウスは光熱費や水道代、Wi-Fiなども込みなのでインフラに関しては他にまったく契約やら費用負担は不要_です。そう考えるとそこまでべらぼうに高いというわけではないですが、後ほどちょっと安く入れる物件があるということで2回ほど引越しして、最終的に家賃は$625でした。

ちなみにバンクーバーのあるBC(ブリティッシュコロンビア)州では年々家賃が値上がりしているそうなので、今後はもう少し相場が高くなっているでしょう(どうやら法律で賃貸業者が収めるお金の額が上がっているか何かで基本家賃自体が高くなっていっているようです)。

自分の住んでいたシェアハウスはだいたいキッチン、リビング、バスルーム、冷蔵庫や洗濯機、Wi-Fi等は共用で、食器や調理器具(炊飯器もあります)などは自由に使えます。鍵付きの部屋が一室自分用に使えます。スポンジや洗剤、トイレットペーパー、自分の部屋の電球といった消耗品は自己負担です。自分が利用した賃貸業者の管理しているシェアハウスではどの部屋もベッド、机と椅子、クローゼットが揃えられていましたが、業者によって違うと思います。また洗濯は基本的に週1回までと決められていたり夜10時以降は使っちゃいけなかったりといった規則もあるので見学時や契約時にその辺はきっちり確認した方が良いでしょう。

ちなみにバンクーバーでの買い物はほぼどこでもクレジットカード決済ができるので現金が必要になる機会は少ないのですが、家賃の支払いは毎回キャッシュで、と言われたので自分はクレジットカードのキャッシングの_上限額や毎月の返済額をかなり高めに変更していました。

バンクーバーの食

バンクーバーの外食はかなり割高です。チップを払う必要があるというのもありますが、コンビニのサンドイッチとかも安いのでも$4とか$5くらいします。そして当たり外れが激しいです。最初の頃はどんなものか気になって色んなところのお店で食べてみていたのですが、最終的にはスーパーで食材を買ってきて自炊していました(家賃に光熱費等が含まれているので使った方が得だったというのもあります)。

カナダのスーパーはやたらとデカいです。飲み物や食べ物もサイズがデカくて値段がそこそこなので、たくさん買えればコスパは良いのですが、一人暮らしだと使い切れない場合もあるので中々難しいです。牛乳とかも1Lだと$3くらいするので以前つい割安な$7くらいの4Lサイズを買ったのですが、賞味期限が近づいてきて一気に飲んだら数時間トイレに引きこもらないといけない羽目になりました。自分以外にそんな馬鹿なことをする人はいないと思いますが気をつけましょう。

また中国系の移民が多いこともあってT&Tというアジア系の食料品や雑貨がメインのスーパーもあります。店舗数はそんなに多くないですが日本のお菓子や飲み物、醤油や味噌や納豆、納豆やカレールー(残念ながらシチューのルーはなかったです)、北海道民にとってはマスト(?)なめんみも売っているので食についてはまったく心配は不要でしょう(ただし卵は生食するとサルモネラ菌のリスクが高いらしいので自分はバンクーバーでTKGは食べていません。日本に帰ったら思う存分食べたいです)。ちなみにお米やインスタントラーメンや冷凍のうどんなんかは普通のスーパーにも置いてるので(確か醤油も置いてたはずです)、人によってはわざわざT&Tに行かなくても事足りると思います。

自分の場合はT&Tでひき肉と豆腐と唐辛子&にんにくの調味料を買って麻婆豆腐を作ったり、カレールーを買ってカレーを作ったりしていましたが、最終的に食材を切るのも面倒になってきたので冷凍食品のミックスベジタブルとスライス済みのマッシュルームとひき肉を炒めて塩やら醤油やらケチャップやらで味をつけただけのものと一緒にご飯やパスタやパンを食べていました。一応もっと手軽に済ませるなら冷凍食品もあるのですが、いかにも北米らしい大味なものなので、簡単なものでも自分で作って好みの味にした方が美味しいです。

話はちょっと変わりますが、バンクーバーのダウンタウンにはいたるところにカフェがあります(日本のコンビニと同じくらい)。日本でもメジャーなスターバックスは近いシアトルが発祥の地なこともあってか多いです。あとカナダ人が好きなティムホートン(YI部長もどこかでコーヒーを飲もうと言った時にはティムホートンにこだわっていました)もバンクーバーにはたくさんあります。自分が語学学校に通っていた頃も時々ティムホートンでコーヒーとドーナツを買って食べていました。他にも色々なカフェが各地に点在していて、朝のダウンタウンはみんなコーヒーカップを片手にしながら歩いています。

またまた話が変わりますが、日本と違ってBC州ではスーパーやコンビニでアルコールは売られていません。多分カナダの他の州でも同じなのだと思いますが、法律でリカーショップでしかアルコールの販売はできないように制限されています。さらにBC州ではオープンアルコール、要は道端での飲酒も禁止されていたりします。レストランでの飲酒も写真付きIDでの年齢確認ができないとお酒は頼めません。カナダはアルコールについてはかなり厳格です。

一方でBC州ではマリファナが合法なので、街で吸ってる人がいます(実物を見たことは無いのですが、以前コンビニの前で変な匂いがするなと思ったら「マリファナの匂いだ」と誰かが言っていたのを耳にしました)。自分は吸ってみる気はなかったので購入方法は調べていないですがお店で購入できるっぽいです。タバコもそれなりに人体には有害だけど嗜好品として許されているのでその延長と考えると個人の自由で吸えても問題ないのかもしれませんが、街中でも普通に吸ってるのか……と衝撃を受けました。

バンクーバーの衣

自分は荷物をなるべく少なくしたかったので衣服も最低限度のものだけ持ってきましたが、さすがにそれだと足りないので安そうなお店を探して何着か衣類を買いました。

日本でいうセカンドストリートのようなValue Villageという店で古着を買ったり、Navy And Armyという安めの衣料店で服を買ったり、靴の底がすり減ってきたらショッピングモールへ行って適当に安い靴を買ったり、冬になって寒くなってきたらまたショッピングモールへ行って冬物のジャケットやセーターを買ったり……特にファッションにこだわりもなく、最低限のものしか買っていないので、体感ですが衣類には5万円も使っていない気がします。

衣類に限らないのですが、カナダだと日本と違って「安かろう悪かろう」が顕著に出ます。安いものだと質が悪いのでものによっては大して使わないうちに壊れてしまったり……良くも悪くも日本の製品はそういう意味でコスパが異常に優れているなと感じました。

バンクーバーは結構緯度が高いですが、北海道より気温はそこまで寒くありません。多分東京と同じか少し寒い程度なのではないかと思います。ただし秋以降の夜はかなり冷え込みます。カナダの家は大抵ボイラーが備えてあるのですが、9月の半ばくらいになってから急に夜中の気温が下がって寒さでまともに寝られなかったので、ニトリとかで売ってそうな薄い毛布を買ってきて使っていました。

また、バンクーバーは秋頃から雨がずっと降り続けるので傘は必需品です。雪は基本的に積もらないはずなのですが、去年と今年は大雪の年だったらしく、一時的に雪が積もって事故が多発していたようです。ちょうどYI部長と前田社長が来た時もちょうど雪が多い日で、何でせっかく北海道出てきたのに北海道みたいな天気の場所にいるんだ俺たちは、とコントみたいなことになってしまっていました。大雪が降ったことを喜んで雪だるまを作っている人も街でみかけました。

終わりに

海外で生活してみると、細かいことも含めて日本と海外の違いをまざまざと感じされられます(別に短期旅行だと体感できないという訳ではありませんが)。そして日本の特徴というか、良い面や悪い面も知ることができた気がします。面白いことに、こういった感覚は日本に住んでいるとわからず、日本を出て自分で経験してみて初めて認識できるものです。

役に立つかどうかはともかく、自分にとってはとても興味深いことを知ることができたのでバンクーバーに住んで良かったと思います。治安もものすごく良いですし、バンクーバーは住むにはすごくおすすめの街です。バンクーバーはいいぞ。

ワーキングホリデーのビザを申請してからカナダへ入国するまでの話、語学学校の話やバンクーバーの交通事情の話、YIさんの散髪の話やカナダのクラブの話、今乗っているカナディアン号やこれから行くプリンスエドワード島の話など他にもいくつかネタはあるので、機会があればスタッフブログの順番埋めにまた書かせていただこうと思います。

最後に、YIさんと前田社長との3人での思い出の写真を。

K.U.

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